モノクロの世界   作:琲世。

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快斗side

快斗side

 

ウル「くくっ、ほんとにそれでいいのか?」

 

快斗「ああ。俺に迷いはない」

 

ウル「ほお、じゃあいくぜ」

 

快斗「ああ、こいっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウル「ロイヤルストレートフラッシュ」

 

新一が手札を机の上に置く、そこにはスペードの10、J、Q、K、Aの5枚が綺麗に並べられてある

 

快斗「あー!マジでか、ちくしょうまた負けたー」

 

乱暴に投げた手札を机の上にばら撒き俺は大きく溜息をこぼす

 

ウル「ハートの8、9、10、J、Qのストレートフラッシュか。ふっ、惜しかったなー」

 

新一はばら撒かれた手札を拾い床に_| ̄|◯←こんな状態になってる俺を見下した笑みでニヤニヤと見ている

 

ウル「おいおい、どうした?俺に勝つんじゃなかったのかぁ?」

 

快斗「うるせー!次こそ…次こそ勝つ!」

 

パツン一枚の姿でそう言う俺を新一は馬鹿にしたような笑みで呆れた様に両手を八の字に広げて肩を竦める

 

ウル「その格好で言われても説得力皆無だぜ」

 

快斗「わ、わかってるつーの!」

 

ぐぬぬ、確かにこの格好でそんな言葉言っても説得力はないよな。

くそー、コイツ普段から超ポーカーフェイスだからわかりづらいんだよなぁ…

 

ウル「それに、お前の裸をみる趣味は俺にはねえからな。そうだな、次負けたら…」ニコッ

 

わかるよな?とでも言うように黒い笑みをする新一

 

快斗「あはは、新一くんそれ冗談だよね?

そうだよね?そうだと言ってよ!!」

 

ウル「ニコッ。この笑顔が冗談に見えるか?」

 

快斗「デスヨネー」

 

新一の言葉に半泣き状態で引き攣った笑みを浮かべ片言を話す俺に新一は終始ニヤニヤとした笑みをしていた

 

なんでこんなことに、俺は頭を抱えるように机に突っ伏した

 

───────遡ること、一時間前。

 

ウル「まあまあ、待てって

俺、今すごく暇してるんだよ、付き合ってくれるよな?」

 

そう、言葉にした新一の笑顔は悪魔のように歪んだ笑みだった。俺はあわあわと口元を震わせながら新一から視線をそらし乾いた笑いをする

 

快斗「あは、はは…あー、俺用事があったんだった!」

 

ウル「ん?さっき暇だって言ってたよな?」

 

快斗「今思い出したんだよ!用事があったわ!

うん、てことで新一俺は「まあ、待てよ」うぎゃ」

 

新一からおさらばするようにそそくさとその場を離れようとすると首根っこを捕まれ変な声を出し咳き込む

 

快斗「ちょっ、お前危ねぇだろーが!死ぬかと思ったわ!」

 

ウル「あ?それくらいで死ぬかよボケ」

 

もう、なんなのコイツ!小さい頃はこんな奴じゃなかったのになんでこんなに辛辣になっちゃったわけ!流石の俺でも傷付くんだけど!

 

ウル「え、何お前泣いてんの?引くわー」

 

快斗「うるせー!泣いてねぇよバカ!」

 

目元を袖でゴシゴシと拭いて

盛大な溜息をこぼし新一の方を向く

 

快斗「で、新一何するんだ?」

 

ウル「ん?ただのゲームさ。ゲーム。」

 

快斗「ゲーム?」

 

ウル「あぁ、ポーカーだよ」

 

ポーカー?ってあのトランプの?

いや、でも新一のことだ普通のポーカーじゃないな、絶対!

 

ウル「ははっ、その顔疑ってるな?俺を

まあ、確かに普通のポーカーじゃないぜ

 

だって、普通じゃつまらないだろ?」

 

快斗「いや、俺は普通のポーカーで構わないんだけど」

 

つまるもつまらないも、新一だから恐ろしいんだよ!

