モノクロの世界   作:琲世。

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ウルside

時を同じくして俺は椅子に揺られながら読書をしていた。が、それもすぐに飽きボーッと天井を眺めていた

ウル「なーんかつまんねーな。
新一のとこにでも遊びに「ピンポーン」ん?客か?」

チャイムがなり俺は新一に姿、形を変え玄関の扉を開ける

ウル「はーい、どちら様」

快斗「お、新一!さっきぶり!」

コイツは確か新一の友人だっけか?名前は…まあマジック少年でいっか。

ウル「あ、新聞はいりません」

快斗「え、ちょっ、新一?!
俺だけど、快斗なんだけど?!」

ウル「知ってる。知っててわざとしてんだろーが。てことで、帰れ」

無理矢理扉を閉めようとするとマジック少年も閉められまいと扉の間に足をはさみ意地でも入ってこようと扉をこじ開ける

あ、いいこと思いついた。意地になって扉をこじ開けんとするマジック少年に俺はドアノブから手を離す。

快斗「おわっ?!」

するとその反動でマジック少年が勢い良く飛ばされ床に尻餅をつく

ウル「ぷっ、ククッ、ダッセェー。」

快斗「お前今の絶対わざとだろ!!」

ウル「悪い悪い、ほら手え貸してやっから」

そう言ってマジック少年に手を差し出す
その差し出された手を握り立ち上がろうとするマジック少年の手を俺はパッと離すと再び床に尻餅をつく

ウル「ぷっ、ふふ、あっははははははは!!
お前ほんと引っ掛かりすぎ!!ククッ、あー笑った。」

快斗「おまっ、笑いすぎだろ!ったく、いてて…
って俺はこんなことをするために来たんじゃないんだよ!!」

新一が言ってたように面白えな、コイツ。からかい甲斐がある

ウル「くっ、ふふ、悪かったよ」

快斗「お前絶対悪いっておもってないだろ!」

ウル「まあまあいいじゃねえか。とりあえず上がれよ」

マジック少年を家にあげて、ソファーに腰掛ける

ウル「で、俺になんか用があって来たんだろ?」

俺の前に座るマジック少年にそう問いかければ俺をジッとみて口を開く

快斗「…ああ。でもその前にひとつ聞いていいか?」

ウル「なんだ?」

探りを入れるような目つきで、応えようによってはただじゃ済まさないぞと言うようなそんな威圧感さえある

ウルsideend


愉快な嘘の後にはポーカーを

快斗side

 

快斗「…お前は誰だ?」

 

沈黙を破り口にした言葉は恐怖と緊張で微かに震える

 

ウル「はぁ?」

 

その言葉に対し新一は素っ頓狂な声を上げ怪訝そうに眉をひそめる。

「お前は何を言ってるんだ?」とでも言いたげな表情で俺をみて口を開きかけるがそれを遮るように次の言葉を紡ぐ

 

快斗「お前、新一じゃないだろ?」

 

確信にもにたどこか自信に溢れた声で言えば、眉をぴくりと動かし誰が見ても明らかなくらい不機嫌な表情をする

 

ウル「お前頭沸いてんのかぁ?

頭だけじゃなく目まで悪いとは一度病院で診てもらえよ。もう手遅れかもしれんがな」

 

快斗「おまっ、失礼にも程があんだろ!!

俺は全くの正常です!」

 

ウル「え、それで正常とか可哀想…」

 

捨てられた子犬でも見るような

哀れみの眼差しを俺に向ける

 

快斗「お前ほんと俺に対して容赦ないよな」

 

辛辣な言葉に、俺はただただ苦笑いを浮かべる

 

ウル「そうか?気のせいだろ」

 

快斗「いーや!気のせいなわけない!絶対そうだね!」

 

ウル「まあ、いいじゃねえか。

で、なんだっけ?俺が新一じゃないって話だったけ?」

 

全然良くわねぇけどこの話をしていたら

次に進まないから俺の胸の奥にしまっておいて、本題にはいる。新一の言葉にそうだと意味を込めて大きく頷く

 

ウル「そう言われてもねぇ…俺は工藤新一「じゃないだろ?」」

 

新一に被さるように喋れば、不愉快そうに俺をみて舌打ちをする

 

ウル「根拠は?」

 

快斗「え?」

 

ウル「根拠だよ。こ ん きょ

そこまで言い切れるってことは

俺が新一ではない確固たる根拠や理由があるってわけだろ?」

 

快斗「それは…」

 

