緋弾の内藤   作:移り人

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どうしてこうなった……
今更感がありますが、この作品に出てきている内藤は本人ではないのでご了承下さい。


第一話

「おーい、教授。入るぞ」

「ああ、入りなさい」

 

 俺は、部屋でのんびりしていると目の前の人物。圧倒的の力とカリスマを持って、俺たちイ・ウーのメンバーをまとめ続けてきたリーダーに呼び出しを食らって居た。一瞬無視してやろうかと言う考えが頭を過ぎったが、流石に無視することは出来ないので彼の部屋まで来ていた。

 

「息吹君。推理通りの到着だ」

「はあ、流石の推理力ですよ教授。それで? 次は何をしろって言うんだ」

 

 俺が来たことで楽しげに話し出す、どう見ても二十歳くらいにしか見えないこの人物は、既に百年余り物時を生きている程の人物だ。そして、この未来予知ににも似た推理には困ったもので。全部あの人の手のひらの上なのでは無いかと思わさせる。

 

「つれないね。老人は労わるものだよ」

「あんたみたいな老人が居てたまるか。それより速く本題を頼む」

 

 やれやれと、教授は頭を振ると先ほどまで綻ばさせていた顔を引き締める。その顔は歴戦の戦士にも引けを取らない威圧感を醸し出しており、ただ見つめられているだけで緊張感を感じる。

 

「それでは率直に言うよ。君にはこれからとある武偵高に通ってもらう」

「は? なんで。高校なんて別に必要ないだろ」

「これも、これから君に与える任務に必要な事なんだよ」

 

 そう教授が言うが、いったいどう言う事だろう。数えで十七になるが、高校にも行っていない俺の当て付けだろうか。

 

「なんだ? 暗殺対象が其処に居るのか」

「違う。逆だよ、護衛対象だ」

 

 は? と思わず変な声が出てしまう。イ・ウーのメンバーである俺が護衛とか、どんな冗談だと思っう。

 

「おいおい、俺は護衛任務なんてやったこと無いぞ」

「問題ないよ。死ぬかどうかだけ見てくれれば良い」

「どういうことだ……」

 

 教授は護衛対象の人物を死ななければ別に如何なっても良いと言ったのだ。そんなのは普通では在り得る筈が無い。

 

「どうもこうも無いよ。君は万が一の予備戦力に為ってくれれば良いんだ」

「戦力……まさか」

 

 これから武偵校で始まるであろう戦いの事を考えていたらある事が頭を過ぎる。予てから教授が準備し、考えてきた作戦。そう、緋弾の継承の為の準備だ。

 

「そう、君には私の曾孫、アリア君を守って欲しいんだ」

「そうか、俺には教授以外のボスなんて考えられないんだけどな」

「ふふふ、私の命も残り少ない。その前に緋弾の継承だけは終らせないと行けないからね」

 

 教授が持つ緋弾を曾孫に継承させると言う物。継承には色々と条件があり、この条件をクリアできそうな人物がアリアしか居なかったのだ。そして、その条件をクリアさせる為にこれから戦いを起こすのだ。そして緋弾を継承して、他の組織から狙われても生き残れるように強くするのだ。

 

「了解だ。他にオーダーは無いのか?」

「ある。これからアリア君達の元に刺客として向かうイ・ウーのメンバーの手伝いをして貰いたい」

「おい、矛盾してないか」

 

 アリア達の護衛の任務の筈なのに、イ・ウーのメンバーの手伝いをしろと言う命令だ。この二つは矛盾している。

 

「別に問題は無いよ。普段はイ・ウー側の人間として動いてくれれば良い。そんなに簡単に試練をクリアされても困るからね。それに、アリア君の手助けをするのは本当に危険な時だけで良い」

「分かった。場所は東京武偵高だったか」

「そうだよ。手続きはもう済ませてあるから、向こうに着けば君は武偵科高校探偵科の二年生と言うことに為っている」

 

 高校の授業なんて習ったことも無いのに、行き成り二年生って大丈夫なのだろうか。少し不安になるが、別にどうせ習う場所だけ覚えておけば良いのだと納得。

 

「良し、俺の始めての高校生活を堪能しに行くとするかな。可愛い女の子が居ればいいな」

「あ、そうそう。アリア君に手を出したらどうなるか分かっているだろうね」

 

 俺が女の子と口にした瞬間、教授から恐ろしいまでの殺気が飛んできた。これはなんと言う孫バカだろうか。

 