 

ウル「そうだ な、ロシアンルーレットとかどうだ?

カードを引くたび引き金引いて…くくっ、刺激的だろ?」

 

快斗「刺激的ってお前一歩間違えれば死ぬじゃねぇか!」

 

ウル「わかってねーな。だから、面白いんだろ?命を賭けたゲームほどもえるだろ」

 

それは、新一お前だけです。と心の中で鋭いツッコミをいれて

 

快斗「流石に命を賭けるのはやめようぜ?

あーあれだ…、ポーカーで負けるたび服を脱ぐとかどう?」

 

まあ、新一はこんなので受け入れるとは思えないが

 

ウル「ふーん…そのルールでいこうか。じゃあさっそく始めようぜ」

 

快斗「え、いいの?!」

 

あまりにあっさりと受け入れられ

目をまんまるにして俺は顔いっぱいで驚きの表情をする。あの新一がここまであっさり受け入れるなんて何か、何か裏があるはずだ。

 

ウル「何驚いてんだよ、面白そうじゃねえか。早く始めようぜ」

 

そう言って新一は慣れた手つきでトランプをきり

テーブルに配り残りはストックする

 

配られた5枚の手札はダイヤの8、9、10、クローバのK、2だ。最初の手札だから仕方ないか

 

快斗「パスだ」

 

少し時間をかけるように呟けば、難しそうな表情をして新一も小さな声で「俺もパス」と呟く

 

この表情手札がダメだったってことだろうか?

いや…それともそれは演技か?

 

快斗「 ドロー。2枚交換だ」 クローバのKと2を捨て、真ん中にある積み札から2枚補充する。スペードのJ、Q。さっきはノーカードだったがストレートか。悪くはないがどうする?賭けるか?

 

ウル「はあ、ダメだな。全部交換だ」

 

手札5枚を捨て積み札から5枚とり「うーん」と唸り頭をかく。良かったのか?悪かったのか?表情が読み取れねぇ!!いや、一か八か勝負に出よう!

 

快斗「ストレート!!」

 

ダンッとテーブルに5枚の手札をだす

新一は「マジか」と言うような表情で自分の手札と俺の出した手札をみて、そしてニヤリと笑う

 

ウル「ストレートフラッシュ」

 

快斗「へ?」

 

え、うそマシで?え?

テーブルに出された手札を穴が開くほど見つめる。テーブルにはハートの8、9、10、Q、Kの5枚のストレートフラッシュ。

俺はポカーンと口を開け言葉を失う。

 

ウル「くくっ、どうした?」

 

快斗「いや、え?おまっ、マジかよ?!

い、いやこれは何かの間違いだ!つ、次だ次!」

 

───────そして、話は今に戻る。

 

あれから何度も挑んでんのに一度として勝ててない。というか、最早勝てる気がしない

 

ウル「くっふふ、そんなビビんなよ

別に命までとるなんて一言も言ってねぇだろ?

次負けたら、そん時は…」

 

そこで、一旦言葉が途切れる。不思議に思い新一を見ると、見たこともないような恐い顔をして立ち上がる。勢い良く立ち上がったせいで椅子が転がりドンっと音がする

 

快斗「おい、新一…?」

 

心配するように話しかければ一瞬でいつもの新一に戻る、でも俺は新一と長年付き添ってるからわかる。さっきの新一の表情はただ事じゃなかった…。

 

快斗「新一、大丈夫か?

そんな恐い顔して…なんかあったのか?」

 

ウル「(…今の気配間違いない。新一に何かあったか…?)

いや、別に何でもねぇよ」

 

快斗「いやいやいや、何でもないわけないだろ!

……なぁやっぱりお前、新一じゃないだろ…?」

 

再び俺は疑いの眼差しを新一に向けた。

 

快斗sideend

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