インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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七話『朝の始まり』

IS学園生活の初日が終わり次の日、まだ朝にしては薄暗い五時にロンギヌスにつけてあるアラーム機能で起床し動きやすい服に着替えると寮から出て走り込みを開始する。

 

『はっはっはっはっ…』

 

少し早めのスピードでIS学園の敷地内を走る。

 

辺りはまだ早いことから人などはおらず、ランニングには持って来いの状況であった。

 

『ロンギヌス、走り込んだ後人気のない場所でイメージトレーニングするけど相手シグナムかヴィータ、どっちがいいと思う?』

 

[そうですね、シグナム様の方が良いかと]

 

『そうだな……よしペース上げていくぞ!』

 

と先程より速度を上げて敷地内を走って行く。

 

その後監視されておらず人気のない場所でロンギヌスを起動して素振りをした後、寮に戻り、汗を流して制服へと着替える。

 

ここまでで現在六時半…そろそろ食堂が混み合う頃かと思い食堂へと向かおうとしたとき、隣人の簪さんが目を覚ましたようだ。

 

「もう…朝?」

 

『おはようございます簪さん』

 

「へ?…あ、うん…おはよう」

 

寝ぼけていることもあって即座に判断できなかったのか遅れておどおどと挨拶を返してくれた。

 

『それじゃあ、俺は食堂行くから簪さんも早めに来た方がいいですよ』

 

とそういい残して部屋から出た俺は食堂へと向かう。

 

食堂に辿り着くと既に起床した女子生徒達が朝食を取っており、俺もお盆に食べるものを乗せていき、何処で食べるか辺りを見渡すと四方八方からの興味本位の眼差しがこちらに集中しているのがわかった。

 

『た、食べずらいな…これ』

 

どうしたものかと悩んでいると俺の視界にあるものを捉えた。

 

他よりマシかと思った俺は一直線にその場へと歩きだしその席の前に立つと相手も気付いて視線を向けてきた。

 

「八神、おはよう」

 

『おはよう、織斑……隣座っても構いませんか?』

 

「ああ、別にいいぞ……箒も構わないよな」

 

「あ、ああ」

 

織斑の了承も得て隣に座ったが元から居た少女の方は不服な顔つきを浮かべていた。

 

そんな彼女のことを頭の隅に置いておき、朝食を取り始める。

 

「そういえば、昨日部屋はどうだったんだ?」

 

『変なことを言うのですね……部屋の構造なんて何処も同じと思いますけど』

 

「いやいや、そうじゃなくてルームメイトが誰なのかってことだよ、俺の所は箒だったし」

 

いやいや、箒って言われても誰を指しているのかわからないし……まあ大方織斑の隣にいる少女だとは思うけど……

 

『織斑、先程から名前で呼んでいますが、俺にとって知り合いでもないので名前で呼ばれても誰なのかわかりませんよ』

 

と指摘するとあっと気付いたのか少し驚く織斑に隣の少女は呆れて溜め息を付いていた。

 

「全く、一夏は……私は篠ノ之箒だ、八神」

 

『ええ、よろしくお願いします』

 

と一応の自己紹介を終えるとまたまた此処にやってくる。

 

「ねえ、八神くんに織斑くん隣いいかな?」

 

「別に構わないぜ」

 

『別に俺も構わないですよ』

 

同じクラスの女子三人…何故か一人着ぐるみだけど…俺達の横に座れるのがそんなにいいのか嬉しそうな顔で俺の隣に座った。

 

「オリムーとやーくんって朝そんなに食べるんだ」

 

そしてその着ぐるみを着た女の子が自分たちの朝食と俺達男子の朝食の量を比較して驚いている。

 

というかやーくんってなんだよ……やーくんって

 

まあ女子と男子とでは食べる量も違うからな………とある一家は除くけど……

 

「これぐらい食べないとやっていけないからな……俺からしたら女子ってそんなにしか食べなくて大丈夫なのか?」

 

