リリカルマジカル頑張ります?(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
それでは本編どうぞ
なのはが家族とすれ違いを解消した夜、俺は病院のとある一室に来ていた
『ここで、いいんだよな?』
『何度も確認したので、問題はありません』
流石に時間が時間なので、声を出さず念話でライトニングと会話をする
『すごい包帯だな』
『重症の患者ですからね、医師のコメントによれば、助かったのが奇跡だそうです。 私もカルテなどを見ましたが、確かにその通りでした』
『そんなにひどかったのか?』
『それはもう。 さて、あまり忍び込む時間が長くなるのも得策ではありません、要件を済ませてしまいましょう』
『そうだな』
念話を打ち切り、なのはのお父さん、つまり高町士郎に手をかざす
「ヒール」
出来る限り小声で唱え続ける。 俺がエリス様に要求したチートの一つ、このすばの世界の魔法だ。 なのだがこの世界の魔法とは仕組みやらが違うらしく、リンカーコアを使用しなくても使用できるらしい。 ただしかなり疲れる。 ライトニングも解析してはくれたのだが、成果はいまいちで、わかったのはこの世界の魔法とは仕組みが違うということだけ。 エリス様に聞いたのだが、簡潔に言うとエリス様が管理している世界とは違う世界なので、魔法の体型が違うのではないかということだった。 もちろんこの世界の魔法で治癒魔法も使えるが、今の俺の魔力ではコスパが悪いし、このぐらい深い傷は直せない、なのでこちらを使っている
「ライトニング、どうだ? ヒール」
「疲れるということを除けば、本当にコスパのいい魔法ですね。熟練度が上がってきてますので、傷の治りが早くなってきてますし、それに深いところの傷も早く治ってます」
「了解、ヒール」
汗をかきにながら必死にヒールを唱え続ける、そのかいあってかライトニング曰く感知したそうだ。 ただ傷を治すだけなので、血などは足りないままだそうだ。 だがそんなものは、この世界の魔法も一緒なのでどうしようもない
『お疲れ様でした、マスター』
『ライトニングもありがとうな、さて見回りが来る前に帰ろう』
非常にだるくなった体を引きずるように帰ろうと扉に手にかけると、うめき声のようなものが聞こえた
「うっ......そ、そこに誰かいるのかい?」
「・・・・・・」
視線を感じる、考えるまでもなく士郎さんだろう、それにしても、ライトニングの診断では、まだまだ目が覚めるのにかかるはずなのだが。 出ることも出来ずその場に立ち尽くす俺、士郎さんから感じる視線もそのままだ、だがその視線もだんだん弱くなってきた
「背的に......なのはなのか? いやでもあの子は.......いかん意識が」
「・・・・・・帰ったら、なのはのことを気にかけてあげてください」
「・・・・・・」
届いたかはわからないが、また気を失ったようだ。 俺は病室から出ることにした
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『お前も鬼だよな』
『なにを言っているんですかマスター、継続は力なりですよ』
夜遅くに帰ったのにもかかわらず、いつもの時間にたたき起こされ、マルチタスクを使用し魔法の練習。それと並行して、少しづつ距離が増えてきたランニング、朝からハードなメニューだった。 そして俺は今、いつもの公園に向かっていた。だがいつもと違うのは、なのはがブランコではなく入り口に居て、何故かやけにキョロキョロしていたことだ。 不思議に思いながら近づいて行くと、俺を見つけたのか駆け寄ってくるが
「にゃっ!?」
「危ないよ、なのは」
「あ、ありがとう......///じゃなくて!」
顔を赤くしたり、興奮したり忙しいやつだな。 まるで昨日までの暗い表情が嘘のようだ、それにしても何もないところでこけるのはどうなんだ、あの戦闘民族の血を引いてるはずなのだが
「それで、どうしたの?」
「お父さんがね、目が覚めたみたいなの!」
当然知ってはいるが
「え!? 確かなのはのお父さんって、酷いけがで入院してるんじゃなかったっけ?」
「そうなんだけどね、今日の朝病院から電話があったみたいなの!」
「よかったね! でも何で僕に?」
「マー君も心配してくれたから、それよりも早く行こう!!」
昨日とは逆に手を引っ張られる、いきなりのことでつんのめりそうになるが、何とか耐え走り始める
「行くってどこに!?」
「病院!!」
いや行ってなにしろと? 思わず言いたくなった。 士郎さんからしたら俺は初対面なわけで、子供にお見舞いされても困惑されるんじゃないかと思うんだが、そう思ったがなのはの嬉しそうな顔を見たら何も言えなかった。 それからなのはの家に行き、タクシーで病院に向かう。 昨日は魔法使って走って帰ったが、タクシーだと早かった。 そこからはもう俺必要ないんじゃないかと思うくらい疎外感が酷かった、目の前で号泣しながら士郎さんに抱き着く桃子さん、その後に美由紀さんと恭也さんを抱きしめ、最後はなのは。 みんな涙を流していたが、俺は面識と言ったら昨日ぐらいしかないので困惑していた。 邪魔するのも悪いしということで、隅っこの方にいたのだが、感動の対面が終わると当然だが、俺の方に関心が向いた
「君は?」
「あの、初めまして。 紅魔狸男って言います。 なのはちゃんから話は聞いてたので、あの、退院おめでとうございます」
「初めましてか......うん、初めまして私は高町士郎だ。 桃子からさっき話は聞いたよ、どうやら迷惑をかけたみたいだね」
「い、いえ!僕が勝手に首を突っ込んだだけなので」
明らかに含みを持たせる士郎さん、もしかして昨日のことがばれているのだろうか。 だが本人が言わないなら、藪をつついて蛇を出す必要はない。というよりもまたその話かと思う、基本謙虚だよな戦闘とか絡まなきゃ。 デジャブを覚えながらそんなことを思っていた。
