インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
優希SIDE
公園のトイレ爆発事件が起き、死者や重軽傷者は0とトイレ以外に被害が出なかったことに内心ほっとしながら警察が来て、首謀者達の身柄を渡した後、事情聴取を受けた。
取りあえず、その時の状況を警察に教えて約一時間ほど、漸く解放された俺達は翠屋に辿り着いた。
『全く、どうしてこう外にでると厄介ごとに巻きこまれるんだ?』
バニングス社襲撃と言い、昨日のレゾナンス襲撃事件と言い今回の俺の殺害計画と言い……気が滅入るよ。
そう思いながら溜め息を吐き、後ろの二人は同感と苦笑いの笑みを浮かべる中、翠屋の中に入ると、爆発のせいなのか店内は人が少ない。
まあ、こっちとしてはあまり聞き耳を立てられると困る話のためいない方が良いんだが
と店内を進んでいくとカウンターにいる美由紀さんが俺に気がつく。
「あ、優希くんいらっしゃい、さっき凄い爆発があったみたいだけど大丈夫だった?」
『大丈夫ですよ、犯人も捕まりましたし怪我をした人もいなかった、みたいですから…それと先にリイン達が来てると思うんですけど
』
「そっか…よかった、リインちゃん達は奥の個室にいるから」
『え?翠屋って個室あったんですか』
個室なんて初耳なんだけど…
「ふっふっふー舐めてもらったら困るわね、翠屋も日々進化しているのよ、因みに売り上げしだいじゃあ2階も作る予定なのよ」
……売り上げで改装してるんだ……やっぱ凄いな……翠屋
そんなことを思いながら奥の個室に案内されて中に入ると既にリイン達だけではなく母さんまで到着していた。
「あっ!やっと来たですね!もう、特製パフェ頼んで食べてますからね」
そう目の前にある半分食べているパフェを見ると待ちきれなかったんだろう……こどもだな
「むぅ!リインは子供じゃないのですぅ!」
俺の心の中を見透かしたのかむくれて子供ではないと否定するリインだが……余計に子供っぽくなるため、逆効果である。
「取りあえず、なんや大変やったみたいやな、三人とも座り、疲れてるやろ?」
母さんの言葉に言われて俺達は母さん達がいる席に座り美由紀さんに注文を頼むと俺は背中を椅子にもたれて息を吐いた。
「取りあえず、少し休憩して、みんなのケーキなんかが来たら話し始めようか」
そういってこの場にいる年長者のはやてはそういって取り仕切り、俺たちのケーキが運ばれてきてから話は始まった。
「……なるほど……国家に属さない秘密結社……ね」
話の主な説明は母さんが3人に話してくれて、大まかな説明の後、更識さんは俺たちの組織に関して思考を巡らしているようだ。
「そうや、私らは特殊な力を使って表には絶対出ずに裏で世界の平和を守ってきたんや」
と堂々とした態度でそういう母さんだけど結構内容が抜けている……例えば次元世界のこととか……
それも全部母さんが混乱を避けるためのことだろうけど……更識さん……やっぱり怪しんでる感じなんだよな……
「それで、その秘密を知った私達はどうなるのかしら?」
秘密結社……なんて言うくらいには存在自体明るみに出るわけには行かない。
そのため、知ってしまったものについての処遇がどのようなものなのかそれに尽きて更識さんは怖い顔で訪ねる。
「そんな怖い顔せんでも、問題ないでただ、私らのことは内密にしてほしいだけやから」
「そう……なら良いわ……」
少し空気が重くなっていたけど、元通りに戻り、一通りの話は終わったために、普通に翠屋のケーキを堪能し他愛もない雑談に話を咲かせるとあっという間に時間は過ぎていった。
「ほんなら、ここでお別れやな」
海鳴の駅前まで一緒に母さん達も付いてきたが、三人は本局に戻るため此処で別れることになる。
「優希のことお願いするですよ」
「うん、八神さん達もお大事に」
別れの言葉を交わし、母さん達は月村邸の方角へそして俺達はIS学園に戻るために駅の中に入っていくのであった。