魔法科高校の異端児~それは呪いか祝福か~   作:のなめん

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作者ののなめんです。今日から魔法科のオリ小説でも投稿して行こうかなと思ってます。作者のきまぐれで始めたのに加え、受験もあるので更新は不定期ですが、お許しください。では1話から、お楽しみください。


入学編
第1話


魔法、かつて超能力と言われたその異能は、2095年を迎えた現在、体系化され、一つの技術として普及していた。そしてその魔法を扱う魔法師を養成する魔法科高校。今日は東京にあるその魔法科高校の一つ、国立魔法大学付属第一高校、通称一高の入学式だ。

 

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朝。彼は朝が好きだ。澄んだ空気、鳥のさえずり、徐々に明るくなる世界、そんな朝が彼は好きだ。

「スー、フゥー。 うん、今日もいい朝だな。」

深く深呼吸をすると、まだ少し冷たい空気が身体を満たし、眠気を吹き飛ばす。彼は1度伸びをすると、シャワーを浴びに浴室へ向かった。

 

浴室から出て、朝食をとった後、彼は着慣れぬ制服に袖を通し、多少ワクワクしながら家を出た。今日は彼の高校入学式、少しばかり、そう、予定のほんの2時間前に家を出ても、問題ないだろう。

 

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さて、ここで「彼」の紹介をするとしよう。名は八田 黎(はった れい)。第一高校次席合格者だ。両親も兄弟もおらず、東京で一人暮らしをしている。訳あって魔法にはかなり長けているのだが、それは後々語るとしよう。

話を物語へ戻す。

 

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「…少し早く来すぎたかな」

やはり早すぎたようだ。まだ入学式まで2時間もある。

「ま、その辺歩きまわって時間潰せばいいか」

そう言うと、黎は高校内の散策を始めた。

技術棟の裏側、普段なら生徒は寄り付かないであろう場所で、黎は立ち止まった。知った顔がいる。向こうがこちらの顔を知っているかは分からないが、黎は彼女を知っていた。七草真由美、一高の生徒会長を務め、魔法に優れた血筋である、数字付き(ナンバーズ)、そして中でも有力な十家が選ばれる、十師族に名を連ねる名家、七草家の娘だ。

「あら、おはようございます」

語尾に音符が付きそうなテンションで最初に口を開いたのは彼女だった。

「八田黎くん…ですよね?」

「はい、まさか生徒会長に知ってもらえているとは思いませんでしたよ」

「あら、あなたは教師の間でもかなり騒がれていますよ?魔法技能だけなら、主席を上回っていたと見る先生もいるようです」

「勘弁してください。自分はそんな大層な魔法師じゃありませんよ」

黎の自嘲を込めた、次席の発言としては少々卑屈な発言に、真由美は不思議な顔をする。黎は更に続けた。

「七草家の魔法師なら、先輩も聞いたことはあるんじゃないですか?《八田の呪い》」

その言葉を聞いた瞬間、真由美の顔色が変わった。

「まさか…八田って…」

黎は淡々と答える

「ええ、『あの』八田ですよ」

「…ごめんなさい、無神経だったわね」

「いえ、気にしてません。先輩が気に病む必要はありませんよ。」

事実、黎は気にしていない。むしろ余計に気を使わせる方が申し訳なく、むず痒かった。

「このことは忘れてくださいもしくは、気にせず接してくれるとありがたいです。」

「…わかったわ。よろしくね、黎くん」

真由美はあえて明るい声でそういった。黎にとってもありがたいことだ。

「はい、よろしくお願いします。七草先輩。」

「入学式は2時間後だけど、遅れないようにしてね」

「わかりました」

真由美と別れ、黎は近くのベンチに腰掛け、少しの間眠ることにした。

 

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「やっべ、遅れる!」

その後黎が目覚めたのは、入学式の開始3分前だった。真由美に遅れるなと言われたのに、次席が入学式に遅れては示しがつかない。黎は会場まで急いだ。

「はあ、はあ、間に合ったな。」

滑り込みセーフらしい。しかし、開会直前故、空いた席が見つからない。探していると、一席、空いている所を見つけた。

「悪い、ここいいかな?」

男女のグループだろうか、仲が良さそうな所に割り込むのは些か申し訳ないが、空きがないので仕方なかろう。

「ああ、大丈夫だ、どうz「なに?見せつけてるの?」

男子の受け入れる言葉を遮り、ショートの明るい髪、ハッキリとした目鼻立ちをしている少女が、やや不機嫌そうに黎に食ってかかる。

「見せつける?」

見ると、彼女らの制服には刺繍が入ってなかった。二科生と言うことだ。つまり彼女は、黎が自分が一科生であることを自慢しに来たのかと言いたいのだろう。

「まさか、そんなしょうもないことしないさ。今ここに来たところだから一番近い空席に来たんだよ。不快にしたなら申し訳ない。」

「あ、そう?じゃあいいわよ、あたしも突然ごめんなさいね」

「いや、気にしてない」

彼女の尖った態度はすぐに消えた。

「あたし千葉エリカ、よろしくね」

「私、柴田美月といいます。よろしくお願いします」

「司波達也だ、よろしく」

男女3人の名前を聞き、黎も自己紹介を返す。

「俺は八田黎、よろしくな」

一瞬、達也と名乗る男子が目を細めているのに気づいたが、黎はスルーした。

「えっと、千葉さんたちは同じ中学?」

「違うよ、さっきが初対面。あと、千葉さんはなんかむず痒いから、エリカでいいわ」

「わかった」

その後、達也や美月も名前で呼ぶようになり、入学式も順調に進んだ。特に、達也の妹である司波深雪さんの答辞は素晴らしかった。所々際どいワード(平等、とか魔法以外、とか)も混ざってはいたが、上手くオブラートに包んでまとめていた。 入学式は終了し、黎は達也たちと別れてホームルームへ向かった。

 

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ホームルームにて、履修登録などを行っていた黎の前に、数人の男子が歩み寄ってきた。

「おい、お前」

「…ん?どうかしたか?」

「お前、入学式の時ウィードと一緒に座っていただろ」

どうやら黎が達也たちと座ったのが気に食わないらしい。何とも無茶苦茶で理不尽な話ではあるが。

「別に俺が誰と座ろうと、君には関係ないはずだが?」

「お前、次席らしいな。なのにウィードとつるむなんて、ブルームとしてのプライドはないのか、次席がそんなんじゃ、僕たちみんなウィードに舐められちまうじゃないか!」

聞いていられない。おかしい話だ。黎はこの手の自己意識に凝り固まったタイプの人間が嫌いだ。見ていていい気がしない。

「はあ…しょうもない。そもそもウィードって言葉は禁止されてるはずだが?俺は二科生の人たちに、一科生にはこの程度の人間しかいないと思われる方がいやだがな。」

その後も論戦じみたことを続けたが、相手、森崎と名乗る男子の主張はめちゃくちゃで、話にならなかった。

「この、ブルームの恥め!」

「その言葉、そっくりそのままお返しするぜ、森崎クン」

これを最後に、この言い合いは終わった。少し目立ち過ぎたのか、周囲の視線が痛い。その目の中に、憧れ、感心といったプラスのものが少数ながら混じっていたのに、黎は気づかなかった。




1話ってどれくらい書くのがいいんですかねえ?あと描写はどこまで細かく書けばいいのやら…。話が全然進んで無いのは申し訳ないですが、とりあえず勉強あるので今回はこの位で失礼致します。また近いうちに2話も上げれたらいいですね。
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