リリカルマジカル頑張ります?(仮)   作:サクサクフェイはや幻想入り

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今日三本目、本編どうぞ!


第十七話

下に行ってるはずなのだが、暗すぎて上下左右の間隔が分からない。 それでも下だと思い、進んでいく

 

「ライトニング、反応は?」

 

「解析はしていますが、どうにも......」

 

芳しくないらしい、芳しくないらしいのだが、声はさっきよりも、鮮明に聞こえるようになっている

 

『みんなを、あの子たちだけでも、助けてあげて』

 

「ライトニング!」

 

「その声が聞こえてるのは、マスターだけです!無茶言わないでください」

 

ライトニングがこう言っている以上、頼るのは自分の勘のみ、なんか奥に奥に来てるような気がするけど、ちゃんと帰れるよな? 冷や汗をかきながら進むと、そこには

 

「光?」

 

「いえ、アレは.......解析結果出ました、紫天の書のマテリアルたちです」

 

小さな三つの光、赤、青、紫の光が真っ暗な空間に、取り残されるように浮いていた

 

「回収、出来るのか?」

 

「エピオンに防衛や防御プログラムは残っていますから、そちらなら?」

 

「でも蒐集機能なんかないぞ?」

 

「そこは......気合で」

 

「ざけんな駄デバイス」

 

とりあえず、このままだと消えてしまいそうなので、エピオンを起動しようとするのだが

 

「エピオン、セットアップ」

 

「反応......ありませんね」

 

「どういうことだ?」

 

「私にもさっぱりです、さっきは闇の書の闇の部分、つまり防衛や防御プログラムを秘密裏に入れてからは、リンクを切りましたので」

 

「まぁ浸食されたら目も当てられないからな」

 

はやてが管理者権限を発動させた時点で、リインフォース自体、闇の書とは切り離された状態だったので、ライトニングにエピオンにデータを移すように言ったわけなのだが、となるとエピオン自体変質した、と考えられるわけで

 

「ナハトヴァール?」

 

光った気がした。 俺は冷や汗をかきながら、起動させる

 

「ナハトヴァール、セットアップ」

 

「セットアップ」

 

エピオンの騎士甲冑そのままなのだが、色合いが若干変更されワインレッドは黒に近く似っていた

 

「マスター......」

 

「え、なにこれ、俺ナハトてなづけた?」

 

「そう言うわけではありませんが、貴方は私を始めて良いと言ってくれた、それだけです」

 

「「・・・・・・」」

 

これには俺とライトニングも絶句、流石にちょろすぎだろコイツ。 てかおかしい、エピオンは非人格型アームドデバイス、だったはずだ。喋っているということは、ナハト自体の意思なわけで......うん、気にしたら負けだな

 

「まぁいいや、これから頼むな、ナハト」

 

「了解です、マスター。 それでは紫天のマテリアルの蒐集を開始します」

 

「お前蒐集出来るの!?」

 

「一応、防衛や防御プログラムの中に、それらに該当する項目がありますので。 ライトニング、あなたの処理速度が欲しいので、リンクを」

 

「マスター」

 

「あぁ、うん、許可する。 ついでにナハト、防衛や防御プログラムの方も元の状態に戻すことは?」

 

「可能です、ライトニングと実行中、マテリアルたちの修復も、同時進行で開始しています。喋りたい? いいですが......マスター、紫天の書、力のマテリアルがマスターと喋りたいと」

 

「あぁうん、もう何でもありだね。 いいよ」

 

もう俺は常識を捨てた、とりあえず、ナハトに許可を出すと、聞き覚えがあるような、ないような声が聞こえる 

 

「あー、あー、聞こえる? 初めましてでいいのかな?」

 

「初めましてだな、えっと?」

 

「僕はマテリアルL、って言うんだよろしくー!」

 

「Lね」

 

「レヴィでいいじゃないでしょうか?」

 

「うん? なにが?」

 

「貴女の名前です」

 

「僕の名前? レヴィ、レヴィ......うん!じゃあ僕レヴィ!」

 

軽いな!? いいのかそんなんで!まぁ本人が気に入ってるから、何も言わないが

 

「それで、レヴィは俺になんか用か?」

 

「あ、うん!僕たちを助けてくれて、ありがとう!あのままじゃ、謎のクラッキングによって、僕たち消滅するのみだったからさ」

 

「あー、それは何というか」

 

ウチの連れが迷惑かけてすみません、としか言いようがない

 

「そんな塵芥に礼など言う必要はないぞ、マテリアルL」

 

「あ、王様!」

 

「我はマテリアルDぞ! 王様ではない!」

 

