リリカルマジカル頑張ります?(仮) 作:サクサクフェイはや幻想入り
下に行ってるはずなのだが、暗すぎて上下左右の間隔が分からない。 それでも下だと思い、進んでいく
「ライトニング、反応は?」
「解析はしていますが、どうにも......」
芳しくないらしい、芳しくないらしいのだが、声はさっきよりも、鮮明に聞こえるようになっている
『みんなを、あの子たちだけでも、助けてあげて』
「ライトニング!」
「その声が聞こえてるのは、マスターだけです!無茶言わないでください」
ライトニングがこう言っている以上、頼るのは自分の勘のみ、なんか奥に奥に来てるような気がするけど、ちゃんと帰れるよな? 冷や汗をかきながら進むと、そこには
「光?」
「いえ、アレは.......解析結果出ました、紫天の書のマテリアルたちです」
小さな三つの光、赤、青、紫の光が真っ暗な空間に、取り残されるように浮いていた
「回収、出来るのか?」
「エピオンに防衛や防御プログラムは残っていますから、そちらなら?」
「でも蒐集機能なんかないぞ?」
「そこは......気合で」
「ざけんな駄デバイス」
とりあえず、このままだと消えてしまいそうなので、エピオンを起動しようとするのだが
「エピオン、セットアップ」
「反応......ありませんね」
「どういうことだ?」
「私にもさっぱりです、さっきは闇の書の闇の部分、つまり防衛や防御プログラムを秘密裏に入れてからは、リンクを切りましたので」
「まぁ浸食されたら目も当てられないからな」
はやてが管理者権限を発動させた時点で、リインフォース自体、闇の書とは切り離された状態だったので、ライトニングにエピオンにデータを移すように言ったわけなのだが、となるとエピオン自体変質した、と考えられるわけで
「ナハトヴァール?」
光った気がした。 俺は冷や汗をかきながら、起動させる
「ナハトヴァール、セットアップ」
「セットアップ」
エピオンの騎士甲冑そのままなのだが、色合いが若干変更されワインレッドは黒に近く似っていた
「マスター......」
「え、なにこれ、俺ナハトてなづけた?」
「そう言うわけではありませんが、貴方は私を始めて良いと言ってくれた、それだけです」
「「・・・・・・」」
これには俺とライトニングも絶句、流石にちょろすぎだろコイツ。 てかおかしい、エピオンは非人格型アームドデバイス、だったはずだ。喋っているということは、ナハト自体の意思なわけで......うん、気にしたら負けだな
「まぁいいや、これから頼むな、ナハト」
「了解です、マスター。 それでは紫天のマテリアルの蒐集を開始します」
「お前蒐集出来るの!?」
「一応、防衛や防御プログラムの中に、それらに該当する項目がありますので。 ライトニング、あなたの処理速度が欲しいので、リンクを」
「マスター」
「あぁ、うん、許可する。 ついでにナハト、防衛や防御プログラムの方も元の状態に戻すことは?」
「可能です、ライトニングと実行中、マテリアルたちの修復も、同時進行で開始しています。喋りたい? いいですが......マスター、紫天の書、力のマテリアルがマスターと喋りたいと」
「あぁうん、もう何でもありだね。 いいよ」
もう俺は常識を捨てた、とりあえず、ナハトに許可を出すと、聞き覚えがあるような、ないような声が聞こえる
「あー、あー、聞こえる? 初めましてでいいのかな?」
「初めましてだな、えっと?」
「僕はマテリアルL、って言うんだよろしくー!」
「Lね」
「レヴィでいいじゃないでしょうか?」
「うん? なにが?」
「貴女の名前です」
「僕の名前? レヴィ、レヴィ......うん!じゃあ僕レヴィ!」
軽いな!? いいのかそんなんで!まぁ本人が気に入ってるから、何も言わないが
「それで、レヴィは俺になんか用か?」
「あ、うん!僕たちを助けてくれて、ありがとう!あのままじゃ、謎のクラッキングによって、僕たち消滅するのみだったからさ」
「あー、それは何というか」
ウチの連れが迷惑かけてすみません、としか言いようがない
「そんな塵芥に礼など言う必要はないぞ、マテリアルL」
「あ、王様!」
「我はマテリアルDぞ! 王様ではない!」
