モノクロの世界   作:琲世。

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───────遡ること数分前。


ウル「お嬢ちゃんとバンダナ少年、マジック少年をよろしく頼むぞ」


そう二人に言って、ウルは一人何処かいや間違いなく新一の所へと歩みを進める


快斗「え、ちょっ待てよ!どこ行くんだよ!」


ウル「新一を一発ぶん殴りにいく」


ぶん殴りにいく、と真顔で言って引き止めようと伸ばした手を払い除けウルはむかう


快斗「は?あ、おいッ…!!」


アイツ、マジで何する気だ!ぶん殴るって本気なのか?けど、今の新一を止められるのはウルだけだし。クソっ今はアイツを信じるしかねえ!


新一「じゃあ、今度こそお別れだ。永遠のな」


新一の背後にそっと忍び寄り後ろからじゃ何をしているかよく見えないが少年に向かってピースサインをしている姿が見える


快斗「アイツ何してんだ?」


俺の呟いた声に「さあ」と苦笑いを浮かべる二人


ウル「ピンチか?少~年☆」


めちゃくちゃ軽い口調で「今からお茶しない?」くらいのテンションで聞くウルに少年を含め皆、ただただ苦笑いを浮かべる


アゲハ「って、何してんだよアンタ?!」


ウル「何って、まあ少年を助けにきた的な?」


曖昧な言い方しやがるな、ウルってもしかしてツンデレ?…ないない、ないわー。そうだとしたら怖えよ、誰得だよ。てか無駄話はいいからさっさと新一を助けろよ!


新一「おい、ウルてめえ何しに来た」


ウル「何しに?わからねえかな~、新一
オレは今すこぶる機嫌が悪いんだよ、誰かさんのせいでな」


誰かさんのせいでな?の時に明らかに新一をみてニコッと黒い笑みを浮かべたがきっと新一はそれにさえ気付いてないのだろう


新一「おい、この手を離せ
それともお前から殺されてえか?」


ウル「オレを殺す?はっ、笑わせる。
やれるもんなら…、やってみろよ。」


二人の間には殺伐とした空気が流れる。


快斗「っていやいやいや、なにしてんのアイツ?!何戦う気満々なわけ?!バカなの?!」


おい、ふざけんな!本来の目的忘れたか!新一を助けにいったんじゃねえのかよ!


快斗「助けるどころか戦ってどうすんだよ!!」


ウズウズしやがってよ、あんの戦闘狂が!
あー、ほら絶対本来の目的忘れてるよ。ニッコニコしてるもん。頭の中、新一と遊ぶことしかねえわ。絶対そうだわ


新一「ほう、流石ウルだな。」


ウル「ふん、当たり前だろ?オレを誰だと思ってる
お前の攻撃なんて、手にとるようにわかるぜ」


新一「ふっ、それは俺も同じことだぜ!!!
あっははははははは!さあ、あの時の続きをしようじゃねえかああああ!!!」


快斗side

快斗「へえ、そりゃ是非俺も混ざりたいねー」

 

カブト「あ、ちょっ勝手に行っちゃ‥」

 

雨宮「そうですよ、今は特に危ないですから

ちょ、ちょっと快斗さんっ!!」

 

ぷっちん、きました。ええ、もうこれは久々にプチッとね。俺はジーッと睨みをきかせるようにガン見していたウルから視線をそらし二人にニコッと笑顔を浮かべてスタスタと新一とウルの真ん中に立つ

 

ウル「おい、マジック少年そこで何をしてる!

そこは危険だからさっさと退け、邪魔だ!」

 

邪魔?誰に向かってそんな口きいてんだコラ。お前が無能なばかりに俺がこうしてわざわざ足を運んで来てやったんだろうが。

 

新一「あ”?お前何、さっきからうぜえんだけど。

一度目ならまだしも二度も邪魔しやがってさあ~

ほんっとムカつくなー。うぜえから、死ねよ!!!」

 

新一、人に向かって軽々しく死ねなんて言葉使っちゃいけねえんだぞ。そんなこと幼稚園生でもわかる

 

ウル「チッ、あのバカ!!

