Fate/Resurrection フェイト/リザレクション 作:ジャンマル
事件解決のため、まずは情報集めから始める。とはいっても、どこから情報を聞き出せばいいか……そうだ。情報といえば――魔術の世界に足を運びながら情報屋をやっているあの人なら。
沓呂木・J・アルフォス。彼ならばわかるかもしれない。とはいっても、確実性がないのは確かだ……
「マスター。やれることはやるべきだ」
「そう……ね」
「気をつけろよ? そいつは手段選ばねえかもしれねえぜ?」
「信用しろとは言わぬ。ランサーのマスターよ。だがな、時に信用していないとダメな場面なんてたくさんあるぞ?」
「……何が言いたい」
「信用しろとは言わぬが、仲間である以上は信用してほしいな」
「……わかったよ」
不満げに言ってはいるが、信用はしているだろう。史実上の彼はその機転と発想からトロイア戦争で活躍した。彼のトロイの木馬がなければスカイアは負けていたのは確かだ。今回の聖杯戦争でも彼の機転と活躍に期待したいが――
「さて、どうするかな、マスター」
「両のサーヴァントはその気になれば倒せないものはないでしょう。彼のサーヴァントは世界を大きく変えた英雄といっても過言ではありません」
「そうだな。その槍に触れれば神霊さえも殺すだろうな」
「はいはい。協力関係とはいえそれ以上俺のサーヴァントの話はなしだ」
「そうね。有益な情報を与えすぎるのも協力関係とはいえ危険だわ」
「警戒心が強いねえ」
「あなたはどうしてそう呑気なのよ」
「ちゃんと考えは考えてるぜ? 情報がなさすぎるんだよ」
「サーヴァントの情報?」
「ああ。わかってんのはマスターのサーヴァントだったアーチャー、そしてこいつのランサーだけだ」
「そうね。確かに情報不足すぎるわ」
「ま、今回の騒動はキャスターに間違いねえな。一つ。魔力をためて損がないクラスであること。二つ、ここまでばれなかったのは結界があったから。それを作り出せるのは間違いなく魔術に精通しているクラスだ」
ライダーの推測は続く。
「三つ目。この聖杯戦争において「契約できるのはニ騎」というルールの存在だ」
「それは今回の件と関係なくない?」
「いや。大事なのは魔力量だ」
「え?」
「サーヴァント一騎から採取できる魔力量――当然並じゃないのはわかるな?」
「ええ……」
「つまりだ。サーヴァントなんて上玉、「一騎のサーヴァントがほしがるか?」ってことだ」
「でも魔力量が増えるのはいいことじゃない?」
「そりゃそうだ。だがな、増えすぎた魔力、どうなると思う?」
「……暴走する」
「そうだ」
話が見えない。何を言おうとしているの?
「もし片方が大型魔術師。片方がコスパよく宝具を乱発出来てそのたびに魔力を欲していたらどうだ?」
「確かに可能性はあるわね……でも、さすがにその推測は深追いしすぎじゃない?」
でも、確かに聖杯戦争は既に始まっている。宝具を乱発できるサーヴァント――そんなのがいるんだろうか?