インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
簪SIDE
『何!?』
織斑一夏と戦っていると突如、ビームだと思う光線が降り注ぎ、アリーナのシールドを貫通して地面に着弾した。
それと同時に突き破ったシールドから何かが入ってきてさっきのビームで舞った煙の中に入っていく。
「試合中止!織斑!更識!直ぐに退避しろ!」
すると織斑先生のアナウンスがアリーナ中に響き渡り、観客席はアリーナ内を隔てるシェルターが下ろされる。
もう試合どころじゃない……ここは一旦引いて……いや足止めしないと……
恐らくみんな、大慌てで避難しているはず、そのため混雑すると思うから……乱入者が暴れて死者が出ないように私が足止めをすべきだろう。
突入部隊も来るとは思うけど……時間はかかる……そう思い睦月と如月の持つ手に力を入れて乱入者見る。
全身装甲で、武装は両腕から放たれるビーム兵器……のみと見て良いだろう。
だけどあんなの一体どこから……ビーム兵器など何処も開発が進んでいない技術だ。
本当は極秘裏に開発されていてお披露目で襲撃してきた……というのも考えるところがある。
もし、開発元がバレれば、ただでは済まないのは明白なこと……あまりにデメリットがでかすぎる。
考えるだけ更に分からなくなっていく謎……いや今は検索するのは後にしよう……それにしても
あの
『何をしているの織斑一夏、直ぐにピットに戻って』
「っ!更識はどうするんだよ!」
『私はこれを足止めする……あなたは邪魔だからさっさと行って』
「っ!女を置いて男が逃げれるか!」
この
『状況を把握して!もう白式のエネルギーも心もとない癖に強がらないで!あなたがいると邪魔になる!』
「っ!」
きつく言ったのが堪えたのか何も言えない表情で私を見る。
そんな
『っ!!』
しっかりと動きを見ていた私にとって、放たれたビームは簡単に避けることができて、先ほど放たビームについて少し模索する
あのビームの威力……多分、優希の使ってた砲撃より威力はある……!
ということはあれは以前、あの結界に閉じ込められて襲ってきた、仲間?……秘密を知った私を殺しに来たというのもあり得る話だ。
(……簪、聞こえるか?)
『えっ!?』
いきなり、優希の声が頭の中から聞こえてきた。打鉄弐式で移動しながら直ぐに辺りを見渡したけど乱入者とあの
(驚くのも無理はないがテレパシーの一種だ……一方的な話になるが取りあえず聞いてくれ)
テレパシー…優希、そんなものも使えるんだ……
(まず、上空から来た乱入者の性でアリーナのシステムがクラッキングとジャミングの性でドアが開かないしISの通信も繋がらない、俺は生徒の避難を優先するから簪の元へは直ぐには行けない……取りあえず、セシリアと鈴がそっちに向かってるから、それまで耐えながら相手の観察……頼む…………それとロンギヌスに調べてもらった結果なんだが、乱入してきたものは無人機だ……遠慮なんていらない全力で叩き潰せ)
えっと……つまり、セシリアと鈴はこっちに向かってきていて優希は避難誘導のために遅れる…それと乱入者は無人機?ってことで良いんだよね
(あ、追伸……織斑はまあ気絶なりさせて黙らせて良いと思う)
……うん、それは同感かも
取りあえずの優希から与えられた情報をから…教師陣営の援軍はあまり望めないと見て良いだろう……セシリアと鈴が来るのも後10分ほど……ならそれまでこの無人機相手に粘れば良いだけのこと!
そう、無人機と戦うことを決めて睦月と如月の銃口を無人機に向けて交互に射撃を放つ。
私が撃った攻撃に反応して回避行動をとり、躱しきると即座に先ほどより威力も弱まったが連射間隔が短くなったビームが私に向けて飛んでくる。
飛んでくるビームをよく見ながら回避し、お返しとエネルギー弾を飛ばす。
お互いそういった攻防戦を六分ほど繰り返しているが中々有効打といえる攻撃を与えられない。
『はぁ…はぁ…少し不味いかな…』
少しずつ私は息を上げ始めてる……しかし相手は無人機……そういうこともあって向こうは疲れなんて知らない、長期戦は不利になる一方だろう。
……けど……引くわけには行かない……絶対に!
優希SIDE
『よし!これで観客席の出口は最後か!』
セシリアや鈴達と別れて避難活動する俺は、閉じ込められている生徒を助けるためロックされている扉を切り裂いて…開ける作業を行っていて、今最後の観客席の扉をこじ開けることに成功する。
『慌てずに出るんだ!焦らなくても脱出することはできる!』
あふれ出てくる生徒達に俺は直ぐさま焦らせないように促して避難誘導していると見知った顔の生徒が俺を見て足を止める。
「や、八神くん…」
そう、あの噂で俺のことを批判したり避けたりしていた1組の生徒達。
やはり、まだ俺のことを恐怖対象で見ているためか怖じ気づいて俺を見ている。
『…取りあえず、ここはまだ危険だ…急いで避難するんだ』
……色々悪口なり恐怖対象で見られていたが……俺は気に病んでないし、今は非常時だ……そんなこと気にしている場合でも無い。
「どうして……私達……八神くんのこと……」
『あれだけ避けてたのにどうして助けるのかって?……はぁ…助けることに理由なんているのか?それじゃあ俺はもう一度逃げ遅れた人がいないか確認しないと行けないから…外には鷹月さん達がいるからそこに行くといい…それじゃあ』
助けることに理由はないときっぱりと言い切って、急ぐ俺はもう一度逃げ遅れた生徒がいないか確認するため、アリーナの通路を走りだした。