マジック少年そこから動くなよ! !!」

 

ええ、動きませんとも。というか動けません。

あ、いや別にビビッてはないんだよ?ほんとだよ?違うからね?ちょっと、ほらびっくりしただけ!ビビッたとびっくりしたは大違いだからね!いや、マジで。

 

ウル「てめえはバカか!新一は今正常じゃねえんだぞ!てめえを殺すかもしれねえ、現に今殺そうとした!!お前が死のうが関係ないとはいったが死ににくるバカがどこに…」

 

 

ハッと息を飲むように俺の顔を見て、言いかけた言葉を飲み込む。ちょっと、失礼じゃない?俺の顔になんかついてた?いやだな、俺は“普通に”笑ってただけじゃないか。それなのにそんなギョッとしたような表情されちゃ俺がまるで悪者みたいじゃないか

 

 

それにさ、

 

 

快斗「バカは誰だよ」

 

ボソッと呟いて後ろにいるウルを見てニコッと微笑む。そしたら小さく悲鳴をあげられたがそんなに酷い笑顔をしていたのだろうか?心外だな

 

ウル「あ、あの…マジック少年?」

 

ん?どうした?ウル。顔色が悪いぞ真っ青じゃないか。それとも何か心当たりがあるか?それに気付いたとしたらすごいぞ!褒めてやろう。まあ、戦うことしか脳にない奴にわかるわけないだろうけど

 

快斗「……新一、もう遊びは終わった。さっさと戻ってこいよ」

 

くるっと新一の方を振り向き、真っ直ぐにみてニコッといつもと変わらぬ笑みを浮かべる。新一に“だけ”はな

 

新一「はあ?お前何言ってんの。まだ遊びは終わってねえよ!!楽しみはこれからなんだぜえええ!!」

 

そんな俺の言葉にも全く耳を傾けることなく、新一は壊れた笑みを浮かべる。まあ、そうだろうとは思っていたよ。これくらいで戻ってたら苦労しねえもんな

 

快斗「‥…そっか。なら、いいよ。ほら殺せよ」

 

ウル「お、おいお前何してる?!」

 

はは、何焦ってんだよ。お前が新一を助けねえからだろ?俺の肩をギュッ掴み「やめろ!」と声を荒げるがそんな言葉にも無表情で俺は自ら槍先を心臓に当て

 

快斗「ほら、殺ってみろよ」

 

と挑発するように笑ってみせるがその笑顔には緊張と恐怖が混ざり情けない表情になっている

 

チッとウルの舌打ちが聞こえ俺のほうが舌打ちしてえよ!!なんて心の中で叫びながらも新一から視線を逸らすことなく今度は上手く笑ってみせる

 

と、その時頭に衝撃が走りおもわずその場に尻餅をつく

 

新一「…え。」

アゲハ「…え。」

カブト「…え。」

雨宮「…え。」

 

快斗「ッ痛え…!!何で俺なんだよ?!」

 

いや、何で俺なの?!意味わかんないんだけど!

むしろ俺がお前をぶん殴りたいんですけど!!つか、いってえ!!なんちゅう石頭だよ!!

 

ウル「ちょっとは頭冷えたんじゃねえか?」

 

快斗「冷えたも何も頭割れるかと思ったわ!!」

 

ウル「ククッ、それは良かったじゃねえか。

割れてねえんだから結果オーライだな」

 

快斗「いや、違うくない?!

何も良くなかったんですけど?!」

 

マジでコイツぶん殴りてえ!!例え倍にされて、やり返されたとしても構わねえから一発ぶん殴りてえ!!!って既に俺の話聞いてないし!腹立つな、もー!

 

快斗「って、新一?!」

 

し、しし、新一が目の前から消えたぞ?!

 

新一「ッ!!」

 

少し遅れてドオオン!!と音が聞こえ慌てて音の鳴る方に目を向ければ砂埃に紛れ新一が床に倒れ、それをウルが新一の首根っこを掴むようにして壁にドンっと押し当ててる場面だった

 

快斗「おまっ、お前なにしてんの?!」

 

いや、マジでなにやってんの?!ぶん殴るとは言ったけどここまで衝撃のある素手の攻撃って何?!え、何なのウルの両手鉄か何かで出来てんの?それくらいの衝撃だったんだけど?!

 

新一「てめえいきなり何しやが…」

 

ウル「何って、ぶん殴ったんだけど悪かった?

