インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
「さてと、ほんならちゃっちゃと作るな…今日はボンゴレや」
「はやてちゃん、リインも手伝うですよ」
「なら俺も」
私と本音の自己紹介も終わった頃、はやてさんが早速料理に取りかかろうと動き出し、そんな、はやてさんを手伝おうとリインさんと優希が手伝うと立候補する。
「優希はこの頃、働き詰めやし、休んどき」
「…了解、なら寛がせてもらう」
はやてさんは申し訳なさそうな顔で優希に向けていって、優希もはやてさんのことを熟知しているためか潔く、その言葉に甘えた。
「簪も本音も疲れてるだろ、そこにあるソファーとかに腰掛けていいぞ」
『あ、うん、ありがとう』
「なんだか、こっちに来てから…疲れっぱなしだよ~」
優希の言葉に私はお礼を言うと近くのソファーに腰掛け、同じく本音も地球から出てきた時から疲れっぱなしと両腕を軽くパタパタと振って腰をかけた。
「そういえば、優希…そこにいる、簪がちょくちょく言った奴だよな」
「ん?ああ、ゴールデンウィーク中に色々とやるつもりだったんだがな……緊急の査察だからな…」
そういって溜め息を付く優希…やっぱり査察は予想外だったみたい。
でも…これじゃあ予定されていた姉さんとの決闘も…
一気にまた有耶無耶になったことに不安な表情を見せる
「…どうしたもんかな…決闘をする日までに査察が終われば問題は無いんだけど…」
「終わるとは思えねえな…ISのコアを今以上に持つってことは、それに適した環境なのかを見極めねえといけないからな」
緊急の査察に頭を悩ます優希、それに補足するようにヴィータさんも当然とも言えることを言ってくる。
「取りあえずなんとも言えない状況だな……明日はリヴァイヴも弐式もオーバーホール中だからな…取りあえず簪達連れて観光でも行くかな」
え!?ミッドの観光!?
行きたい気持ちはあるけど…良いのかな…切羽詰まってるのに…
「良いんじゃねえのか……明日ぐらい遊んでこいよ…」
ヴィータさんもそれでいいと頷き、明日の予定は観光と決まった。
ど、どうしよう…優希とまたお出かけできる。
えへへへ
「かんちゃん、顔真っ赤で嬉しそうにしてる~」
「え!?もしかして~簪さんって、優希さんのこと…」
「初々しいのですね~」
そう、私を見て茶化してくる三人…今の私の心境は顔に出ているのだろう…優希は他所を向いてるからバレてないみたい…よかった…
「にしても明後日か…よし!明後日なんだが、あたしが練習に付き合ってやるよ…」
「ヴィータ!?いや、それは心強いんだが…仕事あるだろ?」
「ふぇ!?ヴィータさんって…お仕事してるの?」
驚く、本音だけど仕事をしてるのは一理あるかな…でもあれ?確かヴィータさんって優希の師匠じゃあ…
「ま、まあ、何処を見てそう思ったかは気にしないで置いてやる…あたしは、教導官だからな優希を教導するって事でついでに教導してやる」
これは…言わない方が良いよね…体格のことは…「なんか言ったか?」な、何も言ってません!
「とりあえずだ!優希の付け焼き刃の教導なんかより効率的だろう…優希も腕が鈍ってないか確認できるしな」
「…色々酷いこと言うな…おい」
明後日はヴィータさんが教えてくれる…一体どんなことするんだろう…
優希でも武装強化やマルチタスクの練習だから…基礎的なことをするんだろうな
その後も色々とヴィータさんとザフィーラさんと雑談を交えて話し合い、私は直ぐに八神家の人達と打ち解けた。何処か優希のように打ち解けやすい印象があるな。
その後はやてさんのボンゴレの美味しさに絶賛したり、お風呂で本音と一緒に入って本音が私の胸を揉もうとしていたのを止めたりと今日の疲れを流していき、そして泊まる部屋を決めるときに、その事を告げようとするはやてさんの口元がニヤニヤとにやついていた。
こういうはやてさんってよからぬ事を考えてる時だって優希言ってたな…
「とりあえず、部屋割りなんやけど…本音ちゃんは奏ちゃんと一緒の部屋使ってな…後簪ちゃんは……優希と一緒に優希の部屋を使おうか」
へ?優希の部屋?優希と一緒に!?
「ちょっと待て!母さん!いやいや、流石に不味いだろ!それは!?」
優希も真っ赤にしてはやてさんの言葉に反論する。
流石に優希と一緒のベッドで…寝るなんて…あうぅ…想像しただけで顔が沸騰しそう
「問題ないって…学園寮でも同じ部屋やったんやろ?」
「いや、確かにそうだけど…ベッドまでは別だって!」
必死に私のことを思ってくれている優希…けど…優希と一緒に寝たいっていう気持ちも満更じゃないんだよな
(それに、簪ちゃんは満更そうでもないんやろ?)
あっ!?念話!はやてさんはにやついてこっちを見ている…完全にお見通しというわけだ。
『優希…私は別に良いよ…その…一緒ベッドで寝るの』
「簪ちゃんがそういってるんやから決まりやな」
私が了承したことではやてさんは半ば強引に優希と私は同じ部屋で寝ることが決まり、優希はこの問題に頭を悩ませるのであった。