インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
簪SIDE
クラス代表戦が終わって優希の悪い噂も言われるのも少なくなり、5月の1日…お昼休みに屋上で本音と優希と一緒に優希お手製のサンドイッチを食べていると優希から話を切りだしてきた。
『え?特訓?』
突然特訓なんて言われてぽかんと唖然してるけど優希はそうだと頷いた。
「取りあえずクラス代表戦の時一日だけ…近接攻撃の捌き方をみっちりやった…その時エネルギー収束システムの武装強化…それだけは教えたな」
『う、うん…まだ不完全だけど』
そう不完全……
私は武装強化が一時的な部分強化しかできない。
優希は武装全体を強化することなんて朝飯前にできるけど……やってみれば物凄く難しい、エネルギー収束システム自体、物凄い集中力を有するため少しでも欠けると強化が解けてしまいかねなかった。
「特訓を、三段階に分けて行う……先ずは強化……取りあえず一度で武装全体強化、それを維持できるようにする」
中々計画的に修行するみたい……優希もよく考えてるな
「更識さんとの決闘も来週の日曜日と差し迫っているのもある……今のままでは更識さんには太刀打ちできない……故にここでパワーアップすることで更識さんと対等に戦えるところまで持っていく」
日曜日……今日が火曜日だから後五日しかない。
「2日後からはゴールデンウィークで連休だ…わかってると思うけど明日の放課後からバニングス社の演習所に移動……特訓の他にも打鉄弐式の最終調整に入ることになってる……色々とやることは山盛りだ」
『うん、そうだね……』
きっと、全てをぶつけないと姉さんには勝てない……やれることがあれば全部やってても損は一つもない。
「さてと、話はこれぐらいで……っと?あれ?サンドイッチ全部なくなってる!?」
そう驚く優希……だけど驚くのも無理はない…結構量はあったはず…そしてまた私の横には満足げな本音の姿…うん、間違いないね
『本音?』
「お前…まさか残りのサンドイッチ全部くったな!?俺達、2きれぐらいしかくってないのに!」
「え、えっとね…美味しかったから…つい…」
「つい…じゃねえ!!」
そういって本音の頰捻る優希、止めてと本音も懇願するけど止める気配なんてない…授業中お腹持つかな……
放課後……
第三アリーナにやってきた私
取りあえずISスーツに着替えてアリーナ内にやってくるとすでに優希が戦闘用の服に着替えていて待ち構えていた。
「きたな、よし!早速始めるぞ!!」
そういうと優希はリヴァイヴを起動、
『え!?優希!?』
いきなりの戦闘!?と驚いているのも束の間すでに優希は臨戦態勢を取っていた。
「模擬戦の中で武装強化のコツを摑んでもらう……時間も余りないからな……簪打鉄弐式を起動しろ」
『うん!お願い打鉄弐式!』
私は打鉄弐式を展開し、展開し終えると早速優希がこっちに迫っていた。
『え…!もう!?』
「時間が無いからな!」
そういうとアーマーシュナイダーを振るい私を切りつけようと迫ってきて咄嗟に睦月と如月で受け止めてアーマーシュナイダーの軌道を反らす。
今のはギリギリ強化は間に合った…けど一時的な部分強化だ
「続けていくぞ!」
そういうと再びいや更に素早い二刀の短剣の乱舞が私に襲いかかり、捌ききれずに打鉄弐式に直撃
その後と同じ状況が続き数分もしないうちに打鉄弐式のシールドエネルギーが尽きてしまった。
『はぁ…はぁ……』
全く歯が立たないし……上手くいかなかった………時間全然ないのに
「簪、どうして打鉄弐式のエネルギーが尽きたかわかるな?」
『うん、一時的な強化はその度にエネルギーを消費する…だから使うたびにエネルギーが減って……』
エネルギー収束システムを完全に使いこなせれば克服できるデメリット…それはわかってるけど…
「うーん、どうすればいいかな…」
『というか、強化しながら全ての攻撃を捌くなんて無理だよ…強化に物凄く集中するし…攻撃が来たらで集中力が欠けちゃう』
「……」
私は少しふて腐れながら自分の原因を指摘しそれを聞いた優希は腕を組んで考えると……仕方ないと何か良いことを思いついたのか、考えた後私に顔を向けてくる。
「仕方ない……少し予定を変更する元々おまけで付けようと思ってた第三段階の修業も並行でやっていこう」
そう平然と述べてくる優希、私はえって言う驚いた顔をして優希を見つめる
つまりそれって今以上に忙しくなるのではないのかと
そう思っている私に優希は心配するなと声を掛けて再びアーマーシュナイダーを構え始める。
「取りあえず、第三段階の特訓はISを使わない練習だから夜にやろう」
ああ、夜もやるのか…と少し憂鬱になりながらも再び打鉄弐式を起動して武装強化の特訓に明け暮れた。