騎士×騎士×騎士×バーサーカー
「さーてと、私たちもそろそろ逝きますか?」
髪型をポニーテールにして紅いドレス風の服を身に纏うレクレスさん。
「本当に大丈夫なのか?お前、戦えるのか?」
うーん、雁夜さんの言う通り、確かに今までの行動を見ると、レクレスって戦えるのか?
そう思っちゃうよね。
「大大丈夫ですよ~!キリエちゃんもいますし、いざとなったら逃げるために令呪使って頂ければ……。」
「あの?それだと私が逃げられないですよね?」
あ。確かにそうだよね。
「「……あれ?」」
おい!考え無しかよ!!
「いやいや!キリちゃん足速いし、ぶっちゃけ、下手な英霊より強いよね!?だーいじょーぶ!!もーまんたいよ!!」
完全に忘れていたんですね?うわぁー。
「はぁー、いいです、万が一のときは騎士らしく潔い最期を迎えましょう。」
「いいのか?令呪を使えば何とかなるかもしれないのに?」
「令呪はレクレス様の勝利のために使ってください。この戦い、二人が生き残ればこの戦いは私たちの勝利です。」
カッコいいな、キリエ、お前の死亡フラグは無駄にする!(キリッ!)
「さぁー!キリちゃん!!いざ逝かん戦場へー!!」
((まともに戦うかどうかがすッごく不安だよ!!))
本当にね!!
「レクレス様、この感じは?」
「うーん、間違いなく挑発しているわね、いい度胸よね~。」
海の見える公園の近く、500メートル近い距離から放たれたサーヴァントの気配、ヘッドセンサーをつけたレクレスと騎士甲冑を身に纏ったレクレス達は最初の狙い通り、アイリスフィールとセイバーの二人を尾行していた。
「ここはあの二人ともう一人のサーヴァントが戦って消耗したほうを叩く、というのはどうでしょう?」
キリエが現実的な意見を言う。
「……えー、キリエはあのサーヴァントと一騎打ちしたいと思わないのー?」
「ええ!?いや!あの、確かに、騎士として尋常に勝負してみたいですが……。」
「うーん、こうしましょう!わたしが挑発しているサーヴァントに戦いを挑む!そんでもってキリちゃんはあのサーヴァントと戦う!これで良いと思うけど?」
あー、こいつは本当のバーサーカーかもしれない。まじで頭のネジが狂っていると思う。
「あ、移動し始めたわ!後を追いましょう!!」
「あ!レクレス様!待ってください!!」
「ラ、イ、ダー、早く……降りよう、ここ……早く!」
(ハァ……ハァ……!!ヤッバイ!!震えるウェイバー君!可愛すぎるわ!!)
所変わってヨモギちゃんはウェイバー君を見て興奮中、その股はしっとりとしています。
ある意味一番レクレスと近い性格なのがこの子だよ。HE☆N☆TA☆Iちゃんですよ!!
「ぎゃ~~~ッ!!」
(あぁ!この悲鳴!気持ちいぃぃぃぃ!!)
……レクレスより変態だよ!!痴女の域だよ!!
「え?あの槍使いって魅了の呪いが付いていたんですか?気が付かなかった。」
「うにゅ?あんた達は皆抗魔力高いのよ?」
「あぁ~だからですか、しかしあの槍使いもかなりの使い手ですね!是非とも戦って見たいですが……。」
「あ、クリカちゃんはちゃんとやっているかしら~?ソラウさんにもレジストの食べ物食べさせてくれているから……。」
何か物騒な事言っているけど?言わせて貰おう!なぜソラウさんを知っている!?後、なんでレジストできる食品!?何をレジストしたの!?
「何って?魅了の呪いに掛かっているからって調べたから、クリカちゃんに頼んだのよ?」
地の文に返しちゃったよ!?聞こえているのかよ!!
「何となく、たまーに?」
「……あ、レクレス様、斬り合いが始まりましたよ!」
「おー!凄い迫力!!興奮してキター!!」
あ、うわ……!色々ぶっ壊しながら戦っているよ。
「あー、あの見えない剣は厄介そうですね。けど、槍使いも二本の槍を変則的で見切るのが、楽しい!!
あぁ、この子はバトルジャンキーなのかな?目の前でロボットが動いているのを見ている男の子みたいな目をしているよ!!
「ん?センサーに複数の反応?誰かがこっちを見ている?」
切継さんですね、たぶんすっごい警戒していますよ、あなた達の事を!!
「あ!槍使いが宝具使うみたいですよ!」
「ありゃー、何か、アレは不味そうね……。そろそろ出る準備しましょう。アレを喰らったら金髪ちゃんが危ないかも?」
「疑問系ですか?」
「疑問系よッ!!」
いよいよ騎士王と槍兵と征服王と英雄王とごたいめーん!!
物語は更なるカオスに!!?