ウル「まさかなんの理由もなしに俺が新一じゃないなんて…言わないよね?」

 

う、うわぁ~、ものすっごく怒ってらっしゃる

満面の笑みだが、目か一切笑っていない

 

快斗「ごめん、新一。やっぱりお前新一だわ…」

 

ウル「は?」

 

快斗「いや、今の笑顔みて確信した

悪魔みたいな凶悪な笑顔するのは新一以外いないわ」

 

ウル「え、何それ。お前俺に喧嘩売ってんの?」

 

口元を引き攣らせピキピキとこめかみに青筋をたてているその表情こそまさに悪魔だ

 

快斗「そんな怒んなって!褒め言葉だよ褒め言葉!」

 

ウル「…そうか、褒め言葉か。わかった

今すぐ土下座して謝れ。さもなくば「すみませんでした!!!」」

 

はい、勿論即土下座して謝りました。

目が笑っていない笑顔ほど怖いものはない

視線一つで殺せそうなほど恐ろしかった

 

ウル「(コイツまじに土下座しやがったよ!記念に撮っとこう。くくっ、後で新一に見せてやろう)

まあいい。そうだ、なあ快斗お前暇か?」

 

快斗「え、あ、まあ暇だけど」

 

恐る恐る顔を上げれば笑顔の新一がそこにいた

あ、これ嫌な予感しかしない。俺は正座している状態からすくっと立ち上がり真っ直ぐに玄関に向け歩く

 

ウル「まぁまぁ、待てって

俺、今すごく暇してるんだよ、付き合ってくれるよな?」

 

な、快斗?と俺の真後ろで名を呼ぶ新一にぶるっと背中を震わせ壊れた人形のよう にカタカタと後ろを振り返る

 

振り返った先には

楽しそうに俺を見て嘲笑う悪魔がいた

 

快斗sideend




新一side

悲鳴が聞こえ俺は天井を見上げた
なんだ?上の階には確かウルがいたはず
しかし、今の声聞き覚えのある声だったような

──────おい、ウル。
悲鳴が聞こえたが何かあったか?

──────なんだ、新一か。悲鳴?ああ、マジック少年が遊びに来ててな。くくっ、そうだ新一面白いものが撮れたから後から見せてやんよ

マジック少年って快斗のことか、アイツ俺の家に何しに来たんだ?それにしても、快斗も可哀想にな。ご愁傷さま

──────ああ、楽しみにしてるよ

さて、ウルティアも楽しんでることだし俺も遊びましょうかね
とは言っても、アイツは満身創痍で遊べねえしカブトはまあ、また今度ってことで。よし彼女で決まりだな

新一「雨宮だっけ?暇だから俺と遊ぼうぜ」

雨宮「え、私ですか?」

新一「ああ、そうだ」

そう言えばそれまで大人しくしていた周りがざわざわと騒ぎはじめる

カブト「リトルバニーには戦わせねえ、俺が戦う」

アゲハ「お前は下がってろ、俺がやる」

え、何コイツ等いきなり言い合いを始めたぞ
その様子を俺と雨宮は酷く冷めた眼差しでみて、二人顔を見合わせ頷く

雨宮「新一さん、始めましょうか」

新一「そうだな」

彼等を無視して何事もなかったかのように
戦いの準備を始めていると再びガヤが騒ぐ

アゲハ「無視は酷くない?!せめて何か言おうよ!
雨宮もあの人はバケモノ並みに、いやそれ以上に強い「大丈夫だよ、夜科」いやでも「大丈夫だから、心配しないで」…わかった。」

どうやら、話の決着がついたようだな。
彼女以外の二人は戦いの邪魔にならないように隅っこによる

新一「安心しな。殺しはしねぇよ」

雨宮「遠慮は結構です。殺す気で来て下さい」

新一「は?…っふふ、おいおいまじかよ
くくっ、ふは、あっははははははははは!!」

いきなり笑い出した俺に周りから好奇の視線が集まる

新一「くっ、ふふ、アンタ面白いね
そんなこと言う女初めて見たよ、くくっ」

雨宮「そうですか?負けて後からいい訳されても困るので」

そう、満面の笑みを俺に向けるがその笑顔はとても冷めた笑顔だった

新一「ぷっ、はは、いいねー」

新しい餌物(おもちゃ)を前にして舌なめずりするように下碑た薄笑いを浮かべ

新一「さあ、はじめようか。楽しい楽しい遊戯を…」

新一sideend
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