転生「汽」者えほん   作:アンギラスの息子

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主人公ソドー島入りです。ちなみに、主人公のcvは高山みなみさんがイメージだったり。

感想応募してます…。


ソドー島へようこそ!

さて、トップハム・ハット卿からの手紙をもらい、船に揺られて何十日か。途中でディーゼル機関車に罵られたり、気動車から敬られたりと色々あったが、事故もなく到着した。 手紙を受け取った時はさすがにびっくりした。俺が鉄道マニアになるきっかけになった作品に転生していたとは夢にも思わなかった。

 

「モチヅキ、今から降ろすぞ。」

 

「わかりました。何時でもどうぞ。」

 

そういうと、クレーンのチェーンが上がり、俺を持ち上げる。そしてゆっくりと下がっていき、俺はソドー島の線路についに着陸した。

 

 

 

 

side:三人称

ここはナップフォード駅。ソドー島の中央駅だ。そこでは多くの機関車が集まって話し合っていた。やはり、内容は今日新たにくる気動車のモチヅキのことだ。だが、評判はかなり悪そうだ。

 

「どうせ当てにならんさ!」

 

大声で悪口をいうのは急行を引っ張るテンダー機関車のゴードンだ。彼は非常にプライドが高い。

 

「禄でもないやつに決まってる!」

 

同調するのは赤いボディが特徴のジェームスだ。

 

多くの機関車は彼らに同意する。その原因は前に来た気動車だろう。その気動車は貨車を引くことを拒んでフューズが切れたり、事故の原因になったりとトラブルメーカーだったのだ。だが、新入りを歓迎する機関車もいる。

 

「僕は歓迎するよ。」

 

そう言うのは青いテンダー機関車のエドワードだ。彼は年老いているが、後押し機関車や貨車や客車を引っ張ったりと大忙しだ。

 

「エドワードの言う通りさ。直接会ってから決めなきゃ。」

 

緑色の大型ディーゼル機関車のボコが同意する。そうしている間に噂のモチヅキがやってきた。

 

 

 

 

 

 

トップハム・ハット卿を乗せて俺はナップフォード駅にやってきた。久しぶりにボイラーに火を焚いたが、良好だった。ちなみに、俺たちは本体(機関車)の状態が人間態にフィードバックされる。ボイラーの調子が悪ければ激しい吐き気に見舞われ、ロッドや車軸が折れれば足に折れるのと同じ痛覚がはしる。

 

「はじめまして、蒸気動車のモチヅキです。宜しくお願いします。」

 

みんな黙ってしまっている。まぁ、こんな面妖な機関車が来たら驚くだろうな。

 

「はじめまして、僕はエドワード。よろしく。」

 

最初に挨拶をしてくれたのはテンダー機関車のエドワードだった。

 

「はじめまして!僕はパーシー!よろしくね!」

 

「私はボコだ。よろしく。」

 

「僕はトビー。よろしくね。」

 

何台かは挨拶をするが、やはり警戒されている。

 

「彼女には新しい支線をはしってもらう。トーマス、案内してやってくれ。」

 

「…わかりました。」

 

トップハム・ハット卿が主人公(トーマス)に命令するが不服そうだった。やっぱ気動車だからか?

 

 

 

俺は前を走る青いタンク機関車を見つめる。全体的にずんぐりむっくりなボディに反して人間態はすらっとした体型だ。見た目は高校一年生くらいか。ちょっとレトロな制服を着込んでいる。

…やっぱり作られた場所や年代で服は変わるのか?俺は袴姿だし、トビーは茶色の作業着だった。

 

「…えっと、きれいな場所だね。自然が豊かでさ、前の路線を思い出すよ。」

 

沈黙に耐えきれずになんとか話しかける。

 

「…そうだね。ソドー島はこういう綺麗な場所がいっぱいあるんだ。時間があるなら、周ってみるといいと思うよ。」

 

トーマスもぎこちなく返事をする。 もしかして、俺が年上だから気軽に話しかけられない…ていうことか?

 

 

 

 

side:トーマス

僕は後ろの気動車のモチヅキについて少し考えている。彼女がデイジーとは違うことは分かっているんだけど…どうしても警戒しちゃう。さっきも、彼女がせっかく話しかけてきてくれたのに、そっけなく返事をしちゃったし…変に思われてないかなぁ…

 

「ねぇ、トーマス。」

 

「? どうしたの?」

 

モチヅキが話しかけてきた。

 

「俺の方が年上かもしれないけど、お前の方がこの鉄道じゃ先輩なんだよ?もっと胸を張ってしゃんとしなきゃ。」

 

…あれ?そう見られちゃってたの?

 

「えっとさ…モチヅキ、違うんだ。君が気動車だから、僕は君を遠ざけてたんだ。ごめん…」

 

うう…怒られるよね…失礼なこと言っちゃったんだもん。だけど、予想とは違う反応を見せた。

 

「…プッ、ハハハハハ!アハハハハハハハハ!」

 

 

 

side:三人称

モチヅキに大笑いされ、トーマスは困惑する。

 

「え? あの、僕、今すごく失礼なこと言ったよね?」

 

モチヅキは笑いをこらえながら話し始める。

 

「クククク…警戒されることくらい分かってたよ。気動車っていったらディーゼルが基本だしね。だけど、いや、だからこそ怒りはしないさ。そういう反応が普通だからね。」

 

「その…ごめんなさい。」

 

「いいって事よ。あ、でも一つ我儘を言っていいかな?」

 

「うん。何をすればいいの?」

 

トーマスは自然と堅くなる。モチヅキが年上だと今さらになって意識してしまったからだ。

 

「そう堅くなるなよ…簡単なことさ。友達になってくれないか?」

 

トーマスはびっくりした。失礼なことを言った相手に簡単に友達になりたいと言うは思わなかった。

 

「僕で良ければ!改めて、僕はトーマス!よろしくね!」

 

「それじゃあ、こちらも改めて自己紹介を…蒸気動車のモチヅキだ。よろしく!」

 

それから彼らは支線での仕事を開始した。トーマスはモチヅキが客車や貨車を体中煤だらけになるまで引いた事に驚いた。彼女は貨車や客車の扱いに非常に慣れているのだ。モチヅキ曰く、

 

「昔は路線を一台で切り盛りしてたからな。」

 

とのことだ。 彼女は今、一人で観光客の案内をしている。だが寂しくはない。なぜなら、トーマスやパーシーなどの新しい友達が遊びに来るからだ。




このお話の出演は
ゴードン
ジェームス
エドワード
ボコ
トビー
パーシー
トーマス
そして、モチヅキでした。


ところで、先に言っておきます。作者は映画は魔法の線路と伝説の英雄しか見たことがありません!また、CG版の方をあまり見てないので、キャラは偏ってます。ご了承ください。
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