Fate/Grand Order 唯就職したかったんです。   作:B-in

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時系列が解り難いかも? 結構前後してる感が・・・


プロローグの2

 

 

 

 

厳重に施された拘束、至る所に見える魔法陣。ゆっくりと目を開けた私は自分の状況を把握し、血の気が引くを覚えた。反射的に動くからだが拘束により封じられ、物理的な痛みを脳に伝える。

 

「此処は」

 

「起きたかね、器港の当主。」

 

闇に佇むように、男が座って居た。年代を感じさせる小さな丸テーブル。皮が張ってあるだろう椅子。

ゆらりと、湧き上がった火が蝋燭に火を付ける。次々と闇が、灯に駆逐されていく様は何処か幻想的な光景ですらあり、その男の顔を映し出す。

 

「…ロードか」

 

「久しぶりと言うのが正しいかね?番外執行者。まさかの姉妹の喧嘩に巻き込まれるとは…不運だったな。」

 

本当だよ!!

 

「だから、アレほど言っただろう。妹の方はともかく、姉の方は時計塔で軟禁しておくべきだと」

 

「私もソレには賛成だがな、実際の所…他のロード達が封印指定成らば封印が妥当と言う意見を変えぬ限り、ソレは敵わんだろう」

 

投資を止めたい、でも止められない。だって、その分世界中にコネが通じるんだもの。

 

「さて、他愛の無い話は此処までで良いだろう。貴殿の子息には此方側で参加して頂く。」

 

「私が質に成ってしまったからか?」

 

「否、器港との盟約に因るモノだ。今回の聖杯戦争で私は必要な物を手に入れる、その為には使える協力者が必要であり、私の目的に賛同し、資金援助をしてくれている器港にも利益が在るからだ」

 

「魔術師らしいなマリスビリー、その愛情を娘さんに向けたらどうだ?」

 

ギチギチと鳴る拘束具を確かめながら、言葉を紡ぐ。

 

「そも、我が家との密約は私とのモノ。息子は関係ない!!」

 

「いや、君の息子も当事者だ。令呪が発現した。それだけで、器港の次期党首ともなれば、ソレは最大の障害に成りえる。それに、既に継承はしているのだろう?その刻印(・・)を!!」

 

ズグリと、以前は在った魔術刻印(・・・・)が疼く錯覚を覚える。忌まわしき魔術師の業。その成果の疼き。浸食されていた肉体が、無くしたモノの後を追う様に変質していくのが感じられる。

 

「まだだ。まだ、三分の一も継承していない。息子は雷堂はまだ器港の業を背負ってはいない。」

 

魔術回路が変質していくを抑え込む。変化し無くなってしまった部分はまだ少ない。継承は始まってはいない。

 

「確かに、記憶をキャスターに読ませてみたがその様だが…君のその抵抗は無意味だ。継承は始まって居たよ。君達の初代のな」

 

「馬鹿な!!アレは目覚めない、アレは初代の記録が合って初めて継承されるモノだ!!」

 

冷たい汗がつぅっと背筋を流れるを自覚した。

 

「君達の家系に掛けられた呪いは実に魔術師らしいモノだと同情しよう。ソレを阻もうとした三代目の明かされる事なき功績も称賛しよう。第一次、二次の世界大戦中に、死徒の侵略と理から外れた魔術師や、超能力者達を駆逐していった三代目、四代目、六代目。恐るべき武力だ。浸食型(・・・)魔術刻印を継承し未だ現存している君の家系は尊敬に値する。」

 

そこまで…調べられて居たか。何処から漏れたのか

 

「さて、初代の継承がなされると言う事は、既に君の継承もされていると言う事だ。浸食型の魔術刻印とはそう言うモノだ。違うかね?」

 

あぁ、クソ!! つくづく正解だ。だが、ソレは私の息子が完成したと言う事だ。すると言う事だ。

 

「あぁ、解った。理解した。」

 

成らば、遠慮する事は無い。

 

「セルフ・ギアス・スクロールは?」

 

「流石は君の息子だよ。きっかりと型に嵌められた。私は彼の命を保障しなければ成らず、君にも危害を加えられない。そして、それは私のサーヴァントも同じだ。令呪を一つ質に取られたよ。」

 

その表情は、何処か拗ねた子供に似て居た。

 

「当たり前だ。知ってるか?我が家で最初に教える事は契約の大事さと、ドレだけ自分の利を追求し飲ませた上で、相手に利を上げさせるかだ。」

 

バツと布が裂ける様な音を立てて拘束を引きちぎる。

 

「やるかね?」

 

「いいや? サポートに回る。コレでも私は貴方の目指す所に共感はしている。密約も有る。俺は歴代の中でも最弱だが、彼方程度では相手に成らない。その事は理解しているだろう?」