「お初にお目にかかります、私はマテリアルSと申します」

 

「一気ににぎやかになったな、お目にかかりますって、こっちにはいないだろ」

 

「そうでした」

 

「では、勝手に命名ですね。 Dはディアーチェ、Sはシュテルで登録しておきますので」

 

「なんと、私たちも能力を失っているとはいえ、それを上回るデバイスがあるとは」

 

「ええぃ! 勝手にするでない!」

 

なんというか、本当にまとまりがない。 というかナハトは三人分も会話してて、処理は大丈夫なのだろうか。 まぁ、ライトニングほとんどやるだろうが

 

「さて、あまり時間がない、さっきの声も、だんだん聞こえなくなってきてるしな、ライトニング」

 

「はい、質問です。 システムU-Dは何処に居ますか?」

 

「・・・・・・貴様、それをどこで」

 

「質問を質問で返すな、それに今は時間が惜しい、居場所を知ってるなら教えてくれ、手遅れになる」

 

「貴様に教える義理は「すみません、私たちもわかりません」シュテル!」

 

「マジかー、段々声もか細くなってきて、聞こえなくなってきてるのに」

 

万事休すかと思われたが、その時ひときわ強く念話が聞こえた

 

『外に出るための扉は開いてあります! だからあなたたちだけでも、早く!!うぅ』

 

ぐらりと空間が揺れている気がする、ここを保持しているのもシステムU-Dということは、今の揺れはそろそろ限界という合図

 

「聞こえたな、今のは」

 

「勿論です」

 

「場所の特定急ぎます」

 

「私も微力ながらお手伝いを」

 

「シュテるん、僕のリソースも使って」

 

「俺は勘の行くままに飛びますかね」

 

「何故貴様はそこまでする」

 

か細い念話は今でも聞こえる、そこに向かって飛んでいく中、ディアーチェが声を掛けてきた

 

「はぁ?」

 

「何故貴様は我らや、システムU-Dまで助けようとしているのだ? オリジナルである八神はやて、その願いは十分かなえたはずだ」

 

「何言ってんだお前は......」

 

思わずため息をつく、こいつらの方にも、俺の記憶が流れてるはずなのに、なぜそこが分からないのか

 

「ただ俺が、助けたいから助けるだけだよ」

 

「は?」

 

今度はディアーチェが驚く番だった

 

「今までなら、助けてそれでおわりだったが、お前らはいろんな意味で心配だからな、面倒見るけど。 俺が助ける理由は、助けたいから助ける、それだけだ」

 

「今の話は聞き捨てなりませんね、私たちのどこが心配なんでしょう?」

 

「だってお前、元が闇の書だぞ? 破壊と混沌生み出した書で、お前らとかその最たるものだろ? 心配事だらけじゃねえか......」

 

「ぐうの音も出ない正論ですね」

 

「自分で言うか」

 

「くっくっく......救いたいから救うか、自分勝手なやつだな」

 

「知らなかったか?」

 

「ふん!いい気になるな下僕め、いいだろうシステムU-Dを救うまでは、協力してやる」

 

「王、協力を願うのはこちらですよ?」

 

「ええぃ、細かいことはよいのだシュテル!後は貴様に託すぞ、主殿」

 

それっきり黙るシュテルとディアーチェ、主ねぇ......ガラじゃないんだが。 そんなことを考えている間に、どうやら目的地に着いたようだ。 漂う金色の光、だが俺が近づいて蒐集しようとすると、人型に姿を変えた

 

「はぁ、はぁ......なんで来てしまったんですか」

 

金髪の幼い少女が、こちらを睨みつけるように見てくる。 騎士甲冑のようなものは赤く、目は緑色、さっきのような金色は髪ぐらいか

 

「いけません! 今の彼女は暴走しています!」

 

シュテルから鋭い声が飛んでくるが、俺は構わずに近づく

 

「助けたいから」

 

「私を外に出せば、さっきの防御プログラム、以上の被害になります、貴方なら、わかるはずです!」

 

息絶え絶えになりながら、必死に言葉を紡いでいる。 そんなものは関係ない、さっきも言ったが

 

「助けたいから助けに来た、それに今のこの状態、何とかすれば外に出ても暴れないだろ?」

 

距離と段々と詰めるのだが、翼のようなものが出てきて、こちらに襲い掛かって来る、それをナハトでいなしながら、なおも近づいて行く

 

「そんな簡単に、行くわけ、ないじゃないですかぁ!!」

 

「ライトニング、用意は?」

 

「シュテル様のおかげではかどっています、制御プログラム完成まで3、2、1......完成、ですがこの短時間で出来たのは一発だけです、外したりしくじったらそこで終わりですので」