「お初にお目にかかります、私はマテリアルSと申します」
「一気ににぎやかになったな、お目にかかりますって、こっちにはいないだろ」
「そうでした」
「では、勝手に命名ですね。 Dはディアーチェ、Sはシュテルで登録しておきますので」
「なんと、私たちも能力を失っているとはいえ、それを上回るデバイスがあるとは」
「ええぃ! 勝手にするでない!」
なんというか、本当にまとまりがない。 というかナハトは三人分も会話してて、処理は大丈夫なのだろうか。 まぁ、ライトニングほとんどやるだろうが
「さて、あまり時間がない、さっきの声も、だんだん聞こえなくなってきてるしな、ライトニング」
「はい、質問です。 システムU-Dは何処に居ますか?」
「・・・・・・貴様、それをどこで」
「質問を質問で返すな、それに今は時間が惜しい、居場所を知ってるなら教えてくれ、手遅れになる」
「貴様に教える義理は「すみません、私たちもわかりません」シュテル!」
「マジかー、段々声もか細くなってきて、聞こえなくなってきてるのに」
万事休すかと思われたが、その時ひときわ強く念話が聞こえた
『外に出るための扉は開いてあります! だからあなたたちだけでも、早く!!うぅ』
ぐらりと空間が揺れている気がする、ここを保持しているのもシステムU-Dということは、今の揺れはそろそろ限界という合図
「聞こえたな、今のは」
「勿論です」
「場所の特定急ぎます」
「私も微力ながらお手伝いを」
「シュテるん、僕のリソースも使って」
「俺は勘の行くままに飛びますかね」
「何故貴様はそこまでする」
か細い念話は今でも聞こえる、そこに向かって飛んでいく中、ディアーチェが声を掛けてきた
「はぁ?」
「何故貴様は我らや、システムU-Dまで助けようとしているのだ? オリジナルである八神はやて、その願いは十分かなえたはずだ」
「何言ってんだお前は......」
思わずため息をつく、こいつらの方にも、俺の記憶が流れてるはずなのに、なぜそこが分からないのか
「ただ俺が、助けたいから助けるだけだよ」
「は?」
今度はディアーチェが驚く番だった
「今までなら、助けてそれでおわりだったが、お前らはいろんな意味で心配だからな、面倒見るけど。 俺が助ける理由は、助けたいから助ける、それだけだ」
「今の話は聞き捨てなりませんね、私たちのどこが心配なんでしょう?」
「だってお前、元が闇の書だぞ? 破壊と混沌生み出した書で、お前らとかその最たるものだろ? 心配事だらけじゃねえか......」
「ぐうの音も出ない正論ですね」
「自分で言うか」
「くっくっく......救いたいから救うか、自分勝手なやつだな」
「知らなかったか?」
「ふん!いい気になるな下僕め、いいだろうシステムU-Dを救うまでは、協力してやる」
「王、協力を願うのはこちらですよ?」
「ええぃ、細かいことはよいのだシュテル!後は貴様に託すぞ、主殿」
それっきり黙るシュテルとディアーチェ、主ねぇ......ガラじゃないんだが。 そんなことを考えている間に、どうやら目的地に着いたようだ。 漂う金色の光、だが俺が近づいて蒐集しようとすると、人型に姿を変えた
「はぁ、はぁ......なんで来てしまったんですか」
金髪の幼い少女が、こちらを睨みつけるように見てくる。 騎士甲冑のようなものは赤く、目は緑色、さっきのような金色は髪ぐらいか
「いけません! 今の彼女は暴走しています!」
シュテルから鋭い声が飛んでくるが、俺は構わずに近づく
「助けたいから」
「私を外に出せば、さっきの防御プログラム、以上の被害になります、貴方なら、わかるはずです!」
息絶え絶えになりながら、必死に言葉を紡いでいる。 そんなものは関係ない、さっきも言ったが
「助けたいから助けに来た、それに今のこの状態、何とかすれば外に出ても暴れないだろ?」
距離と段々と詰めるのだが、翼のようなものが出てきて、こちらに襲い掛かって来る、それをナハトでいなしながら、なおも近づいて行く
「そんな簡単に、行くわけ、ないじゃないですかぁ!!」
「ライトニング、用意は?」
「シュテル様のおかげではかどっています、制御プログラム完成まで3、2、1......完成、ですがこの短時間で出来たのは一発だけです、外したりしくじったらそこで終わりですので」
