インフィニット・ストラトス 夜天の息子の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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九十四話『GW一日目/雷帝と氷帝』

 

簪SIDE

 

どうも、簪です

 

今私達はショッピングモールから少し離れた公園で休息を取っています。

 

ショッピングモールを一通り見回って一言…

 

本当に楽しかった!

 

だってね、優希が連れて行った電子端末のお店で見たのは、地球では到底、拝めない高スペックなPCがたっくさん並んでいるし

 

更に何を言ってもその値段が凄かった、地球じゃあ絶対に手に入らないと思われる値段で売られていたから、本当は欲しかったんだけど…こっちのお金持ってないし…優希に出してもらうのもちょっと引けたから…

 

その後、デバイスのコーナーにもいったら、また私のテンションが上がった。

 

 

さっきのPCより値段も張るものながら、性能は群を抜いてデバイスの方が高性能

 

しかも!これが市販の量産型というわけで…専用機となると、大体は自身で組んでいる人が多いらしくて…デバイスのパーツなんかも多く置いてある…

 

デバイスのパーツを見ただけでも…打鉄弐式に組み込める物が多くて…優希に呼ばれるまで長い間、それらをずっと見ていた。

 

その後も色々なお店を見回って、お昼ご飯も食べた後、一服ついでに公園へとやって来たのだ。

 

「ごめんね、やーくん、全部奢ってもらって」

 

「別に良いよ、こっちのお金俺しか持ってないわけだし」

 

本当、ここは日本ではないから持ってる円では支払うことが出来ない。

 

だからこそ、交通や食事にかかる代金は全て優希が賄った。

 

「さてと、他に何処か見ておきたいところとかある?」

 

そう優希にいわれるけど、いまいち行く所なんてないよね…

 

「ねえねえ!ここに来る途中で見た、大きなアリーナがあったよね…わたし、そこにいきたいな~」

 

と本音が気になったところを述べるけど、結構アバウト…それでも優希はしわを寄せて、頭の中で何処なのかを模索する仕草を見せて、直ぐにあそこかな?と空中でウィンドウを開いて私と本音に映っている物を見せる。

 

ここに来る途中で見た気がする建物…横の本音はこれこれと肯定していることを見ると言っていた建物とはこれのことなのだろう。

 

「なるほど、ここか…」

 

なにやら思い入れのある顔を見せる優希…もしかして…そこに何かあるのかな

 

「やーくん。そこって何かあるの?嫌なら…行きたくないけど…」

 

本音も優希の表情を見て遠慮気味、だけど優希は首を横に振って否定した。

 

「いや、嫌なことはないよ、それじゃあ行ってみるか」

 

そういって、また優希に連れられてモノレールに乗り、そのアリーナへと向かった。

 

アリーナに向かうまでは三十分も掛からずに辿り着いた。

 

目の前にはやって来たこともあって、大きさが身に染みてわかる。

 

おおよそ、IS学園のアリーナほどはあるだろう。

 

ここは何かのスポーツの会場か何かなのかな?

 

 

「すごーい!!ねえねえ!やーくん!!此処って何の会場なの!?」

 

本音が大声で優希に何の競技場か聞くと、落ち着けと優希が落ちつかせると、淡々と話し始める

 

「ここはDSAAの会場だ…毎年、此処で大会が行われてる」

 

『DSAA?』

 

聞き慣れない単語、それについて優希に聞こうとしたとき、会場の方から聞き慣れない女の人の声が聞こえてきた。

 

「ディメンジョン・スポーツ・アクティビティ・アソシエイションのことですわ」

 

「この声…まさか、こんなところで会うなんてな…」

 

女の人の声に反応して声がした方向に優希が顔を振り向くとどうやら見知った人だったのか、意外そうな顔でその人を見ていた。

 

優希が見ている人とは長い金髪で気品のある緑の瞳…そしてセシリアみたいな高飛車の言動がよく目立つ人とそれに付き従う若い執事

 

「インターミドルはあと2か月ぐらいはあるはずだけど…何かあったのか?」

 

「ええ、私が開会式の宣誓をすることになりましたので、それの打ち合わせに…それが終わりましたので帰ろうとしたところ、貴方を見かけたのですわ」

 

二人の間で会話が進んでいるけど、蚊帳の外の私達は完全に置いてけぼりである。

 

「おっと、二人にはわからないよな…この人はヴィクター隣の執事はエドガー…まあ俺の知り合いだ」

 

「ヴィクトーリア・ダールグリュン、以後お見知りおきを」

 

そういって軽くお辞儀をするダールグリュンさん…何ともお嬢様と言える人だなと思える。

 

「ねえねえ、やーくん、インターミドルってなんなの~」

 

とダールグリュンさんの紹介が終わったあと本音が聞きたいことをまた口にする。

 

「優希、この方々は?」

 

「ああ、少し今の任務でな…水色の子が更識簪、隣の子が布仏本音だ…二人ともミッドに来たのははじめてでDSAAやインターミドルのことも知らないんだ」

 

「そうだったのですか…では実際に中に入られてはいかがかしら?」

 

『えっ!?良いんですか!?』

 

「別に問題などありませんし、それに…優希とは久しぶりに募る話もありますから」

 

…やっぱり優希とダールグリュンさんって何かあったのかな ?

 

そんなことを思いながらも会場に入っていき、誰も座っていない観客席に座りながら下のリング内を見下ろしている。

 

従業員がなにやらリングで整備しているのがわかる…

 

「此処は、DSAAが運営してるインターミドルの会場でな…毎年此処で総合魔法競技の大会が開かれているんだ」

 

魔法の大会…なんだが想像がつかないな…でもそれはISと一緒なのかも知れないね

 

「ヴィクターもこの大会の選手で…大会の本戦にも勝ち残れる上位ランカーなんだ」

 

この人そんなに強いんだ……この世界って強い人多くないかな?

 

 

「優希もでしょう?5年前、10歳にして貴方は…「はい、その話はなしね」話を切らないでくださるかしら?」

 

え?優希も?優希もこの大会に出たことがあるって事かな?

 

「……今年はジーク……出るのかな…」

 

「……それはわかりませんわね……去年はあの事があって途中欠場してしまいましたから」

 

ジーク?二人とも暗い顔で俯いてるのを見るに共通の知り合いではあるみたいだけど……

 

「……お嬢様、そろそろ」

 

「そうですわね、優希、それでは私はこのあとも用事がありますので此処で失礼いたしますわ」

 

「そうか、それじゃあな……色々と助かったよ」

 

「別にお礼を言われるほどではございませんわ、いつか…また貴方とは戦いたいものですわ…氷帝」

 

氷帝?優希のことを言ってるのかな?

 

「…ふっ…その時が来たら受けて立つよ…雷帝」

 

そういって優希も穏やかな笑みを浮かべてそう言い返した。

 

氷帝に…雷帝…この二つは多分優希とダールグリュンさんのことを指しているのはわかるけど、一体それが何を意味するのか…私は全くわからなかった。

 

 

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