リリカルマジカル頑張ります?(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
そんなことに負けずに書いてます! それでは本編どうぞ!
2018.6.11 誤字修正しました。 報告ありがとうございます
あれから数日、俺は公園に通った。 家から距離は近くもないし遠くもない距離、運動にはちょうどいいのだ。 進展という進展はないが、なのはと少し喋るようになった。 と言っても、俺が話しかけたらなのはが答える、その繰り返しだ、だったのだが、今日は違った。 公園につくとなのはちゃんはブランコに乗っていたのだが、なぜか泣いていた
「なのはちゃん!?」
「っ!?」
驚き急いで掛けよると、目元をごしごしぬぐってこちらを見る
「どうしたの! どこか痛いの!?」
「な、なんでもないよ」
「だって今泣いてたよ?」
「泣いてなんかないよ? 私は大丈夫だもん、大丈夫」
まるでその大丈夫は自分に言い聞かせているみたいで、俺の中で何かが切れた
「どこが大丈夫なんだよ......」
「え?」
「どこが大丈夫なんだよ!!」
「っ!?」
気が付けば大声を出していた、やってしまったと思うが、ここまで来て謝るわけにはいかない、うまく言える自信はないが、この胸の中にある言葉を吐き出す
「そんな顔で大丈夫なんて言われて、はいそうですかって言えるわけないだろ!」
「ほ、本当に大丈夫だもん!私は寂しくなんてないし、いい子にしてるもん!」
「寂しくない? 嘘つくな! 初日に会った時、今にも泣きそうな顔してブランコに乗ってたくせに、次の日、俺の顔見たら少しほっとしたような表情してただろ! それで寂しくないなんて嘘つくなよ!! いい子にしてる? わがまま言わないのがいい子にしてると思ったら大間違いだ!!」
「っ! 紅君になにがわかるの! 何も知らないくせに!! わかったようなこと言わないでよ!!」
「話聞こうとしてるのに、何も言わないのはお前だろうが! 俺に言えよ! 一人で抱え込むなよ!! 友達だろ?」
「とも、だち?」
「そうだよ、ここ何日か話してさ、て言っても俺が一方的にしゃべってただけだけど....... 楽しかったしさ、なのはちゃんはそうじゃないの?」
「・・・・・・」
長い沈黙が支配する、だが
「・・・・・・私、わたし、うわああああぁぁぁぁぁぁぁん!!」
なのはが俺に抱き着いてきた
「悲しいときは泣いていいし、わがままも言っていいんだ、まぁ限度があるけどな」
そう言いながら抱き返し、頭を撫でる。 なんていうかわれながら、歯に浮くようにセリフを言いまくってる自覚はあるが、あとで後悔することにしよう
「一人で抱え込むなよ? アドバイスできるかわからないけどさ、聞いてやるぐらいできるから」
「うわああああぁぁぁぁぁぁぁん、魔狸男君、魔狸男君!!」
しばらく俺たちはそのままでいた
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それからポツリポツリと家のことを話してくれた。 どうも彼女の家は、喫茶店を営んでいるようなのだが、お父さんが事故で倒れたらしく入院中、しかも間が悪いことに、喫茶店の方はオープンしてようやく軌道に乗ってきたところらしい。 兄と姉がいるらしいが二人とも店の手伝い、なのはは小さく手伝えないので家に一人で留守番が多いらしい。 わがまま言える状況じゃないのはわかっているが、これは。 しかもなのはは、そんな自分が嫌らしい。 あれだね子供が抱えるにはヘビーすぎでしょ、こんな問題。 俺は前世で無駄に年取ってるけど、てかこの子精神年齢高すぎでしょ、普通はこんな考えは出来ない
「まぁとりあえず言えることは」
「言えることは?」
「家族の人と話し合った方がいい、忙しいのはわかるし迷惑かけたくないのもわかるけど、話さなかったらいつまでも今のままだ」
「でも......」
「あー、もうじれったい!行くぞなのは!」
「ふぇっ!? 行くってどこに!」
「お前の家に!」
手を引っ張り、ずんずん歩いて行く。ちなみに俺の元の力は貧弱なので、魔法で強化してある、なんかだらしないよな。 なのはは後ろで何か言ってるが無視、少し歩くと喫茶店翠屋が見えてきた。扉の外から中を覗いてみると、ちょうどお客がいない時間帯なのか、客の数は少なかった
「ついたぞ」
「で、でも......」
連れてきたはいいが、踏ん切りがつかないらしい。まぁ、確かに無理やり連れてきたし、今まで聞けなかったこと聞けとか無理な話だけど
「一緒について行くから」
「本当に?」
「行こう」