つーかさ、いい加減にしろよ。

さっさと戻らねえと、今すぐこの身体乗っ取るぞ」

 

なんだ?よく見えないが新一の動きが完全に停止したぞ。まさか、殺し「てねえよ!」ウルが慌てたように俺を見てツッコむ、うんなんか新鮮だな。ウルのツッコミ

 

新一「いや、今思い出した。そうか、クソッまた理性が飛びかけて…いや、今日は三割ほど飛んでたな。すまなかった」

 

ウル「…ったく、やっと元に戻ったか」

 

はあ、とため息をこぼして新一から手を離す。

お!解決したのか!新一はバツの悪そうな表情をして俺に近付く

 

新一「あー…その、快斗にも悪いことした。すまなかった」

 

え、今、俺の空耳でなければ新一が謝ったような。

 

 

─────回想

 

 

快斗「すまん、今なんて言った」

 

 

新一「は?いや、だから悪いことしたって」

 

 

快斗「違う!その後!」

 

 

新一「え、ああ。すまなかった」

 

 

快斗「おい、ウル!コイツまだどこかおかしいぞ!」

 

 

新一「おいそりゃどういう意味だ、3秒以内に答えないとぶん殴るぞ」

 

 

3秒以内って早っ?!

 

 

新一「はい、さーん、にー、いー「新一は普段人に謝らないから!!」は?いや俺も普通に謝るぞ。お前俺をバカにしてんの?」

 

 

─────回想終了

 

となると、俺に死亡フラグがたつ。のでお口をチャックにしてスッと無言で立ち上がりジッと目の前にいる新一をみる。新一もそんな俺を不思議そうにみて口を開きかけたところをウルがぶん殴った方とは逆の頬を殴る

 

新一もまさか殴られるとは思わなかったのだろうびっくりした表情で俺をみてそしてニヤリと口元を歪める

 

新一「…今のは全く効かなかったな

蚊にでも刺されたのかと思ったぜ」

 

快斗「蚊って、そこは嘘でも痛がれよ!!」

 

蚊ってなんだよ、蚊って!つーか殴った方が痛いってどういうことだよ!めっちゃ手ジンジンするんですけど!

 

新一「そう言われても痛くないものは痛くねえし

だがまあ流石にウルの拳は効いたがな。」

 

はい、新一先生!そもそも、俺とウルを比べるのは良くないと思いまーす!誰がどう考えても俺よりウルの方が強いしそれを比べられても意味ないでーす!と心の中で叫べば俺の心を読んだのかウルがぷるぷると肩を震わせ笑っている

 

快斗「そうだよ、そもそもウルお前が新一を…」

 

 

その時、頭の中でベルの音が響いた。

そして、それと同時に思い出す。あの時ウルがいっていた言葉を。




そして気付いた時には俺は、あの世界にいた

快斗「同じだ。あの時と…。今回ははっきり聞こえたベルの音が。こういう事だったのか、ウルがいっていたことは」

それよりも、新一は?ウル達はどこに行った?まさか、はぐれたか…そうだとしたらやばいな。俺一人じゃあんなバケモンに出くわしても殺されるだけだ

快斗「探さねえと、皆を」


───────少年、マジック少年聞こえるか!!


快斗「え、わっ!な、何?!」


───────今はお前に構ってる暇はない。いいか手短に言う。新一を探せ今すぐにだ!


快斗「は?!新一、なんで?!ちょ、ちょっと待てよ新一はお前等といるんじゃ‥」


───────お前はバカか!いねえから言ってんだろうか!!さっきからずっと新一にテレパスを飛ばしてるが全く反応がない。新一をこの世界で一人にするのは危険だ!いいな、わかったら早く新一を探せ!!


快斗「それが人にものを頼む態度かね?!」


───────うるせえ!!こっちも焦ってんだよ、つべこべ言わずさっさと手伝わねえか!!


