モノクロの世界   作:琲世。

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新一side

新一side

 

雨宮「その全心で味わってください

M・J:“凶気の鎌”(マインド・ジャック:インサニティサイズ)」

 

そう彼女が言うと黒い靄が形作るように巨大な鎌を作る。

…あれ?あの武器俺と被ってね?俺は自身の持つ黒鎌と彼女のを見比べる。いや、姿形は似てても性能までは違うしな

 

雨宮「では、いきますっ!!」

 

迷いなく俺に向かって突っ込んでくる彼女に俺は余裕の笑みで迎え撃つ。鎌と鎌がぶつかりいとも簡単に彼女の鎌は破壊される

 

だがあまりに簡単に壊れすぎじゃないか?

実体を斬ったてより影か何かをきったような…

 

新一「まさかっ?!」

 

破壊された鎌は周囲に散布し至近距離で爆発を起こす。舌打ちをし爆発から逃れるように空中に逃げるがそっちにも破壊された鎌の粒子があり爆発する

 

新一「チッ、全部は避けきれなかったか」

 

服につく砂埃を払い前を見据える。と、そこで俺はあることに気付く。この気配「禁人種(タヴー)」か?しかも、一体、二体ってどころの数じゃない

 

確かにここはサイレン世界で設定してあるがこいつ等まで出した覚えはないぞ

 

「禁人種(タヴー)」は俺の存在に気付くとすぐそばにいる彼女を無視し俺に向か って群がってくる

 

新一「チッ、くそ。戦いの邪魔してんじゃねえよッ!」

 

俺に群がる「禁人種(タヴー)」を黒鎌でバッサバッサと斬るが元から実体がないかのように斬った感触もなければ消えることもない

 

そして、そこで俺は気付く

今見ているこれは全て幻覚なのだと。

さっきの爆発がそうか、至近距離で爆発させ幻覚を見させる

 

新一「…幻覚に惑わされるな、敵は……」

 

キィィンと刀と刀が交わる音がなる

すぐ目の前には彼女が見たこともない刀を持ち俺に斬りかかる。

それを俺は鎌で受け止め距離を取るように後ろに下がる

 

雨宮「流石、新一さんですね…!

でも、戦いはこれからですよっ!!」

 

一撃一撃に殺意を持って斬りかかってくる彼女に嬉しくてたまらないと言うように目をキラキラと光らせニタニタとした笑みを浮かべる。

 

室内には刀と刀がまじわる音と二人の呼吸をする音だけが響く。再び鎌で俺に特攻を仕掛けてくる彼女に

 

新一「チッ、鬱陶しい!!」

 

最後の「しい」を言い終わる前に彼女の鎌を破壊し周りに散布された鎌の粒子をバンジーガムによって集め

 

新一「夢でも見てろ」

 

雨宮「ッ?!」

 

防御するより早く彼女の周りで大爆発を起こす

爆風によって壁 に吹き飛ばされる彼女をバンジーガムによって自分の元に引き寄せ彼女の首を締めるように少しずつ手に力を入れる。

 

雨宮「あがっ…ぐ、ぁ…ゃめ‥ッ」

 

新一「ククッ、女ハ無理シないで綺麗二死ネよ」

 

目に一切光は灯っておらずカタカナ混じりの口調で目の前の敵を殺すことだけを考え俺は興奮を抑え切れず自然と緩む頬を隠そうともせず狂ったように笑いながらグググッと手に力を加える

 

───────新一、やめろ!戻れなくなるぞ!

 

脳内にウルの声が響きハッとなり手を離す。

 

今俺は何をしようとしていた?

 

雨宮「ケホッ、ゴホッゴホッ‥ゲホッゲホッゲホッ‥!!! ヒューヒューヒュー…」

 

目の前には目に涙を浮かべ喉をおさえせ咳き込む彼女

 

新一「…ヤバいな。

ちょっと理性が飛びかけてた…」

 

瞬間頭を鈍器で殴られたような痛みに苛まれ俺はその痛みに耐えられず床に倒れる。冷たい汗が額にびっしり浮かび髪が濡れる

 

雨宮「いい夢は見れましたか?」

 

クスクスと笑う声が聞こえ頭を上げる床に倒れていたはずの彼女は俺に満面の笑みを浮かべ立っている。

 