 

関節が音を鳴らす。

 

「甚だ遺憾だが事実だ。単独の勢力としては君は時計塔でも上位。埋葬機関の号持ちともやりあえるのだからな。全くもって、君の家系の血の濃さには頭が下がる。」

 

「ふん、日本の冬木だったな。全くアインツベルンも良くやるよ、高が千年(・・・・)の家系にしては思い切った事をしたモノだ。」

 

「君も現地に行くのかね?」

 

「……病院だ」

 

Side out

 

 

荒々しくドアを閉めた彼が、最後に言った言葉に噴き出しそうに成ったのを堪える。

 

「アレで病院か…随分と息子を信頼している様だな」

 

ソレに、高が千年か…

 

「異常だな」

 

その一言に尽きる。そも、浸食型の魔術刻印など、本来ならば存在しても残って居ない筈のモノなのだ。文字通りに浸食。

残したモノそのものが次代を蝕む刻印。研究の為に死徒になる魔術師も居るがそう言った魔術師は箍が外れ、その殆どが協会に狩られる。そうならぬ為に辿り着いたモノなのだろうが…

 

「まるで、番外死徒(ロア)の様だな。しかし」

 

まさか三代目でソレが阻まれるとは思わなかっただろうな。

 

「私も、往くか」

 

時間的に見れば、雷堂少年はもう召喚儀式を始めて居る事だろう。

 

 

Sideout

 

 

Side 雷堂

 

 

即日帰国で冬木にシューされました。雷堂です。一応、この町には親戚と言うか従兄妹が住んでるので一日厄介になって、ホテルに行きます。

叔父は魔術の事を知っていますが回路無し。従兄妹の兄ちゃんは回路在り、でも魔術は知らず封印されています。妹ちゃんの方も同じ。俺より二つ上の十歳何だけどね。

さて、今日のご飯は何かなぁ。唐揚げとか食べたいなぁ。

と、思っていたのですが…

 

ヤバイ。この街ヤバい。

 

ホテルの下見に行ったら結界張ってある場所が在った。街中のビルにも発見した。

 

(既に囲まれてるってか、準備万端っぽい。)

 

これ、早く召喚しとかないとヤバいヤツや。バーサーカーとか来たら制御できる自身無い。せめて、せめてアサシンお願いします。

情報収集した後に敗退して逃げるから!!

 

てか、拠点すら見つからないんですけど!!

 

「……電話してみよう。叔父さーん、電話借りるね!!」

 

「あっ、親父ならさっき仕事で新都の事務所に戻ったぞ?」

 

まぁ、電話借りるだけなら士郎兄に言うだけでも良いよね?

 

「そうなん?電話は借りるけど」

 

「なんで、電話掛けるのを止めないといけないんだよ? 夕飯は揚げ物で良いか?」

 

「唐揚げ希望!!」

 

「はいはい、美遊とも仲良くなー」

 

ひゃっほう。取り合えず良い事は在ったから、気分は持ち直したぜ!!…電話掛けたくないなぁ。掛けないといけないんだけどさぁ…はぁ

 

『もしもし?』

 

「どうも、御世話に成ってます。雷堂ですけども…」

 

『不測の事態でも?』

 

「拠点が見つかんねッす。」

 

取り合えずは現状報告。

 

『町外れに成るが、古いペンションがある。セーフティハウスの一つだが其処を使うと良い。君の父上だが、まだ寝て居るよ。そろそろ、意識は戻りそうだがね。』

 

「…結構悪いんですか?」

 

『流石は器港の当主っと言ったところだよ』

 

ソレは、代だけ重ねたボンクラっちゅう意味か?コラ?

 

「あんまり、悪くないみたいですね。鍵は何処で受け取れば?」

 

『使いの者に届けさせよう。言うまでも無く分かるね?』

 

あ、最悪サーヴァントが来るんですね。解ります。

 

「はーい。それじゃ、御世話になります。」

 

さくっと電話を切って、ご飯に行きましょう。まぁ、来るのは使い魔だと思うけどね。

 

唐揚げは美味しかったです。ニンニクと醤油の下味が何とも。大根下ろしと甘酢の餡を掛けても美味しかった。ご飯がモリモリすすむね!!

