インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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七十六話『次へのステップ』

『ふぅ……完了』

 

レポートを書き終えて一息つくと急に眠気に襲われる。

 

『ん~っ!そろそろ寝るか……』

 

やることもないため、眠ろうと思ったが……ベッド……占領させられてるんだった。

 

……ここで寝るか…   

 

椅子に座って寝るのも馴れてないわけではない…だから上半身を机の上に乗せて目を閉じると、直ぐに眠りに落ちた。

 

 

簪SIDE

 

『う、うーん…』

 

あれ?寝てた?  

 

いつの間にか寝ていた私は体を起こすと私の隣には本音と相川さんが眠っている。

 

どうしてと覚えていることを思い出し…そういえば部屋でパーティーをしてて、そのまま寝てしまったんだ。

 

外を見ると日が昇り始めてる…

みんな疲れていたんだろう、起きる気配もない

 

ベッドから起き上がると私は椅子に座りながら穏やかに眠っている優希に気がつく。

 

いつもなら私が起きてるときには確実で起きているはずの優希も昨日の疲れからまだ熟睡しているようだ。

 

『…………』

 

ふと、私は周りを見渡して私以外起きていないことを確認、そしてもう一度優希に顔を向ける。

 

『……わがままになっても……いいよね』

 

……これは昨日頑張った、ご褒美……面と面でだとできる気がしないから……

 

『やるなら今……だよね』

 

そういって……私は穏やかに眠っている優希の顔に近付いていって……後数㎝で近づくのを止めた

 

翌々考えてみよう…もし、このまま優希にキスして直ぐに目を覚ましたら…優希はどう思うかな……で、でもでも…こんな無防備な優希なんて早々あるはずないし………

 

 

「ほえ~かんちゃん、あと少しなのに~どうしたんだろ~」

 

「あと少しなのに、見てるこっちもドキドキしてくる」

 

「ねえ。こういうのって出歯亀っていうんだっけ?」

 

「今そんなこと言ってる場合!?鷹月、セシリアを押さえるの手伝ってよ!」 

 

「っ!!   むぅっ!!!!!」

 

 

よし!決意完了!

 

私はまた優希の顔に近づき、私の唇と優希の唇、互いの唇が重なるまで3㎝…2㎝…1㎝…!!

 

 

「ちょっと待ったあぁぁぁぁっ!!」

 

「え!?なんだぁっ!?」

 

『えっ!?』

 

突然のセシリアの大声それに驚いて飛び起きる優希に近づきすぎていた私の顔は優希の顔に激突、おもいっきりだったために私も優希も顔に手を当てて痛がっている。

 

「あ~惜しい!あと少しだったのに」

 

「セシリア、どうして大声出したのいいところだったのに」

 

「あ、当たり前ですわ!ゆ、優希さんの無防備なお顔に…き、キスなんて…!!」

 

見ていたのか…鷹月さんが私がキスすることを止めたことに惜しいと悔しがり、相川さんはその原因となったセシリアに詰めよるが、セシリアは顔を赤くして当然と言わんばかりの主張をする。

 

まあセシリアが赤くなるのもわかるけどね……後ろの腹を押さえて蹲ってる鈴について……何やったの?

 

「セ、セシリア……あんたね……!肘打ちしておいて、謝りもなし……!」

 

「あれは、鈴さんが悪いですわ!口と鼻両方お塞ぎになりますか!?」

 

とセシリアと鈴が口論になり……なんかもう……雰囲気ぶち壊してるし……それに結局……キスもできなかった……優希は呆れて所を見て……キスのことは気づかれてなかったみたい……

 

でも…とっととキスしておけばよかったな…

 

 

 

優希SIDE

 

朝から騒々しかったけど取りあえず事態を収拾した後セシリア達は自分の部屋にへと戻っていき、俺と簪も今日の準備を整え、寮から出て通学途中に本音達と合流し1組の教室に入る。

 

すると入ってきたのが俺だとわかると急に静かになる…まあ昨日色々とあったからね…更に避けられてても可笑しくは無いわな

 

「や、八神くん!」

 

すると一人の女子生徒が俺の前にやってくると少し戸惑った後に上半身を前に曲げて誠心誠意の言葉を言い放った。

 

「ごめんなさい!噂だけで八神くんを悪者扱いして…!」

 

その生徒先導に次々とまわりから俺に向かって謝罪の言葉を述べていくクラスメイト達……でも流石に予想外だったため慌てて返事をした。

 

『いや、顔を上げてください…別に謝って欲しくて助けたわけでもないし…誤解が解けただけでそれでいいです……できれば普通に接してくれればそれでいいですよ』

 

と俺はクラスメイト全員に向けて言うと笑みを浮かべて全員頷いた。

 

「よかったですわ、優希さん……」 

 

「本当だね~やっぱりクラスメイトでいがみ合うなんて見たくないもんね~」

 

セシリアと本音も今回の件が良い方向で解決したことに安堵を覚えていた。

 

「セシリアさんも八神くんを庇ったとき、酷いこと言ってしまって本当にごめんなさい」

 

「…いいえ、別に気にしてはございませんわ…私も一度は間違えていた身…誰であろうと間違えることはありますわ」

 

次にセシリアに暴言を吐いたことを生徒たちが謝るがそれをセシリアは気にしていないという。

 

クラスでのわだかまりも終わってほっとしていると後ろから織斑先生と山田先生が教室内に入ってきた。

 

「お前達、席に戻れホームルームを始める」

 

そう織斑先生が言うと全員直ぐに持ち場に戻り着席する。

 

しかしここであることに気づいた。

 

篠ノ之と織斑がいない……何かあったのか? ……いやそういえば織斑は無茶のしすぎ、篠ノ之は放送室の一件で処罰が下ったのだろう。

 

「あの、織斑くんと篠ノ之さんは……」

 

「織斑と篠ノ之については現在謹慎中だ……昨日の一件で色々とやらかしてくれたからな」

 

……これは因果応報という奴だろう……

 

「よし、これより授業を始める……まず……」

 

織斑達のことを区切ると直ぐに授業を開始する先生………昨日は色々とあったけど今日は平和だな

 

 

 

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