朝です!寺内さんは畑仕事をしています!
「寺内さん!雪風に手伝えることはありませんか?」
「ん?そうだな……雪風は虫は触れるか?」
「虫ですか?特別気持ち悪いのじゃなければ大丈夫です!」
「じゃあ、家の中にある[食べられる雑草・虫]と言う本を持っていって書いてある奴を何でもいいから採ってきてくれないか?」
「はい!わかりました!」
本を開けてみるとイナゴ等のよく知ってるものから始めてみる虫まで書いてありました。
とりあえずは、あの茂みに入ってみましょう!
ガサガサ…ガサガサ…
見つかりません!それっぽい草も虫も見つかりません!
むぅー「どこにいるんですか~食べられる虫さーん」ツルッ
ぬ、ぬかるんだ斜面です!
「うわあぁぁぁ」
いてててて…もう!沈みせんから!
って、あれ?この草…
本のページをめくっていると目の前の草にそっくりな草を見つけた。
「やった!見つけました!」
できるだけいっぱいに野草を手にいれて滑ってきた場所になんとか戻りました。
「あとは虫さんがいればいいんですけど…」
とりあえず草が邪魔なので家に置いてくることにしました!
「………寺…内さん?寺内さん!大丈夫ですか!?」
寺内さんが倒れてます!顔色も悪いです!
「ゆ……雪風か?」
「寺内さん!病気ですか!?お医者さんを呼んできます!」
「こん…な田舎にゃ医…者なんていないさ…」
「もしかしたら来ているかもしれません!探してきます!と、その前に寺内さん!横になって寝ててください!」
急いで他の家がある方に向かいました!
「すいませーん!お医者さんいませんか!」
「………」
「いないんですかーお願いです!お医者さんいませんか!」
「…私は医者だが……」
「あっいました!すいません!お医者さん寺内さんを、助けてください!」
「落ち着きなさい娘さん。私は田舎の親戚に食料を分けにもらいにきたんじゃ。仕事できたわけではないから診察してやることしかできん」
「診察だけでも結構です!お願いです!お医者さん!」
「…わかった、すぐ向かおう」
ラッキーです。たまたまお医者さんがいました!後は寺内さんが治せる病なら…
「それじゃあ…お願いします…」
「ふむ……」
お願いです神さま!雪風はまだ寺内さんにお礼ができてないんです!このまま死んでほしくないんです!
「ふむ、安心せい。栄養が足らんのと比較的治しやすい風邪じゃ。この草さえあれば容易く治せるんだが…」
「あっ!その草はさっき見つけた食べれる野草です!」
「あるのかね?では、それを飲ませなさい。よく茹でててから飲ませるのだぞ」
「はい!ありがとうございました!」
よかった~これで一件落着です!
急いで熱湯にこの草をいれて柔らかくしたものを潰して半液体状にしました。
「寺内さん!これを飲んでください!」
「ん…すまないな…ゴクゴク…(に、苦いな)」
「後は栄養のあるものを……とりあえず!今朝のお味噌汁が残ってますので飲んでいてください!雪風は栄養価の高いものを見つけてきます!」
「雪風……すまないな…」
栄養の高いもの…何があるでしょう…?やっばりお魚でしょうか…
でも、川なんてありましたっけ?
もう木の実で何でもいいから探しましょう!
茂みの中にはなにもありません……
サァー…サァーサァー
「あっ!か、川です!」
よかった!川がありました!
少し大きめのお魚もいます!
でも、どうやって捕まえましょう…網を持ってきましたが確かしれぇは昔……
「ちょっ、やべ!」
「どうしたんですかしれぇ?」
「お前らの資材やら食事やらのことやってたら俺の飯の材料を買い忘れてた…」
「あの~これ食べますか?」
「いやそれ弾薬だから!俺は艦娘じゃないから!……いや、そいつ使えるな」
「食べるんですか?」
「違う。雪風12.7mm単装砲を出してくれ」
「は、はい」
「弾を入れて、そうだな比較的浅瀬のあの川に行こう」
「は、はあ…?」
「雪風!あそこら辺の魚の下をめがけて撃ってくれ」
「はい!」バァン! ドォーン
生魚を入手しました
「さてと焼くか」てーてーてーてー♪てんててんててててんててててて以下略
「上手に焼けました~」
「しれぇ、今のいりましたか?」
「いる!そしてこの焼き魚は上手い」
…今は装備も出せませんし、やっぱり網でとりましょう。
「あっ」ドボン!
この川!思ったより深い!流されちゃう!
「助けて!しれぇ!助けて!時雨!助けて!夕立!助けて!寺内さん!」
………
「嬢ちゃん大丈夫かい?」
「んー…」
あれ?ここは…
「目が覚めたかい?驚いたよ…川から女の子が流れてきたんだから」
「そうだ!ここはどこですか?」
「あんたの流れてきた川の下流の方の町さ」
「あの、この辺りで栄養のあるものがとれる場所はありませんか?」
「戦時中だからね…どこもかしこもそんなものはねぇな」
「そうですか…ありがとうございました」
「あーお嬢ちゃん、これ忘れ物」
「あっ、網を忘れてました!ありがとうございます」
「ん?なんか入ってるぞ」
「あれ?お魚です!お魚です!」
「ほほう、中々肥えてるな…どこか人が立ち入らないところで育ってたんだろうな(助けたお礼に少しいただこうかね)」
「これで寺内さんは助かります!」
「ありゃ、自分のためじゃないのかい?」
「これは栄養失調と、病気で倒れている寺内さんのために探してたんです!」
「そうだったかい…はやくいきな…」
「はい!改めてありがとうございました」
「(ふむ、まだまだ世界も捨てたものじゃないな優しい子だ)」
はあはあ、山を登るのが思ったより時間がかかりました。
「寺内さん!ただいま帰りました。お魚を捕まえてきました!」
「魚?そんなのどこで」
「川です!さっさく料理しますね!」
「雪風…大丈夫か?作れるか?」
「寺内さんに教えてもらいましたから!大丈夫です!」
「まあ、口でだがな…実際には見せてないわけだしわからないことがあれば…」
「いいえ、休んでいてください!雪風に恩返しをさせてください」
「(何が恩返しさ…もう俺だったら充分してもらっているさ)」
…………
「出来ました!川魚と病気を治す草の味噌煮込みです!」
クンクン「うまそうな匂いだ」
「どうぞ!召し上がってください!」
「うむ、いただこう」パクッ
「………美味いな…こんなしっかりとした食事久しぶりだ」
「よかった……」
それから数日たって寺内さんは元気になりました!
