「カズマ。わたしまた溜まってきちゃったみたいなんです。」
めぐみんが俺の部屋に入ってくるなりそう言った。
も、もちろん?俺としては、そんなめぐみんをほうっておくことなんてしない。なんたって、紳士だからな。そんじょそこらの鈍感系主人公とは違って察しはいい方な筈だ。だから、俺は。
「そっか、じゃあ筋肉の塊でできたクルセイダーにでも、つれてってもらうといい。俺はちょっと開発が進んでないんだ。早めに製作してバニルからお金・・・そういえば!悪いめぐみん。おーい!アクア!そういや、お前に貸した500エリス返してもらってないぞっ!」
「カズマのアンポンタン・・・」
一人の少女の小さい呟きが静かな部屋に響く。
「エクスプロージョンッ!」
魔力切れで体から力が抜けていく。その、なんとも言えない感覚に身をゆだね、私はダクネスに倒れこむ。
「今日の爆裂はなんだか、荒々しかったな。なんかあったのか?」
「別に・・・ただ最近のカズマはわたしたちを相手にしなさすぎだと思っただけです。」
以前なら、わたしがカズマの部屋に上がり込んだだけで、ハァハァと息をあらげていたのに、最近では息をあらげるどころか近所に住み着いた野良猫みたいな扱いみたいだ。いや、別に猫が嫌いな訳じゃないんですが。
「確かに最近のあいつは私たちを雑に扱っている気がする。アクアはともかく私とめぐみんは美少女に入るんだからもう少しそれなりの態度ってのがあるな。」
「ダクネス・・・。自分で自分の事を美少女なんて恥ずかしくないんですか?」
顔をトマトみたいに赤くして、反論するダクネスを横目にわたしはカズマに対する復讐を胸に誓った。絶対に今のダクネスみたいに顔を赤くさせて、「トマトみたいに赤くなってますよ?」とドヤ顔で言ってやろうと。
「カズマー。ちょっと肩を揉んで貰っていいですか?」
「ん?まぁ、いいか。ほれ、こっち座ってみ?」
わたしをソファに座らせて後ろから肩を揉むカズマ。
「ありがとうございます。それにしても、わたしも成長期なんですかね?いろいろ大きくなって肩まで凝る様になって来ましたよ。」
そう言いながらわたしは胸をカズマにも見えるように寄せて上げる。これでカズマは赤面するに違いないでしょう!
「んー。ちょっと立ってみ?確かに少し背が伸びたかもな?この調子で成長するとそろそろ服も狭くなってくるんじゃないか。お前ちゃんと他の服とか持ってるか?家にお金を入れるのはいいことだけど、そういうのは自分の物をちゃんと買った後じゃないとな。」
カズマはわたしの攻撃を無視してさらっとそんな恥ずかしい台詞を返してくる。
「今お金がないんなら、今度立て替えてやるからちゃんと買っとけ。でも、アクアみたいに踏み倒すんじゃねーぞ?」
「その時はカズマも一緒に来てくれますか?」
つい、そんな風に返してしまって。わたしの顔が熱くなる。
「おいおい、大丈夫か?顔がトマトみたいに真っ赤だぞ?」