Fate/Resurrection フェイト/リザレクション   作:ジャンマル

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第四次聖杯

 ――体は剣で出来ている――

 

 ノイズが走る。どこか、懐かしいノイズが。このノイズは何だろうか――でも、私の記憶にはそんな言葉はないし覚えもない。

 

 ――血潮は鉄で心は硝子――

 

 これは――詠唱? そういえば、サーヴァントとつながっている時、お互いの夢を見ることがあるんだっけ? なら――だとすれば――これは、ライダーの記憶? いや、そんなはずはない。ライダーに詠唱はない。だとすれば、アーチャー……? でも、なんでアーチャーが詠唱を?

 

「――よい」

「……」

「――よい。弥生!!」

「両……?」

「両……? じゃねえよ、今まだこいつの尋問中だろ」

「そ、そうだった……」

「……? すげえ汗だぞ?」

「い、いえ。気にしないで」

 あの記憶は、つらい。辛すぎる。それに、あれが真実なら、アーチャーの真名は――

 いや、今は考えるのを辞めよう。あいつにもう一度会って、突き止める。このことは今後は考えるのを辞めます。

「では市ヶ谷さん。あなたの聖杯に選ばれた理由――徹底的に調べます」

「は……?」

「わりいな。こいつには未来予知とか、相手の記憶を探れるそういう能力があるんだ。もちろん、魔術と別でな」

「そうなんですか……」

「……集中する。黙って」

「おう」

 こいつの過去を覗き見る――

 

 うっ……こいつ、一般人じゃなかったの? ならなんで――

 

 

 こんな殺人鬼が――!!

 

「どうした?」

「両。こいつは消す」

「おい」

「こいつは生かしておけない……現に――こいつは、こいつは!」

 殴った初めて、人を殴った。心が痛む……だって、誘拐されていた人たちは、関係ないアーチャーに殺されてるし、殺し合いを強要させられてるんだよ? 許せるわけないじゃん。許せないよ――!!

「こいつみたいな下衆が選ばれてるのは納得がいかない――!」

「でも、言峰さんには何も言われてないだろ!?」

「こいつがA級なら殺しの許可が下りてるわ……」

「……後悔しないんだな?」

「うん……」

「つらくないんだな?」

「うん……」

「だったら――」

「その役目はサーヴァントの役目だ」

「ライダー……」

「下がってろ」

 いつになくシリアスな口調でしゃべるライダーに、少しだけ同情した……だけど、ライダーだって本当は嫌なはずだ。殺しなんて――生前に苦しむほど行ってきたはずなのだから。でも、だとすると、殺しをさせられたアーチャーは――

「マスター。下手な同情は敗因になるぞ。生き残りたきゃやめろ」

「うん……」

「まあ、ここにいてもあれだ。アーチャーのとこでも行って来い」

「ありがとね……」

「気にするな」

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