Fate/Grand Order 唯就職したかったんです。 作:B-in
死んで生まれた。簡単に言えば輪廻転生した。
簡単な文章にしたらこれだけで済む様な事だが、自分自身に起こった事ながらとんでもない事だ。
生前と言ってしまえば良いのだろうが、まだ22歳だった。正確に言えばその年で23歳になる年だったのだが…。
オタク文化を少々嗜み、留学生な友人共とも馬鹿騒ぎをしていた事が昨日の事の様に思い出せる。死因は頭蓋骨骨折からの脳挫傷。ぶっちゃけてしまえば、アパートの階段から見事に滑り落ちた。
平成21年。就職氷河期の頃である。
御祈りメールはもう勘弁だ。勉強できても資格がなきゃ意味が無いんだよ!!
死の間際に思ったのは、次は資格を沢山取ろうと言う就職する為に必要な事だった。
いや、うん。切羽詰まってたんだ。卒論終わってても就職が決まって無かったんだ。院に行く様な金も、頭も持ってなかったんだ。
だから、今も夢だと思えればソレが一番良かった。
魔術師って…何時からこの世は剣と魔法のファンタジーになったの?
Side out
我が家は明治より続く魔術師の家系である。明治初期に到来した英国人がこの家の初代に当たり、その初代は英国から逃げ出して来た魔術師である。と言うのが、当主以外に伝えられる家の始まりだ。
我が家の家名は「器港」
海運業や海外貿易を生業としている。財閥まではいかないが、それなりに現代社会でも名が知られている。そんな家の当主が魔術師と言うのも、まぁ、ありきたりな話なのだろう。我が家は魔術の探究とは程遠い家なのだ。根源に至って魔法使いに成るとか、どうでも良い。
魔法が使えても、飯は食えないんだよ!!
と言うのが二代目の名言だ。うん、本当に名言だと思う。初代は最初は魔術師らしい魔術師であった。が、妻と成る人物に一目惚れして変わった。初代の日記を確認すれば、その出会いから内容が一変するのだから相当な惚れ込み様だったのだろう。
そんな家柄なのか、我が家の親と言うのは基本親馬鹿に成るモノが多い。情が深いのだろうな。私で10代目になる器港だが、11代目が生まれた。それが3年前の事だ。
メチャクチャ可愛い。可愛い子供に会社託すならそら、大きく成るわな。大きくするわな。私に似た目。鼻等の造形は妻に似たようだ。カワイイ。息子カワイイ。
「雷堂、お前も三つになった。」
「はい」
何、私の息子利発すぎ!!?
「私で10代、お前で11代となる我が家には古い仕来りがある。心して聞きなさい」
「はい」
やだ、この子ホントに頼もしい!!
「うむ。私達の一族はな、魔法使いなのだ」
「は、え?」
息子が気絶した。
「きゅうきゅうしゃぁぁぁぁ!!」
Side 雷堂
俺の名前は器港 雷堂。8歳に成りました。魔術師、輪廻転生ets…呑み込むのに1年掛かった。重たすぎんダよ。二度目の人生を過ごさせて貰って居る身ではあるが、死が近い。比喩では無く、ホントに近い。
魔術師とかホント知り合いたくない人種である。そんな家系の当主として生まれ、教育されて来た俺は、魔術師ではなく魔術使いと言った所だ。
元来、魔術師とは「」を目指し魔法使いになるのが目的らしい。父親曰くだが…。まぁ、そんなんどうでも良い。他人に迷惑掛けなきゃ、悪魔崇拝してても構わないと思うし。
魔術を道具として使う俺には余り関係ない話だ。ちゃんと秘匿はしてるし、協会にも教会にも挨拶もしてるけど、それは、変に敵対しない為でもある。
死徒に遭遇したくないし、封印指定に出会いたくない。大きな儀式にも巻き込まれたくない。その為の挨拶で在った筈なのだが・・・
右手の甲に現れた刺青。令呪と呼ばれるコレは、ある大規模儀式への参加券だ。
選ばれた七人の魔術師が、英霊をクラス分けされたサーヴァントと言う枠に押し込め使役し、殺し合う。
碌でもない戦争への招待状。この令呪を心霊医療で取り外し誰かに譲ると言う手段を取ったのだが、それがそもそもの間違いだったのだ。
端的に言えば大規模な姉妹喧嘩に巻き込まれ、通りかかった紳士に保護して貰えたものの、父は重傷を負ってしまった。
更に言えば、俺を保護した紳士が、戦争参加券保有者であった。
アニムスフィアと名乗ったナイスミドルな魔術師が取った行動は、それは魔術師らしくは無い行動だと思う。
暗示や洗脳もせずに、俺に同盟と協力を求めてきた。いや、取引だな。取引を求めてきた。
「今回の騒動に巻き込まれたのは不幸であっただろう。更にあの姉妹の喧嘩にも巻き込まれるとは…同情する。」
本当にね!! 踏んだり蹴ったりだよ!!
