モノクロの世界   作:琲世。

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悪魔な二人

* * * * * *

 

新一「さて、俺に盗聴器を仕掛けたアイツのとこにでも悪戯(あそび)にでも行こうかな」

 

いたずらを思いついた子供のような無邪気な笑顔で俺はアイツのとこに鼻歌交じりに向かう

 

普通に玄関から入るんじゃつまらないし、ベランダから中に入るか

 

新一「よぉ、遊びに来たぜ」

 

ベランダからしれっと入りソファーで

ゆったりとくつろいでいる快斗に話しかける

 

快斗「え、ちょっ?!おまっ…何しれっと入ってんの?!泥棒かと思ったじゃねえか!」

 

新一「泥棒って、お前に言われたくないんだけど」

 

快斗「は?!ばっか、お前、俺は泥棒じゃなく怪盗なの! 」

 

新一「あ?泥棒も怪盗も似たような「それは違う!断じて違う」ッいきなり、大声出すなよ」

 

あー、くそ。

アホみたいにバカでかい声を出すから耳がキーンとなる。地雷踏んだな、こうなるとコイツはムキになって怪盗とはなんなのかを永遠と語りだす

 

新一「あー、俺が悪かったよ

怪盗はカリスマ的盗賊で泥棒には美学やロマンがないんだろ。わかったわかった」

 

全く感情の篭ってない声で適当にその場をおさめる、するとムキになってた奴も単純に自分が褒められていると勘違い し喜びだす

 

快斗「わかればいいんだよ、わかれば!」

 

調子乗ってんなコイツ、まあいい

俺はどうしても見せたいものがあってわざわざこんなとこにまで足を運んだんだ

 

新一「じゃあ、そのお詫びといってはなんだが

“カリスマ的盗賊”のお前に俺からマジックを見せてやるよ」

 

わざと、カリスマ的盗賊の部分を強調して言ってニヤリと口元を歪める

 

快斗「マジック?」

 

新一「ああ。とっておきのな

もし、このマジックがわかればそうだな…お前の知りたい事一つだけ教えてやるよ」

 

そう、挑発的な微笑みを浮かべれば奴も乗り気になったのかいつものおどけた表情から真剣な表情へと変わる。まあ、お前じゃこのマジック解き明かすことは不可能だろうけど

 

新一「ふっ、じゃあよーく見てろよ」

 

パチンと指を鳴らし階段を上るように空中を自由に歩いて行く。

 

快斗「は?」

 

ポカーンと口を開け間抜け面をする快斗に

俺は笑いそうになるのを、口の中を奥歯で噛むように耐える

 

新一「おいおい、簡単だろ?」

 

もう一度指を鳴らして瞬間移動をする

まあ、正確には空気を強く蹴って移動してきたんだが。

 

一瞬にして目の前にきた俺に素っ頓狂な声を出す快斗にたえられず声を上げ笑う

 

新一「ぷっ、くく、あはははははは!!

…はあ、笑った。やっぱお前面白いな」

 

快斗「面白いってこっちは本気で…

それ、本当にマジックなんだよな?」

 

新一「さあな。それを見極めるのがマジシャンなんじゃねえの?

 

まあ、今日は楽しめたしもう帰るわ。

じゃあまた今度、新しいマジックが出来たら見せにくるよ」

 

じゃあな、と俺は優雅にお辞儀をしてマンションから飛び降りるようにして姿を消した

 

快斗「…やっぱり、アイツ」

 

その姿を快斗は静かに見つめ仕掛けた盗聴器のスイッチを押しイヤホンを耳につけ部屋の中に入っていった

 

快斗と別れて俺は我が家にへと戻ってきていたのだが、何故かそこに今朝方助けたアイツ等がいた

 

アゲハ「新一さん、俺達の仲間に「断る」なんで?!」

 

はあ、と大きなため息をついて呆れたような視線で彼等をみる

 

新一「俺がお前等の仲間になるメリットってある?ないよね?つまり、そういうこと。はい、帰った帰った。俺も暇じゃないんだよ」

 

アゲハ「…じゃあ、強さを証明できたらいいんだな?」

 

一点の曇りもない、そんな何かを覚悟したような表情をするソイツに頭をポリポリと掻いてやれやれと言うようにため息をつく。

 

新一「ふーん。まあ、お前頑丈そうだし暇つぶしにいたぶって遊ぶには良さそうだな」

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