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士郎さんが退院してから、一年くらいたったある日、俺となのはは、公園で同じくらいの歳の奴らに絡まれていた
「公園はみんなの物なんだから、砂場使わしてほしいんだけど」
「うっせえな! どんなふうに使おうが勝手だろ」
まぁ内容はよくあることだ。 三人くらいの子供が砂場を占拠してたので、他の子も使いたがっていると話したらこうなった。 他の子たちは、これを遠巻き見てるばかり、まぁ進んで助けたいと思うやつはいないだろう、それこそ正義の味方になりたいっていうやつがいない限り
「いや確かにそれはそうなんだけどさ」
最初俺はどうせ飽きてすぐにどくだろうと思ってたのだが、なのはがこれを見て何か言おうとしてたので、俺が言ったわけなのだが。 そのなのははというと俺の腕を掴んでいた、まあ確かに相手の方が背は少し高いし、たぶん怖いと思う。 おれ? 全然、所詮ガキだし
「大体なんだよお前、女となんか遊んで、恥ずかしくないのかよ?」
「はい? ちょっと何言ってるかよくわからないんだけど」
思わず素で聞き返してしまった、このぐらいの歳なら遊んでても問題なかろうに、もう少し、それこそ小学校低学年とかになると恥ずかしいかも、しれないけど
「なんだよその態度!!」
俺の受け答えが気に入らなかったのか、押してくる子供A、俺は人より貧弱なので、よろけるが倒れはしなかった
「やめて!マー君をいじめないで!」
と俺の前に出てしまうなのは、別にそれはいいのだが、その態度が余計に前の三人組を怒らせたようだ
「女が出てくんじゃねえよ!」
A横の奴がなのはを引っ張り、なのはがバランスを崩す
「なのは!」
急いでこけそうな方とは逆の方、つまり俺の方に引っ張ったのでこけずに済んだ
「大丈夫か?」
「う、うん。ありがとうマー君」
怖いのか目尻に涙がたまっていた、そんななのはを撫でて背中に隠す。 うーん、こんな短気じゃないんだけど、やっぱり精神が体に引きずられてるらしい
「おいお前ら、なにしてくれてんだよ」
「はあ! そっちが
「俺たちはただ譲ってくれって、言っただけだろ。 お前らろくに使ってもいないくせに、他の子が使おうとすると怒鳴ってただけじゃねえか」
「んな!?」
図星だから何も言えないのだろう、顔を真っ赤にして殴りかかってくる三人、後ろにはなのはがいるから、避けられないため殴られる。 痛い、痛いがじっと耐える
「マー君!」
「だい、じょうぶ」
殴り疲れたのか、こっちを見る三人。 俺はそれを睨む
「気は済んだか、ならとっとと消えろ!」
三人は負け犬がはくようなセリフを言って公園を後にした、そして俺はというと
「めっちゃ痛い」
「無茶しすぎだよマー君!!」
ベンチで水にぬらしたハンカチを当てながら、なのはに怒られていた
「別に無茶は」
「した! こんなにボロボロになって」
そう言って視線を落とすなのは、目には涙がたまっていた。 そんななのはの様子に俺は頭を掻く
「それ言ったら、元の原因はなのはなんだけど......」
「でも、あのまま放っては置けなかったし」
「別に悪いとは言ってない、俺もほっとけないから言ったし。 結果的にさ、みんなあそこで遊んでるみんなは、笑顔だからそれでいいんじゃない?」
「・・・・・・うん」
納得はしていないのだろうが、返事はしてくれた
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所は変わってその日の夕方、俺は高町家の道場に来ていた。 用があったからともいえる
「やぁお待たせ、話って何かな」
「士郎さん、すみません突然」
そうこの人に用があったのだ。
「いや、いいけど、どうしたんだい」
「僕に......いや、俺に修行を付けてください」
「・・・・・・いきなりどういうことだい」
士郎さんの雰囲気が一変する、だがそれに恐れてはいれない。 俺は何故そう思ったのかを説明する。 今日のようなことがないために、熱心に
「事情は分かった、そう思うことも立派だ。 でもなぜ私なんだ?」
「深い理由はありません、近くにいたから、強いてあげるならそのくらいです」
「・・・・・・」
長い沈黙、俺は答えをじっと待った
「私は反対だ」
そうきっぱりと告げた士郎さん、続きがあるようなので口は挟まない
「強くなりたい、何かを守りたい、そう思うのはとても良いことだと思う。だがウチで扱う剣術は危険なものだ、気を抜けば相手の生命にかかわることもある、それを君はわかってるかい?」
「・・・・・・わかっている、なんて気軽に言うつもりはありません。 でも、力の扱い方を間違えれば、自分はおろか周りを巻き込むのはわかってるつもりです」
実際魔法の訓練をしているからわかるのだ、この力は危険だと。 今日もあの状況で頼りそうになった、魔力量も前よりは増え余裕ができてきている、実際あの三人を圧倒できる力は持っていた、だが使わなかった。 魔法を持っているならまだしも、持っていない三人にあれを使うのは危険すぎる、そう判断したからだ
「・・・・・・」
「・・・・・・」
無言で見つめあう俺と士郎さん、しばらく見つめあっていたが視線を外したのは士郎さんだった
「決心は固いようだね」
「はい」
「うん、じゃあ明日から来ると良いよ。待ってるから」
「いいん、ですか?」
少し信じられない、流石に断られると思っていたから
「そう言ってるじゃないか、君の目は本気だし、なにより、君は使い方を間違えない、そう思ったからね」
「士郎さん......ありがとうございます!」
結局その日は遅いということで、高町家に泊まりになった
すこし、というか長くなったけど、次回で終わらせためなり
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