肝試し当日となった。
天気は晴れ絶好の肝試し日和であった。
『さぁーて行くか』
俺は執務室を出た。
肝試しは鎮守府の裏山で行われる
会場にはすでにみんな到着していた
『あ、しれいかーん!』
『青葉はもう着いてたのか』
『はい!司令官!今日は覚悟してくださいね!
司令官の怖がる顔をバッチリ撮りますよ』
『ふふふ、それはどうかな』
『では、みなさんこれから肝試し大会を始めます』
『余興で私が怪談話を1つお話しましょう』
といい山城は怪談話を始めた
『この山にはかつて男に捨てられ自殺した女の怨念がたくさん漂っているそうです...』
『そして女を見るとあっちの世界に引きずり込もうとして襲いかかってくるとか...』
『この山に入った人は口を揃えて白い着物を着た女を見た。と...』
やばい、結構怖いぞ
俺はだんだん怖くなってきた
暁なんかはもうすでに泣いている
『山の頂上にある神社の賽銭箱の所に木の札がありますそれを取ってきてください。』
『では1組目の方達からどうぞ』
1組目から山に入っていった。
肝試しは何も問題なく進んでいた
帰ってくる艦娘のほぼ全員が泣いてること以外は...
すでに軽巡組まで終わり今は重巡の番である。
『やばい、やばいめっちゃ怖い...』
俺の背中に何かが触れた
『ああああぁぁぁ!!』
俺はびっくりしたが青葉が背中を突いただけであった
『あれ〜司令官もしかして怖いんですか〜』ニヤニヤ
『そ、そんな訳ないだろ!』(震え声)
『そう言ってる青葉こそ怖いんだろ!』
『あ、青葉はそんなこt』
『ちくまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
利根の声がした。
今まで聞いた事ない声量でまさに断末魔とも言えた。
提督と青葉含めまだ出発してない組はみんな顔面蒼白である。
あれ?これ人選間違えたんじゃね?
そうだよね?
より怖いようにって扶桑と龍田に頼んだけど
冷静に考えるとあの2人相当やばいよな?
龍田に限って言えば本当にあっちの世界に送られそうだし..,
衣笠だってどんな罠はって待っている事やら...
『次、提督達ですよ〜』
山城に言われたので恐る恐る出発した。
山道は整備されているとは言え草が多い茂っていて不気味であったが
前半はすんなりいけた
神社で札を取り山道を歩いている時に
俺がふと山の中を見ると...
『あ、青葉あれ』
『え?なんですk...』
山の中に白い着物を着た女が見えた
俺と青葉から血の気がどんどん失われて行く
『青葉少し急ごうか』
『そうですね..』
足を早め山道を下っていく
下り道も半分に差し掛かった頃に
『司令官、前から何か来ますよ』
『そんなバカな俺らで最後のはずだぞ』
も言われ前を見ると炎の灯りらしいのが2つ見える
『なんだ?みんなが迎えに来たのか?』
だんだんシルエットがはっきりしてきた
女が白装束にロウソクを二本頭に巻きつけ
藁人形を持っている
『丑の刻まいりだ...』
『丑の刻まいり?なんですそれ?』
『知らないのか?神社の神木に藁人形を打ち付け
相手を呪うんだ...確か姿が見られると呪いが返ってくるから見た人は殺すらしい...』
『え?司令官、それってやばいんじゃあ...』
その時女が何かを言った
聞こえはしなかったが口の動きでわかった
『コロス』
『や、やばい青葉逃げるぞ!』
『は、はい!』
俺と青葉は走りだそうとした
だが
突然鎌が飛んできて俺達の前に刺さった。
『大人しくしてなきゃだめじゃな〜い』
『でないとおいしく料理できないじゃないの〜♪』
と声がしたのでその方を向くと
顔には血がついていて右手に大鎌、左手に生首を持った女が出てきた。
俺達は地面に尻餅をついた。
『やっべぇ逃げなきゃ』
立ち上がる提督の足を何かが掴んだ
みると足を掴んでいた手の主も顔を上げた
顔面の右半分が火傷で焼けただれていた。
『あ、うわぁぁ!』
急いで手を振りほどいて
『青葉逃げるぞ!』
『し、司令官...青葉立てないみたいです...』
恐怖で足が動かないらしい
『手貸せ!』
無理やり青葉の手をとり全速力で走った。
やがて山道を抜けてみんなの所についたが
勢いが殺せずずっこけた
『いたた...』
『青葉さんと司令官さん大丈夫なのです!?』
『大丈夫デースカ?』
みんなが心配してきてくれた
『ああ大丈夫だ、青葉は?』
『青葉もなんとか...』
『提督どーでした?』ニヤニヤ
衣笠達が戻ってきた。
『お前ら怖すぎだわ!!
本当に殺されるかと思った!』
『ふふふ〜それはよかったわ』
龍田が楽しげにいう
『てゆうか龍田、その生首はどうしたんだ?』
『これですか〜?これはおもちゃですよ〜
このあいだ買ってきたんですよ〜』
『本格的すぎる...扶桑の丑の刻まいりも本物顔負けだったな』
『ありがとうございます。』
『衣笠も足掴まれたとかは心臓が止まるかと...』
『みなさん怖すぎますよ!!』
『青葉なんか腰が抜けちゃって』
『で〜青葉?それを『手を取って』助けてくれたのは誰だっけ〜?』
『それはその〜し、司令官です...///』
『よかったね〜提督!』ニヤニヤ
『うるさいわ!///』
『そういえば扶桑が丑の刻まいり、龍田が死神、火傷女を衣笠がやったらなら誰が最初の白い女をやったんだ?』
一同『え?』
『提督〜誰もやってませんよ〜』
『嘘だ〜だって見たよ?な青葉?』
『はい!青葉も見ました!』
『本当に誰もやってませんよ?』
衣笠が真面目に言った
『え?じゃああれは...』
『いや、絶対誰かいたよ、山城が最初に話した話だって作り話しだろ?』
『あれ向こうの世界に連れて行かれる所以外は本当の話しですよ?』
山城が答えた
『え、じゃあ俺らが見たのって...』
その先は言いたくなかった
後日ちゃんとお祓いしてもらいました