「はい! アリア嬢には手を出しません」

「ふう、それなら良いよ。後は、アリア君のパートナーに為る人物がカナ君の弟なんだ」

「カナさんの弟って事は遠山家か?」

 

 遠山家。あの時代劇にも出ている遠山の金さんを先祖に持つと言う家系だ。あの一族は、HSS(ヒステリア・サヴァン・シンドローム)と言う体質を持っており、彼らは性的に興奮すると極端に強くなると言うふざけた一族なのだ。

 

「そう、その遠山家の人物だ。彼らの体質は面白い物があるからね。だから、彼の周りの女の子にも手を出すのは止めて欲しい」

「はあ、分かったよ。それじゃあ、俺はもう行くぜ。何しに学校に行くのやら……」

 

 そう呟きながら俺はこの部屋を後にした。

 

◆◆◆◆◆◆

 

「やっと着いたな。学園島」

 

 あれから長いこと、飛行機に乗ったり、電車に揺られたりしていたのだが。やっとこさ武偵高に着く事ができた。日時は、入学式の日に合わせての転入なので、丁度良いと言えるだろう。問題なのは、間違いなく時間に遅れてしまった事だろうか。

 途中で謎の銃撃音が聞こえたので、野次馬魂まるだしで見物に行こうとしたのだが、その時には既に誰も居なくなっていたのだ。がっかりして元の場所にまで戻ったのは良かったが、その時点で既に遅刻は確定。後は、どうにでもなれという精神でのんびり歩いて居たのだった。

 

「はあ、転入そうそう遅刻とか……」

 

 そう言いながらも、一切急ごうとはしない俺もあれだが、街中でばかすか銃をぶっ放す奴が悪いのだと自分の中で決め付ける。

 配布された資料に書かれた教室に行く途中で、トイレに寄り身だしなみを整える。ここで言う身だしなみは変装の事だ。と言っても大した物では無く、既に俺は髪の毛を金髪に染めてあり、耳には穴が開かないようにマグネットピアスを着けたり等だ。要するにちゃらちゃらした軽い男のイメージを出そうとしているのだ。人それぞれで好みが分かれるだろうが、俺は少しだけ気にいってたりする。

 

 それが終ると、真っ直ぐに教室に向かい二年A組の前まで歩いていく。扉の前にまで来ると、突然教室から銃撃音が響き渡った。この武偵高では、発砲は必要以上しないことと為っている。つまり、別に発砲をしても問題ないわけだ。だが、流石に教室内で発砲するのはどうかと思うが……

 中ではどんな光景に為っているのかが気に為ってきたのでそろそろ入ることにする。一度、二度と深呼吸をして、予め決めておいたロールをプレイする。

 

「うはwww遅刻www」

「風穴開けるわよ!」

 

 どうやら俺はとんだ修羅場に迷い込んだようだ。一言も喋ることなく自分の席に釘付けになっているクラスメート。その中で一人だけ立ち上がっており、風穴宣言をしている一人の女の子。一体何があればそういう光景に為るのだろうか。

 

「ちょwww空気重すぎwww修正されてwww」

 

 そう言って俺は教室の扉を閉じる。なんと言うか、入っては行けない場所に迷い込んだかのような、入った瞬間プラウザバック余裕でしたみたいな物だろう。

 

「あーん、待って。転入生の子でしょ? 速く中に入って自己紹介をしてね」

「うはwwwおkwwwww」

 

 なんともマイペースそうな先生が帰ろうとした俺を引き留める。しかし、あの空気の中で自己紹介をさせようと言うのだから中々に人が悪い。いや、こういう人だと思えば良いのだろうか。

 まあ、帰るわけには行かないので、取り合えず教室にまで戻る。すると、先ほどまでの空気とは打って変わって、楽しいイベントがやって来たかの様な雰囲気に為る。というか、立ち直り早過ぎだろ。

 

「俺様はwww内藤息吹wwwよwろwしwくw」

 

 そう言って俺は、にこやかに笑いながらキラリと歯を見せる。一度はやって見たかった自己紹介を出来ただけで今日の俺は満足です。

 俺のイケメン流の自己紹介に、辺りは黄色い声に包まれる……と言う事は無く。どちらかと言うとガッカリ感が溢れ出ていた。

 