「故にとは言わないが、君の父上が負った負傷を限りなく魔術協会にて治療し、その後の医療費や滞在費の全ては我が家で負担しよう。その代わり」
「聖杯戦争に参加して協力、共闘し彼方の勝利に貢献しろ。でしょ?」
ニヤリとした笑いが様に成る辺り、この人物は悪い大人なんだろうと思う。
「然り、君には聖杯に願う望みは有るかね?」
「特には無いかな? あ、様々な資格を取得出来る様に成りたいとか?」
いや、もう本当に就職に苦労したくないです。ソレじゃ無くても稼業継ぐのにも、やっぱり資格とか合った方が信用とか期待が違うんですよ。
「ほう?それは「」に至る事も可能とする資格かね?」
「いえ、就職する為ですけど?」
素直に答えたら爆笑された。いや、家柄からして探究してないんですわ
「そうか、そうか、そう言えば器港とはそう言う家柄だった。」
「家って有名なんですか?」
特に魔術系での知名度は無かった様な気がするんですけど?
「何、君の家は我等のパトロンの様なものだ。各名門の貴族達の寄付や君の家の様な所からの寄付や修錬や授業を受けに来る魔術師達の授業料等から、魔術協会は成り立っている。いや、我等魔術師の集う場所と成っている。」
あぁ、投資してる側何ですね。
「更に言えば10代重ねた魔術師で在りながら、真理の探究には興味が無く、神秘の秘匿には積極的に協力してくれる。協会と教会その両方にも顔が利く家だよ。」
まぁ、両方と仲良くして政治家の方々ともそれなりにお話しする家柄ですけども…父さんてすごいんだなぁ
「うむ、これは良い。私も出来る限りのバックアップをしよう。私は既に召喚し終えて居る。解るね?」
「アッ、ハイ」
「では共に往こうではないか、小さな同盟者君。ハッハッハッ」
こうして、俺の聖杯戦争は始まった。取りあえずは生き残る事優先で往こう!!
主人公
器港 雷堂(きこう らいどう)
テンプレされた主人公。元大学生。オタク文化を嗜んでいたが、所詮はラノベやアニメ方面でありFate等のPC系には手を出していない。曰く、ハマったらヤバい。
留学生と仲良く英語は話せるが微妙なイントネーションであり、時たまネタにされていた。一番仲の良い友人がアパートの隣に住む留学生二名であり、片方はオタクかしてしまった男と頼りに成る女。よく三人でいた。
就職氷河期にあたり35回目にして某自動車会社に内定を貰うも、まさかの内定切りに…
自棄酒をし、足りなくなったつまみを買いに家をでたが、階段の一歩めか踏み外し頭部を強打し死亡。
3歳の時に魔術師の話を聞かされ、以前の自我が目覚めパニックに陥り気絶。その後一年かけてもろもろの事を飲み込み、開き直る。小学校の内に英検、漢検を取ろうと考えていた矢先に令呪が現れる。
魔術回路はメインが72 サブが78
普通の魔術師の家系だったら将来を期待される大器だが、家柄が家柄の為、魔術方面では期待されていないし、期待もしていない。寧ろ、バカバカしく成るぐらいの魔力保有量な為、心配されるぐらいである。
使用魔術は強化や固定、流動系に結界術等、仕事や私生活で使える魔術が多く、器港の家系ではそれを基礎としている為か、それに適した肉体に成っている。基本何でもできるが器用貧乏であるとも言われる。
簡単な設定はこんな感じかなぁ?構想30分ならこんなもんではないだろうか?