新一「まさか…幻覚を見てたのか」

 

雨宮「そうです。今までの全て幻覚です」

 

ニコッと笑う彼女の声は表情とは裏腹にひどく無機質な冷たい声だった。

 

新一「くっふふ、あはははハハははははハ ハハハ!!!」

 

それに俺は腹を抱えるように笑い目に溜まった涙を拭き武器を構える。なるほど…これは少し彼女のことを甘く見ていたようだ。

 

全くいけないな俺としたことが戦闘を楽しみすぎて肝心のことを忘れていた

 

新一「ククッ、あぁ…ありがとな

いい夢が見れてよかったぜ」

 

戦いってもんはどんな時でもどんな相手でも勝たなきゃ意味がないだろ。ふっと短く息を吐き首を左右にポキポキと鳴らし手足をぶらぶらさせる

 

新一「さぁ、続きをしようや…」

 

雨宮「…はい、全力で行かせてもらいます」

 

額から汗が床にポタッと落ちた瞬間、彼女の鎌と俺の鎌が重なる。あまりの衝撃に空間が震え床にヒビがはいるほど。目でおえないほどの速さで戦う二人の間には火花が散りその度に地面が震える

 

間合いに入り構えていた鎌を投げ俺の腕にしがみつくように身体を絡め

 

雨宮「腕一本もーらった」

 

眼鏡の奥からギラリと鋭い眼差しを俺に向けバキッボキッと骨が砕けるような音を鳴らし言葉の通り俺の腕を砕いた

 

雨宮「え、なんで…」

 

新一「ククッ、お前等みたいなやわな身体じゃねえんだよ」

 

砕いたかに思えた俺の腕は傷一つなく

逆に彼女の腕が傷だらけだった

 

新一 「もうそんな腕じゃ使いもんになんねぇだろうなー。さぁ、次はどこを狩りとろうか…?」

 

雨宮「腕の一本や二本失くなっても構いません

あなたに勝てるのなら、それに…余所見は厳禁ですよっ!!」

 

女の割にいい覚悟じゃねえの。でも、その鎌が俺に触れることはもうないぜっ!!

 

鎌をバンジーガムで奪い壁に貼り付けるように何重にも縛りつけ無防備な彼女のお腹に回し蹴りをくらわす

 

が、それを彼女は両手でガシッと掴み

不敵な笑みを浮かべ

 

雨宮「ふふ、つーかまえたッ!!」

 

新一「うおっ、マジかよ!!」

 

足を掴まれ壁に向かってぶん投げられ、

バンジーガムによって壁への衝撃はなんとか免れる

 

雨宮「心鬼紅骨―しんきべにぼね―」

 

鞘から出した刀は血のように真っ赤な紅を

炎のように刀の周りを揺らめき身体を纏う。

あれは、普通の刀じゃないな?妖刀とかの類か…ふふ面白い

 

闇をきるが如く青白い光を走らせ鬼のような形相で俺に斬りかかってくる彼女に息をする暇もなく攻撃を避けて受けてを繰り返す。

 

寸前で剣先を避けるが、ふわりと風で舞い上がった髪がパラパラと床に落ちる。あっぶねー、頭禿げてねぇよな?

 

が、休む暇なく攻撃を仕掛けられ鎌で防ぐ。右、下、左斜め上、右下、上、左、左斜め下、右斜め上、また上、右斜め下 、そして正面。めちゃくちゃに攻撃してるようで全て決まった攻撃だ それさえわかれば、対応もできる

 

新一「ちょこまかと、うぜぇんだよ!!」

 

来たッ、正面からの攻撃を…叩き落とすように鎌を振りかぶる!!!

 

雨宮「キャッ!! …ッ、」

 

床に叩きつけられるように落下した

彼女の後を追うように追い床に倒れる彼女をゴミを見る目で見下し首に鎌をかける

 

新一「下手に動かねえほうがいいぜ

動けばアンタの首が、とぶぜ…ククッ」

 

雨宮「…私の、負けです」

 

悔しそうに唇を固く結び、言葉は微かに震え声だけを聞いても悔しさが伝わる。口を開きかけたその時、一層大きなベルの音が頭の中で響いた。

 

新一「サイレンせ…」

 

雨宮「え、新一さん?! …消えた」

 

新一sideend

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