Fate/Resurrection フェイト/リザレクション 作:ジャンマル
「マスター、やつは危険だ。一気に片を付ける。宝具使用許可を!!」
「いいわ、あなたの全力―――この私に見せなさい!!」
「了解した!」
「ライダー、あなたは両を!!」
「あいよ」
「――体は剣でできている」
「やらせないよ」
アサシンのエミヤは起源弾を打つ。魔術による防御は貫通するといっていた。ならば――
「アーチャー――詠唱を維持したまま霊体に!」
令呪による命令。これならば――!!
「この体は――無限の剣でできていた!!」
「くっ……!」
あたり一面が剣の丘となる。これが――アーチャー、エミヤに許された唯一の宝具。そして、大魔術、固有結界。
その威力は絶大で、ここにいる間は彼の魔術である武器の投影が容易となる。
「行くぞ、切嗣」
「いいさ――決着をつけよう」
「はああああああああああ!!」
――決着がつく。アサシンの体を――アーチャーの剣が切り裂いた。
「見事――だ――」
「……切嗣の理想は――目指した先は――そこじゃないだろ……?」
「そうだ……僕は、英雄になりたかったわけじゃない――」
そう言い残し、アサシンは消滅した。
「アサシンは倒したけど、気を付けて。特別ルールや野良サーヴァントと契約されたら痛手よ」
「そうだな……聖杯は君にこそふさわしい」
「ねえ。アーチャー……ううん。お父さん」
「……私はあくまであったかもしれない衛宮士郎の可能性だ。とても君の父親では――」
「でも、お父さん、衛宮士郎ということに変わりはないわ」
「……」
「……?」
「いや、何でもない」
「ライダーには悪いけど、倒したわ」
「ま、きにすんな」
「でも弥生。この聖杯戦争――君の家族がことごとく召喚されている……気を付けろ」
「もちろん。何かあるのはわかってる」
市ヶ谷は魔術協会に引き渡すことになり、私たちの任務はとりあえずは終わり、そして――ここからが本当の戦いだった。最優であるセイバーは敵に回っている。それに、アサシン、ライダー、アーチャー、キャスター、ランサーが判明している以上、残るセイバー、バーサーカーは聖杯戦争でもダントツのクラス二つだ。サーヴァントが二人いるとはいえ、油断できない。むしろ、ここからは文句なしの本気で行かなければ……
「そういや、聞いたか?」
「ん?」
「裕也の奴――マスターらしい」
「え……?」
私と両は衛宮士郎と遠坂凛の子供で、裕也の母である間桐桜は何を隠そう、お母さんの実の妹だ。つまり、家族である。私たちもそう、家族なのだ……
「家族同士の殺し合い――これは、調べる必要がある」