インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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四十七話『騎士…立つ』

優希SIDE

 

優希が簪達と合流する前…簪と一度別れたときまで遡る…

 

 

 

……

 

俺は簪と別れ、一人レゾナンスの通路を走りながら辺り見る

 

やはり人の子一人居ない…

 

いつもならロンギヌスのセンサーで生体反応を感知することも出来たがジャミングでセンサー…探知面が無力化されていて使えなくなっていた。

 

だからこそこうして地道ながらも目視での確認で主犯…もしくは結界に迷い込んだ人を探していたのだ。

 

『中々見つからないな…ロンギヌス、センサー類に変化は?』

 

[以前としてジャミングは継続中…]

 

『…そうか…』

 

取りあえず聞いてみようと聞いてみたがやっぱりか…

 

敵は何故こんな世界にやってきて結界を張ったのだろうか…色々とわからないことが多い…

 

こうなるのこれら諸々全部本人に聞く以外無さそうだな

 

『っ!』

 

俺は耳に微かな音を聞き取り一度足を止めて、音を殺しながら角に張り付き、ロンギヌスを起動する。

 

微かに聞こえた音は誰かが走る音…

 

巻きこまれた者か…それとも敵…

 

どちらにしても動いているものが居る……

 

近づいてくる足音に俺は息を殺してタイミングを待つと…直ぐ傍まで来たことより俺は角から飛び出してロンギヌスを相手の首筋に突きつけた。

 

『動くな…下手な動きをしたら…はあ!?』

 

抵抗をさせまいと脅そうとしたその時俺は突き付けている人物を見て驚きの声を上げた。

 

「ゆ、優希!リインは敵じゃ無いですぅ!味方ですぅ!」

 

『リイン!?』

 

俺がロンギヌスを突きつけた人物の正体は妹のリインであり、予想外な人物に戸惑いを隠せない。

 

『どうしてここに…』

 

リインが地球にいる理由が全くわからない…何かしらの理由はあるとは思うが…リインがひとりで地球に来るとはとても考えられない。

 

「え、えっと…ですね…」

 

何故かそこまで詰めよって問いただしているわけでも無いのにたじろいで目をそらしてくる。

 

『まあ、リインがひとりで来るわけ無いか…子供だし…母さんも一緒だろ?』

 

「むー!リインは子供じゃないですぅよ~!」

 

と小さい声で呟いた言葉に対してぷんぷんと可愛ながらも否定するリイン…

 

否定したとしても…年齢的にもまだ子供だろうけどな…

 

『取りあえず母さんはどこに居るの?』

 

今有る情報を整理したかったために母さんの居場所を聞こうとリインに訪ねた、何やら困ったことがあるのか顔色が優れない。

 

「はやてちゃんとは一度合流はしたのですが…巻き込んだ民間人をリインに任せて探索行ったのです」

 

『つまり…母さんの居場所は知らないと…』

 

「はいです」

 

と肯定と頷くリイン

 

しかし弱ったな…

 

術者タイプの母さんが単独で行動してるのも問題なんだけど…

 

…ん?リインに民間人?

 

『なあ、リイン、さっき民間人をって言ってたけど…その肝心の民間人は?』

 

普通ならリインと一緒に民間人がいても良いはずなのだが、その姿が何処にも見当たらない。

 

「え、えーっと…ですね…」

 

おい何故そこで目を泳がせる。…まさか…

 

『……目を離した隙に何処か行ったのか?』

 

「うぐっ!」

 

図星か…分かりやすいな…

 

『…はぁ…取りあえず、一旦来た道を戻るか…簪を待たせるわけにも行かないからな』

 

「え!?簪さんも結界内に居るのですか!?」

 

取りあえず信頼できるリインが増えたこともあるから一度服屋に戻ってみることにしたが簪の名前を出したことからリインが反応する。

 

『ああ、巻きこまれてた時は本当に驚いた』

 

結界に簪までも取り込んだときのことを頭の中で思い浮かべながら率直な感想を述べるとリインと一緒に服屋にへと向かい始める。

 

「そういえば…簪さんって専用機がまだ完成されてないのですよね…一人にするのは些か危険な気が…」

 

『取りあえず、簪には俺のリヴァイヴを渡してはある』

 

自衛程度にと渡してあるためにそこまで危険は無いと言い切る俺

 

しかし、不安が無いわけでは無い…何もなければ良いが…

 

 

……

 

 

『くそ!何処に行ったんだ!?』

 

服屋に戻ってきた俺達、しかし簪を隠していた試着室の中には誰もいない

 

俺は辺りを見渡すが簪はおらず、それに立ち並んでいる服等の乱れを見る限り連れさらわれたりはおらず自分からでていったとする推測した。

 

『そんな遠くには行っていないはずたが…』

 

時間からしても差ほど経過しているわけでは無い…つまりこの辺りに居る可能性が高いと結論付けると近場から大きい音が聞こえてきた。

 

『音!?これは爆発音!!』

 

こんなモールで爆発音なんてあり得ないことだ…つまりは…戦闘!

 

『くそ!』

 

俺は簪がもしかしたら爆発があった場所に居るのではと嫌な予感を思いながら戦闘がある場所に向かって走る。

 

「ま、待つですよ~」

 

後ろからリインが待ってと懇願するが無視…そんな余裕は無い。

 

急いで現場へと急行する俺が着実に近づいていると…

 

「優希!!!!!」

 

『っ!簪!』

 

今のは簪の声だ、声からして危機が迫っていて俺に助けを求めているのがわかる。

 

声から正確な場所はわかった。俺は足に力を入れて落下防止の柵を越えると簪達の状況を確認することが出来た。

 

背中に何本か針が刺さって怪我を負っている更識さん…その更識さんを必死に守ろうと抱きしめている簪…後…少し離れたところに何故か気絶している民間人が一人…

 

何より、危険視するのは今簪達に回転しながら迫ってきている…多分ハリネズミ

 

あのままだと簪達は死んでしまう…ならばやることは一つだ。

 

[ロードカートリッジ]

 

1階に降りながら俺の意志を組み取るようにロンギヌスがカートリッジを1発消費

 

そして1階に降り立つと直ぐに動いて簪達の前に立つと左手を突き出してラウンドシールドを展開した。

 

『そんなに大声出さなくても…聞こえてるよ』

 

簪を安心させるために優しく声をかける。

 

そしてハリネズミの突撃は俺のラウンドシールドにぶつかり衝撃音と擦れる音が室内に響き渡った。

 

 

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