Fate/Resurrection フェイト/リザレクション 作:ジャンマル
第五次聖杯戦争。あらゆる最強のサーヴァントが召喚され、歴代でも最高規模となった聖杯戦争は、終結後、遠坂家当主とロード・エルメロイ二世によって解体されたはずだった。しかし、第五次聖杯戦争から15年、聖杯完全解体から5年後、突如として解体されたはずの聖杯がその姿を現した。
これは前代未聞の現象であり、ロード・エルメロイ二世と遠坂家当主はその現象について研究を始めていた、
だがしかし。聖杯が出現。ということはすなわち、聖杯戦争が起きるということである。その聖杯はアンリ・マユには汚染されてはいないが……未知の聖杯によって選ばれし七人が揃いつつあった――
「おーい! 二人とも―!」
衛宮弥生。それが私に与えられた名前であり、同時に指名だった。衛宮を継ぐ者は切嗣の代から聖杯戦争を経験することでその魔術の真価を発揮してきた。私も――参加しなければいけない。
「ふぁー、眠い」
彼は遠坂両。私とは兄弟であるが性が違うのにはちゃんと理由がある。遠坂は衛宮士郎と遠坂凛の結婚により実質的にその血統を断つことになる……はずだった。しかし遠坂は日本でも有数の代を重ねてきた魔術の家計だ。当然凛さんもそれをわかっていた。だからこそ、遠坂に両を渡したのだ。……エルメロイさんを今は親同然とみているけど。
「まーた聖杯の研究?」
「ここ最近ずっとだよ……疲れるってのにエルメロイさんが寝かせてくれなくてさ~」
両は聖杯の研究をしている。聖杯戦争――その真意にたどり着いたのはエルメロイさんと凛さんだけだから。でも、それでも聖杯にはまだ秘密がある。そう踏んだエルメロイさんは消えた遠坂凛の穴を埋めるべく、実の息子である両を研究の助手に選んだ。もちろん、エルメロイさんは今日本滞在だ。
「お二人さん、今日もお熱いねえ~」
「こら、優也!!」
「ごめんごめんって」
私は、魔術師の家計に生まれた現代魔術師。まあ、父さんは今行方がつかめないんだけどね……母さんはいる。そして、血縁がつながってるのが、遠坂両。うちの母さんと両の母親は実の姉妹で、父さんは二人の内どっちをとるかでももめたんだってさ。やれやれ、だよねえ。
そんな父さんも行方不明になって、両は次期当主として聖杯の研究だったりと、私の毎日もそこそこ平凡ではないのです。
あ、そうそう。もう一人の間桐優也。彼も私と血縁がつながっているというか、実質的なな姉弟です。何しろ母親と優也のお父さんが兄弟だとか……まあ、仕方ないか。
「なあ、俺達マスターになったりしてな!」
「聖杯戦争の? ばっかじゃないの。ただでさえ忙しい両がマスターになるわけないでしょ!」
「いやいや、俺だってマスターに憧れてるって!」
「でも……聖杯戦争、起きたら私たち敵同士……なんだよね」
「……」
「家族で殺し合いなんて、私嫌だよ……」