「雪風、お前は帰る場所があるんじゃないか?」
「え?まあ…何でわかったんですか?」
「お前寝てるときよ…よく[しれぇ]って言うんだよ。後はたまに帰りたい人がとる行動をしていた」
「はい、雪風には帰る場所があります。そしてそれはこの時代じゃないんです」
「この時代じゃない?」
「雪風は、未来の人なんです!そしてこの時代の駆逐艦雪風の…何て言えばわかってくれるでしょうか…生まれかわり?です」
「なるほどな…信じろと言われれば無理だが信じるしかあるまい。お前の来てた服はこの時代の歳の子が着れる服じゃない。孤児だったならなおさらな」
「でも雪風は、どうすれば戻れるかわからないのです」
「雪風は、ここに来る前になにをしてた?」
「ベッドで寝てました」
「それだけか?」
「その日、雪風は初めて料理をして失敗して落ちこんでました」
「…もしかしたら雪風のその思いがここに連れてきたのかもな…ならここについた場所。つまり畑で今日は寝てみないか?もしかしたらそこだけお前のいた世界と繋がっているのかもしれない」
「わかりました、じゃあ今日で最後かもしれないんですね…」
「そうなるかもな…」
「じゃあこれを…寺内さんに」
「これは双眼鏡か?いいのかこんな高価なものを」
「雪風はそれくらいしかあげれません。雪風の幸運をおすそわけです!」
「と、なると雪風はかなり長生きするのか?」
「う~んその辺の記憶って無いんですよね…終戦後も働いてたとかしれぇが言ってました」
「駆逐艦でそこまで生き残れれば確かに幸運だ。よし大切にいただいとこう」
「はい!いままでありがとうございました!」
「まてまて、俺からもこれを受けとれ」
「これは?」
「お前がもしもここに長くいることになったらずっとその服だと不衛生だと思ってな。まあ未来の世界じゃあどれくらいの価値かわからんが受け取ってくれ」
「はい!寺内さん」
「さてと、じゃあ一仕事するか」
「雪風も、手伝います!」
この日もあっという間に過ぎて夜になりました。
「じゃあな、雪風。この数日間楽しかったぜ」
「こちらこそ、お料理を教えていただきありがとうございました!」
「俺が、もしも誰かと結婚出来たらその子孫がお前と一緒にいれたら幸せだな。あわよくば生まれ変わりがお前と一緒にいるとかな」
「雪風も、そうだったらうれしいです!」
「ふぅ、あんまり話してるといなくなるときが寂しいからな。おやすみ、雪風!」
「おやすみなさい!寺内さん!」
…………zzzzzzzzz
「……きて」
ん?
「起きてよ雪風」
「時雨ですか?」
「びっくりしたよ。朝からどこに行ってたんだい?」
「えーと…」
あれは夢だったのでしょうか?
「雪風~その手に持ってるの服っぽい?」
「えっ!」
雪風の腕の中にはあのとき寺内さんからもらった服がありました。
「とりあえず、提督のところに行こう」
「え、はい」
「雪風!探したぞ!昨日の夜からどこに行ってたんだ!」
「提督?僕たちには朝からって言ってなかった?」
「あっ、それはだな昨日も川内がうるさかったから雪風たちも寝てるんだぞって言おうと思い部屋を開けたらいなくってな…」
「で、それがどういう理由に繋がるわけ?」
「夜からいないとか言ったら雪風が悪いことをしているという印象を与えかねないからな」
「あっ、しれぇ!そこの机にあるのは?」
「ん?これか?なんでも俺の先祖のじいさんの代物らしいが雪風の双眼鏡にそっくりでな…」
寺内さん…願い叶ったようです!雪風も嬉しいです!
「そういえば、雪風双眼鏡が無いっぽい」
「あっ、えええとな、何ででしょう?」
「ん?雪風その服見せてくれないか?」
「はい?」
「………これ、そのじいさんがいた時代の女の子の服だぞ?今時こんなの売ってるのか?」
「雪風の双眼鏡がないのとこの服、もしかしたら関係があるんじゃないかな」
し、時雨さん鋭いです!
グゥー「そういえば、朝飯まだだったな…どうするかまだ間宮の方もどこも寝込んでるんだが…」
「なら、今度こそ雪風にお任せください!」
「かなり自信があるんだな…よし、頼むとするか!」
「はい!」
~艦~
三部にしようと考えたけれどここは前後編でまとめました。
故に長くなってしまったことをお詫び申し上げます。
初の試みのところもあるんですがどうだったでしょうかね?