転生「汽」者えほん   作:アンギラスの息子

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また原鉄道模型博物館でトーマスの撮影でつかわれた模型が走るそうですね、アンギラスの息子です。
バイトに車校のうえに声優目指そうと思い始めてます。声優になったらトーマスの声優とかしてみたいですね。それで子供たちに夢を見せてあげたいです。

さて今回でまたキャラが増えます。原作キャラともどんどん絡ませていきたいですね。

「重い、うるさい」というお話……


「重い、うるさい」

ゴードンはここ最近ご機嫌斜めだ。それは最近日本からやってきた二台の蒸気機関車が原因だった。

 

「あいつらがもてはやされて全く面白くない! 俺様のほうが立派で大きい、それに速い!なのになんでみんなあいつらの客車に乗りたがるんだ!?」

 

「ゴードンが乱暴者だからじゃない?」

 

怒鳴るゴードンにトーマスが茶々を入れる。どんどんと怒りのボルテージの上がっていくゴードンに溜息をつきながらモチヅキが気休め程度にフォローする。

 

「人の噂も七十五日、というか…まぁ、物珍しさに集まってるようなもんだ。そのうち普段通りに戻るさ。」

 

「だがなモチヅキ!ハット卿はまだ機関車を増やすそうじゃないか!?それもみんな日本の機関車だ!どうしてこうも日本からくるんだ、まったく!」

 

そう言うとゴードンは走っていった。残ったトーマスがモチヅキに話しかける。

 

「でも、確かになんで日本の機関車はそんなにやってくるんだい?」

 

「……あまり言いたくないがな……」

 

少し哀愁を漂わせながらゆっくりと、口を開く。

 

「日本も蒸気撤廃の動きがかなり激しくてな。残ってるのはほとんど博物館か“動態保存”って体だと思う。後は墓場で錆びてるかスクラップ……だな。」

 

生々しい話にトーマスは言葉が出ない。モチヅキが場の雰囲気を変えるようにフッっと微笑む。

 

「ま、俺もあいつらも……それにサツキも。運がよかったのさ。それに意外と世界のいろんなところにいるかもしれんぞ? 海外に置いてけぼりにされた奴もいるからな。」

 

「う、うん……」

 

さー仕事仕事!と言いながら走り出す。その背中はどこかうれしそうで寂しそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

さて、ゴードンはメインランドへと向かっていた。ジョン伯爵という貴族のチャーター便を曳く機関車に選ばれたのだ。。だが彼の怒りはとどまることを知らず直滑降だ。もう頭の中にはどうやったらまた自分の人気が戻るかしか考えてなかった。

 

「ゴードン!もう到着だぞ!」

 

機関士の声でやっと思考の海から戻り、ブレーキをかける。彼が駅を見渡すとそこには白とブルーの車体に金で文字や装飾が描かれた優雅な客車がとまっていた。駅では客車の分身らしき白に金で縁取られたの燕尾服を着た男性がジョン伯爵と会話をしていた。

 

「これだ! これを曳けば俺はバンエツやニセコとは格が違うということを皆に示せるぞ!」

 

ゴードンがあくどいことを閃く。早速連結するが、焦ってしまい少し強くぶつけてしまう。客車は文句を言い始めた。

 

「ちょっと! もっと優しく扱ってくれ! 私は特別なんだ!」

 

「ああ、見ればわかる! そもそも君は何者だ?」

 

「私はノスタルジー・イスタンブール・オリエント急行専用客車のネイだ!話は伺っているよ、ソドー島最速の機関車ゴードン君。」

 

「ケッ、生意気な奴め……今に見てろ!」

 

伯爵が乗り込み、緑の旗が振られてゴードンは出発する。ところがこのネイという客車はなかなかの曲者だった。けっこうな重量があり、スピードを出すのに時間がかかった。

 

「これが最速かい? もう少し出せると思うぞ、そら頑張りたまえ!」

 

「やかましい! 言われなくてもしている!」

 

道中、ゴードンを煽るように急かしもので大変なやつと一緒になったと思いながらも全力で走る。

 

「まったく……うるさいし重い客車だ。」

 

「なにか言ったかな、ゴードン君?」

 

「なんも言ってないッ!」

 

そして地獄耳だ。だがこれを周りに自慢できると思えばなんのそのと意気込んんで走った。

 

「……やっぱ、もう二度とごめんだ。」

 

 

 

 

 

 

ついにナップフォード駅に到着した。そこにはモチヅキはもちろん、トーマスやエドワード、ヘンリーといった機関車たちが集まっていた。駅に入ってきたゴードンとネイをみてみんな思わず歓声が漏れる。

 

「すごいキレイな客車だ……!」

 

「豪華絢爛ってこういうのを言うんだろうなぁ……」

 

そんな声を聞いてゴードンは得意げになる。モチヅキの隣に止まると自慢し始めた。

 

「どうだ! 俺様はこんな優雅な客車もひけるんだ!」

 

「あ、あぁ……ゴードン、その客車の名前ってもしかして……」

 

モチヅキがネイについて聞こうとする。だが先に反応したのはネイのほうだった。

 

「ん?その声は我が友人のモチヅキか?」

 

「やっぱりな。お前、ネイか! 久しぶりだな!」

 

「お、お前ら……知り合いだったのか?」

 

「あぁ! こいつが日本に来た時に知り合ってな!」

 

「懐かしいな、モチヅキ! あの頃はまだ私も若かったものだ……」

 

「それは俺への当てつけかぁー?」

 

笑い合いながら昔の話に花を咲かす2人。そんな彼女たちにまわりは興味をひかれていった。すっかりおいてけぼりなゴードンであったとさ。

 




このお話の出演は
ゴードン
トーマス
モチヅキ
そしてネイ でした。

アルファポリスでも書き始めたので更新速度はガタ落ちだと思いますがながーくお付き合いください……

そろそろ劇場版的なものでモチヅキの過去編したいなぁ……
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