快斗「あーも、なんでこうも上から目線かな!言っとくけど俺はアイツが心配だから探すんだからな!お前のためじゃねえからな!」


───────んなこと言われなくても知ってるよバカ!俺につっかかる暇あんなら


快斗「わかってるよ!探すよ、今すぐ探す!!」


そこでプチッと回線が途切れる音がして声が聞こえなくなる。ウルのあんな焦った声初めて聞いたな。


快斗「…新一、待ってろよ。今行くからな!」


*****


一方その頃ウル達は、同じくサイレン世界にいた

ウル「またか、最近やけに多いな」

サイレン世界に来てすぐ俺は新一の姿がないことに気付く

ウル「新一…新一!おい、少年!新一を見てないか?」

俺のちょっと離れたところにいた少年に慌てるように声をかける

アゲハ「え?あ、いや見なかったですけど
どっか違う場所に飛ばされたんじゃないんすかね」

ウル「そうだとしたら、やばい
アイツを一人にしたら危険だ!!
今すぐ新一を探しに行くぞ!少年、お嬢ちゃんそれとバンダナ少年も来いっ!!」

あとは、マジック少年にもこのことを伝えて…

アゲハ「見つけるっていっても無闇矢鱈に見つけても意味ないんじゃ?」

ウル「ああ、わかってるさ。だから、「禁人種(タヴー)」が多く出没しそうな所を片っ端から探す」


俺も新一も戦闘狂だ、無意識の内にそうやって「禁人種(タヴー)」が多く出没しそうな所に行ってはとことん遊んでいた。だからきっとそのどこかにいるはずだ


ウル「さあ、ノロノロしてる暇はない!行くぞ!」

アゲハ・カブト・雨宮「「「おお!!!」」」


*****


その頃、新一はというと


新一「チッ、くそまたか。ウルは、快斗は?アイツ等ともはぐれちまったか」

周りには見慣れた景色が広がる。そしてその先には「禁人種(タヴー)」がうじゃうじゃといる


探すのもめんどくせえし、ちょっとだけ遊んでるか

新一「ちょっとくらいなら大丈夫だよな?」

「禁人種(タヴー)」も俺に気付き一斉に飛びかかってくる。それを交わしながら黒鎌で草を狩るようにバッサバッサ狩っていく

ククッ、やっぱり楽しいな。けど、我慢しねえとそうだ我慢だ我慢。理性を飛ばさないようにしねえとな。意識をしっかりもつんだ

一体倒し、二体倒し、三体、四体、徐々に徐々に増えてく「禁人種(タヴー)」に俺のワクワクも止まらない

ああ、ダメだ。気をしっかり持て!深呼吸だ深呼吸!大丈夫、落ち着け落ち着くんだ俺!まだ、まだ大丈夫。

新一「快斗はアイツは無事だろうか」

ふと、快斗の事が頭をよぎり手が止まる。
いやアイツは結構しぶとい奴だからな、大丈夫だろきっと


新一「クっふふ、やべえ、ちょっと楽しくなってきちゃった!」

自然と笑みがこぼれ頭がふわふわしはじめる。
クソっ、ダメだもうこれ以上は理性が、

新一「ふっ、ははっあはははははははは!!!
しねしね死ねえええっははははあははははは!!
てめえ等みたいな雑魚が束でこようが、俺に傷一つつけられねえんだよおおおお!!!!」

無我夢中で目の前にいる「禁人種(タヴー)」を片っ端から灰にしていく

新一「人間様に楯突いてんじゃねえよ、バケモンの分際でよおおお!!!てめえ等全員あの世いきだ!!あははっははっははははは!!」


*****


そして、少し時は遡り


快斗「クソっ、新一どこにいんだよ!」

俺は新一を探すため荒野を駆け回っていた
新一どころかウル達さえ見つからない、いるのはバケモノだけ。バケモン共に見つからないように隠れては探しの繰り返しだ

快斗「ん?バケモン共がどこかに行く?」

おかしい、明らかにおかしい。
さっきまで俺を探していたのに興味をなくしたようにぞろぞろと皆が同じ方向へと歩いて行く。向こうに何かいるのか?俺はバケモン共に紛れるようにその方向へ歩いて行く

快斗「…声?笑い声が聞こえる?」

遠くから聞こえる笑い声に耳を澄ませハッとしたように駆け出す。この声間違いない!これは、

快斗「新一ッ!!!!!」

目の前には壊れた笑みを浮かべながら周りを囲む「禁人種(タヴー)」を黒鎌で斬っていく新一の姿がうつる

快斗「ど、どど、どうしよ!
どうにかしてアイツを止めないと、けどどうやって!!」


───────マジック少年、新一は見つかったか?!

