Fate/Resurrection フェイト/リザレクション   作:ジャンマル

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サーヴァント・ランサー

 沓呂木を探し始めて一時間。一向に見つからない。それどころか、彼が住んでいたマンションから彼の痕跡が消えている。間違いない――確実に、絶対に、この事件に巻き込まれたのだろう。ならば、彼のいない分を埋めるしかないか……

「ライダー」

「む?」

「あなた魔力の波長を合わせられるのよね?」

「もちろん」

「キャスターレベルのでかい魔力、あわせられない?」

「……やれなくはない」

「やれなくはない、じゃなくてやるのよ」

「はいはい……まったく。乱暴なマスターだ」

「文句はやるべきことをやってからよ」

「あいよ」

 波長を合わせられるのは彼が彼が女装したアキレウスを見分けることができた、という逸話がスキルになったものだ。それが彼の固有スキル、「目利き」だ。だが、目利きとはいっても魔力の波長を合わせ、感じ取る。というものになっている。

「……近いな」

「両。ランサーの準備」

「了解」

(統率力――彼女は間違いなく複数のサーヴァントを束ねる指揮官になりうるだろう)

「裕也見てねえのも気になるんだが」

「あいつなら今頃家じゃない?」

「だといいんだけどな……」

 ライダーの案内の元、事件の発端であるサーヴァントを探しにいく。

 オデュッセウスの宝具は大軍宝具。この狭い街の中で使うにはリスクが高い。ならば、敏捷で尚且つ対人宝具であるランサーの出番だ。ランサーの宝具は「聖者を穿つ槍」。これならば――あるいは。その宝具は対象の英霊がかつて負った罪や傷をそのひと突きで再現することのできる槍だ。しばらくは動きが止まるだろう。

「マスター。注意しとくがサーヴァントの能力、宝具を過信するのは厳禁だ」

「わかってる。今、最善策を考えてるから話しかけないで」

 私は戦略を練ることに長けている。それは昔お父さんが言った言葉だ。その通りだった。潜在的な何かを感じ取れるのだろう。それは――戦略というより一種の未来予知だった。魔力を通して伝わったあらゆる情報をもとに未来予知を行う。これには当然魔力を使う。

 だけど、それが私の魔術ではない。これは副産物だ。本来の属性は錬鉄。もっとも、女だから使うな。とお父さんやお母さんに釘を打たれている。もっとも――自分の危機には使用を許可する。というギアスがかけられているが。

 その気になればお父さんの使用できる固有結界すら展開可能だろう。だけど――もう一つの武器として宝石魔術を持っている。錬鉄と宝石。二つの属性を持ち、魔力の残高によっては半永久的に錬鉄で宝石を。宝石で攻撃を。ということも可能だ。だけど――私が錬鉄可能なのはあくまで簡単なもの。潜在能力はあるんだろうけど……

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