卒業して海軍にはいれるのでしょうか?
子の小説での意味
狭叉 砲弾の誤差が計算できる状態、当たる確率が高くなる
主な登場艦娘
叢雲 駆逐艦吹雪型5番艦 腰まである少し青みがかった銀髪、獣耳のような艤装を持つ。
川内 軽巡洋艦川内型1番艦 茶髪のセミロング、夜戦が好き。
白雪 吹雪型2番艦 茶髪のセミロングを後ろで2つ括りにしている、優等生ぽい。
吹雪 吹雪型1番艦 髪型は特に特徴無し、正義感の強い元気な艦娘。
衣笠 重巡洋艦青葉型2番艦 明るく気さくでお転婆な性格。一人称は衣笠さん。
青葉 重巡洋艦青葉型1番艦 ソロモンの狼とも呼ばれる。
加古 重巡洋艦古鷹型2番艦 外見通りに明朗快活、サバけた口調のボーイッシュな艦娘。
浜辺に、小さな波が寄せては返す、風は無風で静かなものだ。
その浜辺に、4人の艦娘の姿、この島は柱島で、演習海域の一番南東になる。演習は、安芸灘のおおよそ20km四方で行われ、北東と南西の角にも島があり、中央の少し北には甲島がある。今回の演習では偵察機と電探は使用禁止である、20kmの距離は重巡の主砲なら、どこにいても射程内だ。
「私達の主砲じゃ、重巡の装甲は抜けないわね」 白雪が北を見ながら言う。
「こっちが勝つには魚雷を当てるしかないわ」
「叢雲ちゃんの言うとおりだけど、どうやってやるの」
「夜だったら負けないのに」
全員が目が川内に向くが、理由は聞かない。
「夜だったら、一気にガーと近づいて、バンバン撃って勝つのに」
全員が、やっぱりね と言う顔で何事も無かったように会話を続けた。
衣笠たちは、北側の島の無い北西の角から演習海域に入るつもりだ。旗艦は衣笠で、青葉、加古と続く、相手は多分、島影に隠れて雷撃してくると考えて島の無いところから入り、中央の甲島付近で主砲の差を活かして、中長距離で闘う作戦だ。
「島影に注意して、私は北東、青葉は南東、加古は南西を警戒」
「了解、青葉にお任せ」
真っ直ぐ南に向かって進み演習海域に入った、すぐに、
「南東に船影、距離20,000」 青葉が警告した。
「東に針路を変えて、砲撃するよ、回頭準備、左舷へ回頭」
衣笠たちは取り舵を切り舳先を東に向けて、船腹を南へ向け全門斉射の隊形を取った。
「距離15,000、敵艦は単横陣」 川内達は横に4人が広がって北西に進んでくる、青葉の声を聞きながら衣笠は砲撃の合図を出そうとした、そのとき、
「あっ、転舵しました」
見ると川内達は、転回しつつある、水雷戦隊が、反転する理由はひとつ、
「魚雷だ、各艦、回避行動しつつ、個別に砲撃開始、回頭点を狙え」
「敵艦、煙幕展張」 煙幕が川内達の姿を隠す、煙幕に向けて砲弾が飛んでいく。初弾は煙幕付近に飛んだが、川内達は反転して戻ったようだ。煙幕の先に向かって砲撃を続ける、すると、煙幕の中で何かが光った、そして、煙幕より黒い煙が上がった。
「命中弾の模様」 青葉が報告する。
その時、衣笠の頭の上で双眼鏡を覗いていた妖精が、衣笠の頭を叩いて右舷の水面を指さす。見ると数本の魚雷が進んでくる。
「右舷魚雷、回避~」予測していたことなので、3人はそれぞれ踊るようにステップを踏んで避けた。
煙幕の方を観察していた青葉から報告。
「敵艦隊、煙幕から出ました西へ逃げるつもりです」
川内達はこちらに背中を向けて、単従陣で西へ向って離れていく。
「追うわよ、一斉回頭準備、艦隊一斉回頭」東へ向いていた衣笠たちは、3人がシンクロしているように一斉に、180度向きを変え、今度は加古、青葉、衣笠の順番で西へ進む。
そして、前部主砲で砲撃しながら追いかける。
先頭から、吹雪、白雪、川内の順で西へ逃げる、周りには重巡からの砲弾が水柱を上げ、頭の上から海水が落ちてくる、、撃ち返そうにも吹雪、白雪の主砲では相手まで届かない、川内の後部砲塔だけが撃ち返している。吹雪は何度も後ろを振り返る、