───────ウルか!新一は見つかった!
けど、今「禁人種(タヴー)」と交戦中だ!しかも、多分だが理性が既に飛んでるかもしれない!

───────わかった。 今からそっちに行く
マジック少年はどこか安全な場所に隠れてろ、わかったな?

───────わかった!場所は電波塔が見える場所だ、右手には大きなビルが見えるガラス張りの!

───────了解した。

俺は物陰にひっそりと身を隠しながらウルを待つ。

ウル「マジック少年!!新一は無事か?!」

快斗「早っ?!まだ一分も経ってねえぞ?!皆は、他の奴等はどこに?!」

後ろから話しかけられびっくりしたように振り返るとそこにはウルがいた。横腹に手を当てはあはあと肩で息をしながらキョロキョロと辺りを見渡す

ウル「アイツ等のことはどうでもいい!
新一は無事なのかをきいてる!答えろ!!」

あまりの気迫に圧倒されながらも俺は「禁人種(タヴー)」の真ん中にいる新一を指差しながら口を開く

快斗「俺も今さっき来たとこだから、状況を把握できてないがあのバケモンは新一に引き寄せられるようにここに集まってきたんだ」

ウル「チッ、クソっあの状況じゃ完全に理性が飛んでる状態ではねえが危険なのは間違いねえ。

俺が周りの「禁人種(タヴー)」を斬るから新一をお前が助けろ。いいな?」

快斗「え、でもどうやって」

ウル「あ?んなもん自分で考えろ!!てめえ、頭良いんだろ!それくらい、どうにかしろよ!
本当なら俺が新一を助けたい所だがお前に仕方なく譲ってんだ!!わかったか!!」

そう俺に怒声を浴びせウルは颯爽と駆け出す


ウル「───────穿て 銀陰

今はお前にしか頼めないんだマジック少年
新一を助けてくれ。」


最後に俺をみて頼んだぞと呟き前を向いて新一の周りにいる「禁人種(タヴー)」を斬っていく

快斗「ああ、わかってるよ。
頼まれなくても、新一は俺が助ける!!!」

新一「おいてめえなに邪魔してんだ!!
ここにいる敵全員俺の獲物だ!!邪魔してんじゃねえよ!!」

ウル「あー、それはごめーん。
いやー、そうとは知らなくてさ?でも、仕方ないよね!俺の前にコイツ等がいたんだからそれはつまり俺の獲物ってことだし」

悪びれた様子もなくべっと舌をだしウインクをするウルは俺に合図を送るように頷く

既に周りにいた「禁人種(タヴー)」はウルと新一によって真っ白い灰となっている

快斗「新一っ、戻ってこい!!」

俺は夢中で駆け出し新一を後ろからギュッと抱きしめる
その行動には流石のウルもびっくりしたのか「わーお」と声を上げ抱きしめられた張本人も持っていた黒鎌を手放し固まる

新一の正面に立つように回り込み今度はさっきより強く抱きしめる

快斗「新一、もういい。
もう終わったんだ。だから、落ち着け。」

新一「…快斗?俺はそうかまた‥。」

ウル「どうにか間にあったようだな」

ホッと息をはき新一を見るウルの目はとても優しいものだった。

快斗「新一」

新一「ん?」

快斗「帰ろう、俺達の家に」

新一「ははっ、俺達の家って彼処は俺のいえ、だっつう、…の」

快斗「新一?」

え、ちょっと待っていきなり重たくなったんだけど?!ちょっ、ちょっと大丈夫だよね?!俺は慌てたようにウルを見ればウルも新一の異変に気付いたのか慌てて近付き俺をみて親指をたてる

ウル「新一は眠ってるだけだ
ずっと寝ずに遊んでたから疲れたんだろう、俺がおぶって帰ろう


それと、…マジック少年新一を助けてくれてありがとう」

快斗「え、お前お礼言えるの?!今日槍が降ってくるんじゃない?!」

ウル「お前ほんと失礼な。とりあえず、帰るぞ」

いやだってそれくらい意外だったんだよ、遅れて来た彼等と一緒に俺達は元の世界に戻った

快斗Sideend
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