インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
…どうも…優希です
今現在俺は身動きが取れない…
何故かって?それは俺の目の前にいる人物が起因してる。
俺の目の前には水色髪を下ろし、淡い紫色のパジャマ…そして健やかに眠っている寝顔
…まあ、わかると思うが簪だ…
何故かっていうと昨日の出来事が問題で、俺のベッドで俺と簪が寝ることになった…
お互い抵抗感はあったが直ぐにそういった蟠りはなくなり…そこまでは良かったのかも知れない
簪が眠ってから簪の意識などあるはずかないのだが俺に抱きついてきた。
腕はきっちりと俺の背中に回されていてその上足は俺の足に絡みついて強引に取る以外方法もなさそうだ
そしてなにより…今現在、俺と簪は密着しているという状況こそが問題といえる。
服越しとはいえ、ここまで密着していれば、その…簪の体の感触もよく分かってしまい……昨日の夜はあまり寝付けなかった。
とりあえずこの状況を脱したい…このままだと理性までゴリゴリと削られかねない。
まず、取りあえず下からは足音なんかが聞こえる…つまり母さん達はもう起きているということだ。
それに窓から見える空の色からも明け方…寝ていたら起こしてくれるかも知れないが…来る人に問題がある…
ヴィータやザフィーラなら問題ないだろう。
リインは…この状態を見て赤らめるだろうけど何とかしてくれるといえば怪しいところ…
問題は母さん、確実にアウトだ…母さんなら確実にこの現状を見てもニヤニヤして放っておくに違いない
……となると…いやあと一つだけ大丈夫そうなのがいるではないか…
(おい!ロンギヌス聞こえるか!?)
俺の机の上に丁重に置いてある待機状態のロンギヌス…ロンギヌスなら目覚ましのアラームのように起こしてくれると信じて念話を送る。
(…zzzz…zzzzzz)
(おいいいぃぃっ!?寝たふりか!?デバイスが狸寝入りするなんて聞いたこともねえぞ!!)
くそ!一番頼りになると思ったらとんだ伏兵が潜んでやがった!!
次の手を模索していると下から足音が近づいてくる
どうやら誰かがこっちに向かってきているようだ。
頼む!母さんじゃないように!!
と心の中で祈る俺だが足取りが軽いのに気がついて母さんではないことに気づく。
足取りが軽いのはリインかヴィータぐらい…つまりは…脱出できる!!
こちらに近づく希望、そして扉か開かれ入ってきたのはヴィータだ
「優希、休みだからって寝てないで……」
やっぱり起こそうとしている、しかし途中で言葉が止まった。
恐らくはこの状況を見てのことだろう
だがこれほどの機会もない、急いで誤解を解くために念話を送った。
(ヴィータ、言いたいことはあると思うが助けてくれ、今の状態じゃあ手の出しようがない、ヴィータが俺の拘束を解いてくれるなら起きれるんだ、頼む!!)
誠心誠意のお願い、これはヴィータも助けてくれるだろう
しかし、思っていたこととは裏腹にヴィータはにやりと笑みを浮かべる。
(仕方ねえ、もう少し寝かしてやるよ…後1時間ぐらいはそうしておけ)
ブルータス、おまえもか!!!!
くそ!完全に読み間違えた、ヴィータなら大丈夫だと信じていたのに!
[ヴィータ様…私も連れて行ってください]
「ん?わかった、それじゃあな」
そういって机に置いてあったロンギヌスを持って俺ににやついた笑みを浮かべて部屋から出て行った。
『ま、全く…朝からしんどい』
「あうぅ…」
あれから一時間半ほどが経過し、食卓の机に座る俺は不機嫌な表情を見せ、隣に座る簪は顔が真っ赤になって恥ずかしがっていた。
「まあ、いいじゃねえか…今の優希は学生なんだからな」
「そうやで、今のうちに青春してないと…」
そういって母さんは俺達の前に朝食のベーコンエッグを置く
『母さんは言えた義理じゃない気がするけどな…』
「ん?なんかいったか?」
ニヤニヤしてその上に圧迫感がとんでもない…
…口では母さんには勝てる気がしない……
そう思いながら朝食のベーコンエッグを食べ終わると、少ししてから母さん達は直ぐに出ていく時間帯になっていた。
「ほんなら、私らは行くさかい…後片付けとかよろしくな」
そういって母さん達は行くも通りに出勤残った俺と簪は後片付けで皿を洗っていた。
『ごめんな、皿洗い手伝ってもらって』
「ううん、いいの…泊めてもらってるんだから…これぐらいしないとね」
一般的な会話が続き、そして時間は九時を少し過ぎた頃俺達も準備を整え家を出ようとしていた。
「気をつけて行ってこい、それと四時頃からいつも通りに子供達が来る…子供達も優希と会いたがっていたぞ…暇になったら顔を出しに来い」
『わかった、それじゃあ行ってくるな』
ザフィーラに見送られて、家を出る俺達、少しずつ家から離れていく中、本音は気になったのか俺に向かって話し始める。
「ねえねえ、やーくん…観光って言っても何処行くの?」
本音に言われてるけど…うーん…
『取りあえず…都市部の方へ行ってみるか』
唐突な所もあったために計画性などなく、取りあえずとクラナガンの中心部の方へ向かっていく。
少し徒歩でバス停まで行き、モノレールでクラナガンの都市部へと辿り着くとまず、中心部で一番でかいショッピングモールへと向かった。
まだ昼前ということもあって…ショッピングモール自体の来客者は少ない。
「すごーい、ここ大きいね!!」
中に入り、ショッピングモールの大きさに驚く、本音、それを俺達はそれほどはしゃぐものかと思いながら本音の後を付いていく。
『本音、はしゃぐのは良いがはぐれるなよ』
「大丈夫だよ~」
と俺の問に相変わらず、のほほんと返す
『取りあえず電子端末を取り扱ってる所行くか』
「え?どうして?」
『いや…まあ…こっちだとわからないことばかりだろ?…それとどうしてそこなのかは…気まぐれだ』
本当に何を見るのかも決めていないからな…
取りあえずは…行ってみるか 、そう思いながら俺は簪達を連れて電子端末を扱っている店に向かうのであった。