「わ、私たちは……ねえ」

 

織斑の奴……全く気付かずにそれを指摘するか……その際で隣の三人の内二人は苦笑いを浮かべていた。

 

「夜によく、お菓子とか食べてるからね」

 

…まあ年頃の女の子はこんなもんなのかな…俺の回りにはそういう人誰もいねえからな……

 

「ごちそうさま、先に行っているぞ」

 

先程から何も発さずに黙々と食べていた篠ノ之さんは食べ終わるとお盆を持ってさっさと立ち去っていった。

 

その後三人に織斑と篠ノ之との関係を聞かれた織斑は幼馴染みと教えたあと、俺も食べ終わったので食器を纏めて食堂を後にした。

 

さっさと食事を終わらせた俺を見て残っていた四人は早っと驚かされたのは言うまでもないことであった。

 

 

 

時間は過ぎて教室の朝のHR、俺達に話す事項を話した後織斑先生が教卓に立って、織斑に視線を向けて喋り始めた。

 

「よし朝のHRを終わる…それと織斑……6日後の決闘についてだが政府から専用機が手配されることになった」

 

織斑先生の発言で教室中が響めいた。

 

やっぱり専用機というだけ合って欲しがる人など星の数いるわけで……というかIS学園で欲しがらない奴なんているのか?

 

「それを聞いて安心しましたわ」

 

と考えていると織斑の前にオルコットさんが話の間を割って入ってきた。

 

「訓練機程度では私のブルー・ティアーズの足元にも及びませんから」

 

とまた男をあざ笑っているように自身の実力を棚に上げていた。

 

それにしてもブルー・ティアーズ……ねえ

 

休日になれば色々と動くことになりそうだな……

 

「専用機って……そんなに凄いのか?」

 

またあの織斑の一言で教室内が固まった…………おいこいつ……昨日参考書とか読んでいないのか

 

「織斑……きさましっかりと授業を聞いていなかったの」

 

織斑先生はまさか、そんなことも知らないのかと溜め息と共に怒気を感じられるオーラを発する。

 

……さすがにフォローしておこうか

 

『織斑……昨日俺が言いましたよね?ISのコアは467個と限定されているんです。その中で各国はコアをやりくりして開発しているんですよ……特に量産化機体がコアの多くを占めるわけですから……専用機持ちはその中でも僅かな者しかなることが出来ないんです』

 

「……ああ、そういうことか」

 

ようやく理解してくれたか……よかったな……もし理解できなかったらまた織斑先生の鉄拳が炸裂していただろうに

 

「全く、この馬鹿者は……それと八神の方なのだがそちらは政府から専用機が手配されない……」 

 

「うそ、じゃあ訓練機で戦うってこと?」

 

「オルコットさんが勝っちゃうんじゃない?」

 

と次に俺に向いて政務からの専用機手配がないと伝えてくれたことで回りからひそひそ話でその事を言い合っていた。

 

『それなら問題ありません、宛てはありますから』

 

と言ってはいけないことはなかったので宛てがあることをカミングアウトすると先ほどのひそひそ話が無くなり全員が俺に視線を集中させてきた。

 

「宛てとは…どういうことだ?」

 

『今はまだなので無所属と言う事になっていますが…実はバニングス社で俺の専用機の開発が進んでいるんです』

 

「バニングス…ってあの大手企業のバニングス社!?」

 

「バニングス社がIS事業に進出するっていう噂本当だったんだ」

 

と俺がバニングス社と契約していることを公にするとまたクラスは慌ただしくなり織斑先生は手を叩くと騒ぐ生徒を戒めた。

 

「静かにしろ……八神ならば専用機に関しては問題は無いということでいいんだな?」

 

『はい、ただ今週の休みは一度社にいって機体の調整をしないといけませんから外泊届けを出すことになります。よろしいでしょうか?』

 

「外泊届けは後日私に提出しろ……話は以上だ。これより授業を始める」

 

さてと気を取り直して授業に集中しないとな。

 

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