「了解」
近づくことにより、攻撃はさらに激しくなってくる。 左腕はナハトを使っているため使えず、右手と障壁で防ごうとするが、生傷は増えていく
「主、私たちの想いを、よろしくお願いします」
「主殿、頼んだぞ」
「くれない、頼むね!」
「あいよ」
あと一歩踏み込めば、少女に手が届く距離、攻撃はやんだのだが、目の前には、さっきの翼のようなもので作った、バカデカい杭が浮いていた。 だが俺は、躊躇いなどない、一歩踏み込む
「ダメェェェェェェ!!」
バカデカい杭は、俺の横にそれ、彼方に吹っ飛んでいった
「やっぱ大丈夫じゃん。 君は今、自分の意思で杭をそらせたし」
そう言って頭を撫で、ナハトを構える
「まぁ、やりたくないけど、一応ね。 それにディアーチェたちの想いも詰まってるから」
ナハトを胸のところに持って行き
「ナハト」
「ファイア」
制御プログラムが詰まった、砲撃を撃ちだす
「・・・・・・もっと細い砲撃だと思ったんだけど、明らか、あの子包み込むぐらい太い砲撃だったよな?」
「・・・・・・やり過ぎましたか?」
「「やりすぎだー!!」」
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「酷い目にあいました......」
「すみませんシステムU-D、加減を間違いました」
「間違えたっていう次元じゃなかったです......」
「それにナハト、彼女には、ちゃんとした名前があります。 ユーリ・エーべルヴァイン。 それが、彼女が生きていた時に、ついていた名前です」
さっきまでの切羽詰まった様子は、どこえやら、少女は拗ねていた。 後シュテル、さらっと本名暴露してんじゃないよ
「さて時間も押してるし、それで、エグザミアは?」
「あ、完全に安定して稼働しています」
「そりゃ結構、んじゃ外に出るか。 とりあえず、ユーリもあの馬鹿のせいで体ボロボロだろ? 蒐集するぞ」
「あ、はい、お願いします。 後その前にこれを」
「ん? これは......」
一冊の魔導書を手渡される、それは夜天の書と似たような紫の魔導書だった
「紫天の書、本当はディアーチェが使うものですが、私も一応盟主なので、私が持っていたのですが、私たちの主ならあなたが持つべきだと」
「そうか、なら有難く使わせてもらう」
「はい!それではお願いします」
「蒐集」
ユーリの体も徐々に消えていく
「出口は確保してあります、あの光に向かって、大容量の魔力を叩きこめば、出られますので」
そう言って指さされたのは、いつの間にか真上にできていた光、どうやらそういうことらしい
「何からなにまでありがとな、ユーリ」
「いえ、それではこれからよろしくお願いしますね、クレナイさん!」
「わかった」
ユーリも蒐集され一人になる、残ったのは紫天の書とナハト、ライトニング、俺だ
「なぁナハト、お前と紫天の書って繋がってんのか?」
「リンクは、マスターの権限があれば、すぐにでも繋がります」
「じゃあ許可、それで強力な魔法は?」
「現在可能なものですと、スターライトブレイカー、マスターの魔力資質では厳しいものがありますがプラズマザンバー、ラグナロク、後はシュテル、レヴィ、ディアーチェがなどのマテリアルたちの物も可能です」
「ならそれ全部」
「・・・・・・セット」
パイルバンカーがぎちぎちいっているが、問題ないようだ。 それにしてもすごいな、弾丸としてセットするから溜めもできるし、しかも詠唱無しで速射できる、やばすぎじゃない? しかも今は、ユーリを蒐集してるから、魔力も使いたい放題。
「やばすぎ」
「マスター一人で世界を滅ぼせますね」
「言うんじゃねえよ、今俺も思ったところだから、ナハト!」
「ファイア」
一気に飛び上がり、光が目の前に見えたところで、ナハトがパイルバンカーを撃ちだす
「綺麗な花火だこと」
光を超えた瞬間、俺の意識は呑み込まれた
んー、まさかの4000強、これなら分けた方がよかったかな。まぁいいや、実際GODはなしです。 でもこういうお話が書きたくて書いてたんだよなぁ......映画前にな!さて次のお話は脱出後
それでは、感想評価お待ちしてます