モノクロの世界   作:琲世。

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ウルside

や っ て し ま っ た\(^o^)/

気付いたであろうか、いや落ち着け。まだバレたとは決まってない

 

ウル「………」

 

快斗「………」

 

気まずッ、気まずいなおい!重苦しい空気が二人を包む。マジック少年に視線を向けると俺を疑うようないや、もう疑うどころか犯人でも見るような目を向けてくる。

 

新一悪い、ヘマしちまった。あーあ、後からどやされるだろうなきっと。アイツ怒らせると怖えからな

 

ウル「じゃあ、次のマ「新一は俺をマジック少年だなんて呼ばない」は?」

 

おい、人の言葉に被さって言うんじゃねえよ殴るぞ

 

快斗「さっき、俺の事お前マジック少年って言ったよな」

 

ウル「え、言ってないけど空耳じゃね?」

 

快斗「あくまで白を切るつもりか?往生際が悪いぞ。お前が新一じゃないことくらいわかってる」

 

ウル「…お前もしつこいねー。女々しい男は嫌われるぜー」

 

快斗「今はお前の冗談に付き合ってる暇はない。

答えろよ、お前工藤新一じゃねえだろ」

 

酷いねー、冗談にくらい付き合ってくれよ

核心をついたような口調で一切俺から視線を外すことなく言葉にするマジック少年に俺は参ったと言うように両手を上にあげる

 

ウル「せーかい。アンタなかなか勘が鋭いのな」

 

快斗「…お前は一体誰なんだ?」

 

誰って、そりゃ

 

ウル「工藤新一さ」

 

快斗「お前ふざけてんのか?」

 

俺に掴みかかってこようとしてくるマジック少年をひらりと避けクツクツと喉の奥で笑うように声を出し

 

ウル「ふざけるもなにもそれが事実だ

まあ、正確には新一が表とするならオレは裏の部分

新一を黒とするならオレは白。オレ達は二人で一人なのさ」

 

目を白黒させ不意打ちにあったような驚愕の色が顔に見える。くくっ、驚きすぎて声も出ないってか?

 

ウル「バレたついでに俺の主な能力を特別に教えてやるよ」

 

快斗「のうりょ、く?」

 

ウル「ああ。色―しき―って能力でな」

 

快斗「しき?」

 

日本語を覚えたての外国人か!とツッコミを入れたくなるほど俺の発する言葉一つ一つに対し「?」を浮かべるマジック少年

 

ウル「そうだ、色と書いてしきと読む。

詳しい説明はまあ、省いて簡単に言えばそうだな…変身能力だ」

 

快斗「変身?」

 

ウル「そう、変身。まあ見せたほうが早いな」

 

俺はそう呟いてパチンと指を鳴らす。すると能力が消え元の姿に戻る。死人のような青白い肌、雪のように白い髪、色などは違えど姿形は新一そのものだ

 

快斗「え…?え?いや、え?新一…ではないよな、でも新一に似てるし」

 

ウル「だから言ったろ、オレも新一だって

あ、面白いもん見せてやるよ。変身の能力ってことはつまりこうやって…」

 

再びパチンと指を鳴らすと姿形、そして声や仕草さえも完璧なマジック少年へと姿を変える

 

快斗「なっ?!」

 

鳩が豆鉄砲でも食ったような間抜け面でポカーンと口を開いたまま固まったように動かなくなる

 

ウル「おい、マジック少年大丈夫か?」

 

おーいと、顔の前で手をひらひらさせるが相当な衝撃だったのか一時石のように固まっていたがハッと我に帰ったように目をぱちくりとさせ俺を見たまま金魚みたいに口をパクパクさせる

 

ウル「ぷっ、ふは、あはははははは!!

なんちゅう間抜け面してんだよ!!」

 

快斗「あた、当たり前だろーが!

いきなり白い新一になったかと思えば俺になってるし!つーか、俺の顔で笑われるとめっちゃ腹立つんですけど!!」

 

ウル「くっ、ふふ、お前のマジックとは違ってオレのは完璧な変身だ。変な小細工もないしな」

 

快斗「なんかすげえムカつくんだけど!」

 

そりゃ、わざと煽るように言ってるからな

人を苛つかせるのは大の得意なんだよ俺も新一もな

 

ウル「じゃあ、次に新一だけど「いやいやいや待て待てまて!」ったくなんだよ?」

 

快斗「なんだよはこっちの台詞だバカ!色んなことがありすぎてもう爆発しそうなんだよこっちは!」

 

ウル「わかった、わかったから落ち着けって」

 

キィキィと猿のように喚くマジック少年をなんとか落ち着かせてソファーに座らせる

 

ウル「まあ、ほらココアでも飲んで」

 

快斗「そうだな、いただきます」ゴクゴクゴク

 

え、こいつマジか。そんな一気に飲んだら…

 

快斗「あ”あ”あ”あ”、喉がああ焼けるううう」

 

そりゃそうだろう。熱々のココアを一気飲みしたんだから喉が焼けるように熱いはずだ。こいつひょっとして天然か?いや、ただのバカだな。うん、バカだ。

 

ゲホッゲホッと咳き込み床で転げまわるマジック少年に憐れみの眼差しを向けながら仕方ないなというようにキッチンに行く。新一なら水と言って熱湯を渡すところだが俺はアイツのように悪魔では無いから大量の氷でキンキンに冷やした水を渡す

 

ウル「ほら、水だ」

 

快斗「たひゅかる(助かる)んくっ、ゴクゴクゴク。……ッ?!」

 

真っ赤に染まっていた顔が一瞬で真っ青になる

水を吹き出しむせながら俺をキッと睨む

 

ウル「ぷっくくっ、悪かったって!

そんな睨むなよ!ジョークだろ?ジョーク」

 

快斗「ジョークでも死ぬかと思ったじゃねえか!はあ、心臓止まるかと思った…。えっとそれで白新一さ「ウルだ」え?」

 

ウル「ウルって呼べ」

 

快斗「あ、ああ。わかった。ウルな

ウルは新一のその…、もうひとつの人格みたいなもんなんだろ?」

 

ウル「まあ、そうだな」

 

なるほどね、と呟いて空になったマグカップをジッとみつめる。その瞳にはいろんな感情が渦巻いていて少年やお嬢ちゃん達とはまた違うおもしろさがあった。5分くらい経っただろうか、何かを決心したようにスッと顔を上げる。

 

ウル「ほお、いい顔つきになったじゃねえか」

 

やはり面白い男だ。表情がコロコロと変わる

怒ったかと思えば落ち込んで、そうかと思えば子供のようにはしゃいだりほんと面白い。

 

ほら、また変わった。さっきまでの表情から一変迷いを捨て覚悟を決めたようなそんな表情をしていた

 

ウルsideend

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