そう言って店の中に入る。 ドアのベルが鳴り、店の中に入ると殺気が!? ええ、どうやら危惧していた事態になったようです。 戦闘民族TA☆KA☆MA☆TIの中でかなりの戦闘力である、なのはのお兄さんに目を付けられたみたいです。 怖いから視線を合わせないようにしてるけど、びんびんに届いてるし。 そう心の中で怯えていたが、話さないわけにもいかず、ちょうど接客に来たなのはのお母さんに話しかける
「いらっしゃいませ、なのはのお友達?」
「はい、初めまして、なのはちゃんのお友達の紅魔狸男です。 なのはちゃんが話しあるみたいなんですけどいいですか?」
「なのはが? なに、なのは?」
ちゃんと目線を合わせて喋ってくれるあたり、かなり優しい人のようだ。 俺がなのはが話があるというと、そっちに視線を合わせてる
「えと、その......」
不安なのか、無意識に俺の手を握ってくるなのは、俺は少しでも安心させようと、手を握る力を強くしたり弱めたりした、びっくりしたのか俺の顔を見るが、どうやら意図が伝わったらしく、決意をした目をしていた
「お母さん、あのね!」
それから俺は口をはさむわけでもなく、なのはの隣で事の成り行きを見守っていた。 結果はというと、どうも家族間であった小さなすれ違いは解消されたようだ。 なのはを抱きしめる、桃子さん、恭也さん、美由紀さんは泣いていて、なのはに謝っていた、なのはもなのはで、泣きながら抱擁していた。 一つ言いたい、すごく気まずい。 確かにけしかけたの俺だし、ついて行くとも言った、でもこの状況で手をつないだままっていうのは、すごく気まずい! 放してくれればいいのだが、器用に手をつないだままだ。 ホントどうしてこうなったのかなぁ......
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しばらくすると、泣いて全員すっきりしたらしく笑顔になっていた。 対照的に俺は、最悪の気分だった。 すっきりしたということはだ、恭也さんが俺となのはが手をつないでいたことを思い出すということで、笑顔で俺に殺気を送っていた
「マリオ君だったかしら」
「あ、はい。 なんでしょうか?」
軽く現実逃避をしていると、桃子さんに声を掛けられる
「貴方のおかげで家族がバラバラにならずに済んだわ、ありがとう」
「いえ、そんなことは」
「ううん、私も恭也も美由紀も、なのはの状態には気が付いてあげられなかったから」
「本当に気にする必要はないんですけど......わかりました」
渋々とお礼を受け取る。 実際、原作開始の時には、ちゃんとした家族だったのでそんなことはないと思うが
「それじゃあこっちに来て」
そう言われて案内されたのは窓側の席で、桃子さんはすぐにどこかに行ってしまう
「マリオ君、今回はありがとう」
「はい......」
本当に感謝される覚えはないんだけどなぁ、実際話し合ってすれ違いをなくしただけなんだから。 そう言って接客に戻る美由紀さん、最後に残ったのは恭也さんなわけだが
「感謝する、ありがとう」
なんて頭を下げてくる、本当に恐縮なんだが、それと後殺気を何とかしてほしい。 そんなこと考えてたのがばれたのだろうか、去り際に
「なのはに手を出したら殺す」
なんて言われた。 背筋がぞっとするなんて話ではなく、あの人の場合マジでやりそうだから怖い
「どうしたのマリオ君?」
「いや......後名前あんまり好きじゃないんだけど」
「えー、いいと思うけどな魔狸男」
「やめてくれ」
魔狸男とか......しかも苗字が紅だ、完璧に思い出すのは配管工の赤いおっさんだ、キノコ食べてデカくなったり、残機が増えたりしないぞ俺は
「んー......じゃあマー君!」
「どういうこと?」
「マリオ君だから、マー君!」
なるほどね、愛称と。 まぁそれくらいなら?
「うん、改めてよろしくねなのはちゃん」
「なのは」
「うん?」
「なのはでいいよ!」
笑顔で、さあ早く呼んで! みたいな顔をされる。いやー、ここで呼んだら死亡確定でしょう、でも呼ばないわけにはいかないので
「なのは」
「うん!」
嬉しそうな顔をするなのは、まぁそれはいいんだけど、後ろから聞こえてくる呪詛の声と、止めようとする声は聞かなかったことにする
「はいお待たせー、ケーキよー」
「わー!!」
「おー!」
現金なもので、ケーキがきたら俺は、後ろの喧騒など忘れてしまっていた。あれだね、精神年齢は外見に引っ張られるね
まだまだ続くプロローグ。 て言っても短くても後二話、長ければ三話くらいだけどね
それでは感想、評価お待ちしてます!