 

「了解」

 

近づくことにより、攻撃はさらに激しくなってくる。 左腕はナハトを使っているため使えず、右手と障壁で防ごうとするが、生傷は増えていく

 

「主、私たちの想いを、よろしくお願いします」

 

「主殿、頼んだぞ」

 

「くれない、頼むね!」

 

「あいよ」

 

あと一歩踏み込めば、少女に手が届く距離、攻撃はやんだのだが、目の前には、さっきの翼のようなもので作った、バカデカい杭が浮いていた。 だが俺は、躊躇いなどない、一歩踏み込む

 

「ダメェェェェェェ!!」

 

バカデカい杭は、俺の横にそれ、彼方に吹っ飛んでいった

 

「やっぱ大丈夫じゃん。 君は今、自分の意思で杭をそらせたし」

 

そう言って頭を撫で、ナハトを構える

 

「まぁ、やりたくないけど、一応ね。 それにディアーチェたちの想いも詰まってるから」

 

ナハトを胸のところに持って行き

 

「ナハト」

 

「ファイア」

 

制御プログラムが詰まった、砲撃を撃ちだす

 

「・・・・・・もっと細い砲撃だと思ったんだけど、明らか、あの子包み込むぐらい太い砲撃だったよな?」

 

「・・・・・・やり過ぎましたか?」

 

「「やりすぎだー!!」」

 

------------------------------

 

「酷い目にあいました......」

 

「すみませんシステムU-D、加減を間違いました」

 

「間違えたっていう次元じゃなかったです......」

 

「それにナハト、彼女には、ちゃんとした名前があります。 ユーリ・エーべルヴァイン。 それが、彼女が生きていた時に、ついていた名前です」

 

さっきまでの切羽詰まった様子は、どこえやら、少女は拗ねていた。 後シュテル、さらっと本名暴露してんじゃないよ

 

「さて時間も押してるし、それで、エグザミアは?」

 

「あ、完全に安定して稼働しています」

 

「そりゃ結構、んじゃ外に出るか。 とりあえず、ユーリもあの馬鹿のせいで体ボロボロだろ? 蒐集するぞ」

 

「あ、はい、お願いします。 後その前にこれを」

 

「ん? これは......」

 

一冊の魔導書を手渡される、それは夜天の書と似たような紫の魔導書だった

 

「紫天の書、本当はディアーチェが使うものですが、私も一応盟主なので、私が持っていたのですが、私たちの主ならあなたが持つべきだと」

 

「そうか、なら有難く使わせてもらう」

 

「はい!それではお願いします」

 

「蒐集」

 

ユーリの体も徐々に消えていく

 

「出口は確保してあります、あの光に向かって、大容量の魔力を叩きこめば、出られますので」

 

そう言って指さされたのは、いつの間にか真上にできていた光、どうやらそういうことらしい

 

「何からなにまでありがとな、ユーリ」

 

「いえ、それではこれからよろしくお願いしますね、クレナイさん!」

 

「わかった」

 

ユーリも蒐集され一人になる、残ったのは紫天の書とナハト、ライトニング、俺だ

 

「なぁナハト、お前と紫天の書って繋がってんのか?」

 

「リンクは、マスターの権限があれば、すぐにでも繋がります」

 

「じゃあ許可、それで強力な魔法は?」

 

「現在可能なものですと、スターライトブレイカー、マスターの魔力資質では厳しいものがありますがプラズマザンバー、ラグナロク、後はシュテル、レヴィ、ディアーチェがなどのマテリアルたちの物も可能です」

 

「ならそれ全部」

 

「・・・・・・セット」

 

パイルバンカーがぎちぎちいっているが、問題ないようだ。 それにしてもすごいな、弾丸としてセットするから溜めもできるし、しかも詠唱無しで速射できる、やばすぎじゃない? しかも今は、ユーリを蒐集してるから、魔力も使いたい放題。

 

「やばすぎ」

 

「マスター一人で世界を滅ぼせますね」

 

「言うんじゃねえよ、今俺も思ったところだから、ナハト!」

 

「ファイア」

 

一気に飛び上がり、光が目の前に見えたところで、ナハトがパイルバンカーを撃ちだす

 

「綺麗な花火だこと」

 

光を超えた瞬間、俺の意識は呑み込まれた

 




んー、まさかの4000強、これなら分けた方がよかったかな。まぁいいや、実際GODはなしです。 でもこういうお話が書きたくて書いてたんだよなぁ......映画前にな!さて次のお話は脱出後

それでは、感想評価お待ちしてます
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