「回避運動」川内の命令で3人はジグザグに舵を切る、水柱が川内を挟差する。
「まずい、挟叉された」次の砲撃に川内が身構える。
「よっしゃー、挟叉したよ、次は当てるよ」加古が張り切っている。そのとき
「左舷に敵艦」青葉が叫ぶ、見ると左舷の煙幕の中から黒煙を出した叢雲が出てきた。
少し前、煙幕の中で叢雲は飛び出したいのを我慢して、川内たちが一方的に撃たれているのを見ていた。
「早く近づいてきなさいよ」 衣笠たちが左前方から近づくのを待つ、吹雪から隊内通信が聞こえた、
「今です、叢雲ちゃん」
その声を聞いて叢雲は煙幕から飛び出して、
「左舷、距離5000、魚雷発射」 3連装魚雷3基から9本の魚雷が衣笠たちに向かっていく。
川内を水柱が包みこむ、水柱が収まると川内が被弾していた。
「川内さん!」
同じ頃、「左舷魚雷ー」青葉が叫んだが遅かった、魚雷は衣笠の足元に近づき、衣笠を水柱が包み込んだ、
「衣笠!」
水柱が収まり、衣笠を見ると赤い旗が立っていた。「やられちゃったな~」
衣笠の赤い旗を見て、叢雲が隊内通信で叫ぶ
「やったわよ、そっちは?」
「大丈夫、少し貰っちゃったけどね」 黄色い旗を立てた川内が答えた。
演習の結果は、恵児の艦隊 大破 川内、中破 吹雪、小破 白雪、叢雲
航一の艦隊 撃沈 衣笠、損傷無し 青葉、衣笠、
港に向かって2隊が並んで進んで行く。
「上手く嵌められちゃったな~」
「こっちは、重巡の皆さんに砲撃されて生きた心地がしませんでした」
「今回のMVPは叢雲だな」
「そうじゃないと思うわ、撃沈されず時間を稼いだ3人ね」
「模擬弾とはいえ当たると痛いね~」
「で、なにか思い当たることある?」
「・・・」 全員が顔を見合わせた、特別なことは思い当たらなかった。
仮設指揮所では、教官、呉の提督、事務長が話をしていた。
「この戦果判定は、損害は多いが旗艦を撃破した、恵児君のA勝利で良いですか、提督」教官が聞く。
「よろしいのでは」 と事務局長を見る提督。
「私は判定に意見する立場ではありません」 と無表情で事務長が答える。
埠頭で、鹿鈴、航一、恵児の3人が艦隊が戻るのを待っていた。
「深追いしたかな~しょうがない」
「川内たち頑張ったわね」
二人の声を聞いているのか、いないのか、恵児は岬から目を離さない、そこに現れるであろう艦娘と話したい事が一杯あるのだ。
演習の後、校長室に呉の提督と教官は居た、
「それで、勝君、坪井君の両名には、特別な能力があるのは判っている、教官、榎本君は?」
「それが最終演習で勝利はしましたが、はっきりしたことはありません校長」
「・・・」
資料を見ていた提督が訊いた。
「重巡の砲撃が川内に2発命中とある、2発も喰らったら撃沈判定ではないか?」
「それですか、それは1発は不発弾でした」
「今までの演習結果を見せてくれ」
そう言うと資料を再びみる。
「撃破率は坪井君が1番、遠征成功率は勝君が1番、損害比率は3人ともあんまり変わらない、しかし、轟沈数が坪井君が2、勝君が1、榎本君が0」
「それがどうかしたのかね、たいした差ではないだろう提督」
「そうでしょうか、サンプルが少ないのでなんとも言えませんが気になります」
「そういえば、他にも轟沈判定が出ても不思議でない状況で、大破判定の演習があります、校長」
「その状況をもう少し詳しく艦娘から聞いたほうがよさそうだな、教官」
数日後の教官の報告書、
特別能力
勝 鹿鈴 遠征大成功確率UP, 坪井 航一 CI発生率UP、榎本 恵児 不利な状況での運UP
苦しかったけど、なんとか捻り出しました。
次回はいよいよ提督ですね、
ですが、少し期間を空けさせていただきます。