 

 

 

 

 

Side out

 

 

 

「どうやら、彼はアーチャーを召喚したようだ。マリスビリー」

 

その言葉に、少し驚いた様に目を開いたマリスビリーと呼ばれた男はワインの注がれたグラスを置いた。

 

「予想が外れたな、彼の性格ならばアサシン辺りを召喚し、此方に義理立てした後に降りると思ったのだが」

 

「彼もそのつもりだったようだよ。読み取った記憶と性格からしてもそれは間違いない。面白いだろう?」

 

「私としては、君があの少年に興味を示す事が意外だよ。キャスター…いや、魔術王」

 

その言葉にクツクツと笑う男は、珍しく表情を崩し口を開いた。

 

「そうだろう。彼の少年は抑止を呼びだした。凡庸で普通だが、いかなる戦況にも対応しうる。生き延びる為には在る意味では最良の英雄を呼びだした。面白いよ、血筋も含めて、まだ残っている事が奇跡だ。」

 

「見て居たのだろう?彼の父の事も」

 

置いていたグラスに口を付け、唇を濡らす。面白くない…いや、不可解といった表情を作りだしマリスビリーはキャスターに言った。

 

「あぁ、見て居たとも。彼で歴代最弱、成らばあの少年は育てば最強に成るだろう。其処までは理解できる。だが、理解できない。なぜ、洗脳も暗示もしなかったんだい?君はその辺りの事は躊躇しないだろう?確かに君は善良だ。他の魔術師達と比べれば道徳と、良識を重ね備えている。だが、君は魔術師らしい魔術師でも在る。どうしてかね?」

 

「全て、弾かれた。まるで格が足りないとでも言うかのようにな。」

 

パリと軽快な音を立ててグラスに罅が入る。

 

「それは、そうだろう。彼の父に対しても君では霊格(・・)が足りない。」

 

「解っている!! あの家系の事を調べても辿り着くのは初代と呼ばれる男の目的だけだ…だが、ソレは私の目的の為に有用なモノだ。」

 

キャスターは続きを促す様にマリスビリーの正面に腰を掛ける。

 

「器港の初代の足跡を追った。その向かう先には英雄と呼ばれる者達がいる。つまり、君達を研究していた。だが、英霊召喚では無い。英霊そのモノに奴は興味を示している。それと精霊だ。奴は幻想種の研究も行っていた様だ。他にもホムンクルスや宝具、霊薬、礼装。メチャクチャだ。」

 

「随分と移り気な人間だと言いたい所だし、それがどうしたとも思うが、今それは必要な事かい?」

 

フゥーと荒げた息を整える様に吐き出し、マリスビリーは答える。

 

「いや、必要はない。だが、今後必要にはなる。」

 

「なら、戦争を終わらせてから考えれば良い。彼も君も今は仲間だ。そして、彼は優勝する気は無く、望みもない。あの時の戯言を叶えるのも面白いかもしれないが、今後必要となるのならば、後でしよう。私は私の目的を持って参加しているし、負ける気も無い。」

 

「ソレは私も同じだ。君の願いは君の出生と人生を考えれば理解できるし、私も目的の為には資産がいる。魔術師らしからぬ俗な望みだがね」

 

すぅっと言いたい事だけ言って霊体化するキャスターを見ながら、溜息が出そうに成るのを抑える。

改めて考えるのは、器港の事だ。正確には彼の家に眠る研究資料や成果の事で在る。密約があるが故に、求めれば彼の父は寄越してくれるだろう。だが、其処で関係は破綻する。魔術師としては人間的過ぎ、良識が強い故にだ。ならば、近く無い内死ぬ彼の父とは別にあの少年と契約しなければならない。

 

一番簡単な手段を取れないが痛い。まさか8年しか生きて居ない少年に、動揺していたとしても仮にもロードたる魔術師がギアスを飲まされる等、誰が想像できたであろうか。

何よりも、彼は自分を警戒し過ぎて居る。其処をどうするか…

 

「聖杯を得るのは簡単だ。私は最強のサーヴァントを召喚した。まさか、その後の事でこうも頭を悩ませる事に成るとは…」

 

夜が更ける。それぞれの思惑を覆い隠しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター、良い子は寝る時間だ」

 

「え、今から太陽の牙ダグラムを見ようと」

 

「…其処はライジンオーにしておけ」

 

約一名は暢気すぎかもしれないが

 




今更ですがFGOを5月の終わりから友人に勧められ隣で始めました。

友人「最初にヘラクレスが来たら6章まで何とかなるから、ソレまでリセマラした方がよかよ」

ヘラクレスが一回目で来る。

友人「ピックアップにケツ姐さん来てるからやっとき」

一回目で来た上にカレスコ

友人「お前何なん!!?」

そう言えばヘラクレスのピックアップが始まったね。やっとくか。

フレンドの型にはキングハサンと沖田さんとギルガメッシュをよくお借りしています。自分のキャスター陣も弱いんだよなぁお勧めの鯖ってなんなんすかねぇ

今はロンドン攻略中です
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