「カッコイイと思ったのに」

「かっこいい容姿なのに残念すぎる」

「明らかにキャラ作り過ぎ」

 

 おい、馬鹿止めろ。人のロールプレイを馬鹿にするのは犯罪だぞ。紀伊店のか。

 何が行けなかったんだ? 確かに、自己紹介をふざけてやっていたが、完全に第一印象が最悪じゃないか。顔は悪くないと思うのに……

 

「な、内藤! 何で此処に……っは」

「あwww理子ちゃんやっほwww久しぶりwww」

 

 同じクラスの中に、イ・ウーの同僚を見つけたので取り合えず挨拶をしておく。彼女は完全にしまったという顔をしているが、別に問題は無いだろう。

 

「え? 理子、あんた知り合いなの」

「あはは、違うよアリア。仕事で会った事がある程度だよ」

「うはwww酷過ぎwww俺様との仲なのにwww」

 

 そう言って、更に場を掻き乱すことにすると、俺のその言葉にクラスメートの殆どがどよめき立つ。

 

「なんだと……」

「俺たちのりこりんが」

 

 というか、理子の奴学校でどんなポジションをしてやがんだ。あの裏表の激しすぎる奴が、こうまで信仰されているとは。

 

「そうなの! りこりん」

「ち、違うから。そんなのじゃないよ」

「理子ちゃんは俺の嫁wwwうはwww睨まれたwwwもっと睨んでwww」

 

 途中、更に言葉を繋げようとしたのだが、物凄い目つきで理子に睨まれて、流石に命の危機を感じ止めることにする。

 

「ふふふ、最近の若い子達は微笑ましいわー。それじゃあ席は空いているところに座ってね」

「うはwwwおkwww」

 

 空いている席、と言っても空いているのは一番後ろにある一つの席しかないわけだが。

 

「後で覚えていろよ」

 

 俺が丁度理子の席を横切った所で、小さな声で理子の奴が脅しを仕掛けてくる。まあ、悪乗りをしたのは此方なので後で素直に謝るとするか。さもなければ理子に撃たれるだろう。

 

 自己紹介は俺で最後だったらしく、次に先生は主な事務的な連絡を始める。まあ、途中から来た俺は何を言っているのかさっぱり分からなかったが、まあ良いだろう。そして、それが終わり今日の授業は終了した。

 

◆◆◆◆◆◆

 

「武偵ランクはBか。まあまあだな」

 

 俺は、授業が終わった後に先生に呼び出しをくらい、何が有ったのだろうかと思いながら着いていくと、まだ俺が武偵ランクを計って居なかったのでそれを計っていたのだ。

 結果はBランク。イ・ウーにも入っている俺が微妙なランクに居るのかと言うと、本来の獲物を使っていなかったせいである。普段俺は体中に仕込んだナイフで戦っていることが多いのだが、この武偵高ではキャラ作りの為に封印する事にした。

 そして、現在の獲物が……

 

「両手剣www最高ですしおすしwww」

 

 そう、剣だ。しかも両手剣。現在では銃が普及されている為に剣を使う人間は少なくなってきているのだが、それはわざわざ近づいて切るよりも、撃ってしまったほうが早いからだ。銃は剣よりも強しと言う言葉が当てはまるように、基本的に銃が広く普及しているこの世界では、剣の肩身は狭くなってきている。

 俺は、イ・ウーに居たときに、少しだけ両手剣を使った経験があり、面白そうなのでこれにした。

 

「おーい、内藤。ちょーっと用事があるんだ」

 

 その声に振り向くと、顔に笑顔を貼り付けたまま動かない理子が立っていた。その姿から完璧にキレて居るのが見て取れる。

 

「うはwwwおkwww」

「そのふざけた喋り方を止めろ! 不愉快だ」

 

 行き成り男喋りで大声をだす。確かに喋り方はふざけまくっては居るが、そこまで言われるとは思わなかった。

 

「分かった。場所を変えて話す」

「ああ……」

 

 そう言って俺たちは場所を移した。最初の任務はこれで確定だな……




 この作品は最初にプロットを書いた時には、オリ主チートTUEEEをする筈だったのにどうしてこうなってしまったのか。
 いや、分かっている。名前だ。名前を決める時に苗字どうしようかなと思って、丁度そのときに有頂天系の動画を見ていたのが悪いのだ。
 そこからは、いつの間にか草が生えまくってきて手におえなくなりこれで良いやと……名前って怖い。
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