転生したのは良いけど“個性”が強すぎてトラブルだらけです。「誰か助けてください」(試作)   作:croto

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一応、最終回です。


私の過去ですか?良いですが知りませんよ?「だから私はここには居られない」

懐かしい夢を見た。

 

私がまだ紅 步蘭ではなく、こんなアニメのような世界にも居なかった頃の最後の瞬間だ。

 

目に映るのは居眠り運転をするトラック運転手。瞬間、私の視界は白く染まり、次に意識を取り戻した時には平衡感覚が狂いそうな程の白で埋め尽くされた空間だった。

 

そこが何故、空間だと認識できているのかは分からないが、私はトラックに跳ねられ死んだのだと推測される。

 

夢を見ているかのような感覚に陥ってからどれだけの時間がたったかは分からないが、暫くして私の頭に直接響くように声が聞こえる。

 

『残念ながら貴女は死んでしまいました。

しかしこれは運命で決められたこと。ですが貴女は運が良い、貴女には異世界転生という特殊な権利を与えられました』

 

頭に響く声によると、どうやら私はもう一度人生をやり直せるようだった。異世界転生は二次創作や作り話でよくありますが、どうやら私はそんな世界の住人だったようだ。

 

ということは私の今までの人生は始めからこの転生に向かっていたのだろう。

 

そう考え付くと途端に人生なんてどうでも良いと思えてしまった。

 

だからだろうか、私は与えられる特典に全てを破壊できるような、そんな力が欲しいと願った。

 

その結果、私はフランドール・スカーレットの容姿と能力を貰った。

 

 

転生した先はどうやらヒロアカと呼ばれている世界で、私の容姿や能力は普通に受け入れられた。

 

しかし、フランドール・スカーレットの容姿、能力、特性を持った私は両親からネグレクトを受けた。

 

 

 

転機が訪れたのはその日常の中のある日。

 

この世界での両親がいつものごとく喧嘩をし、男は腹いせに私を痛め付け、女は何処かへと出掛ける。

 

暴力によるストレスと喧嘩によるストレス、更に両親に監禁紛いのことをされていたことにより、私は無意識に一つの人格を作り上げていた。

 

私のもう一つ人格、フランと名付けられた彼女は私の代わりに痛め付けられ、罵倒され、暗い倉庫に閉じ込められた。

 

その間、私は私の中から私を見ていた。

 

私が狂いだしたのはそれからだ。その苦痛にすら耐えかねたもう一つの人格は、苦痛から逃れるため、もう一つの人格を作った。

 

3人目、フランドール・スカーレットと名付けられた人格は破壊をし尽くし、最終的には家が崩壊し、両親は死んだ。

 

 

いや、違う。

 

私は両親を殺してから隠蔽に家を破壊した。

 

それを中から見ていた私達は全ての人格を抑える為の人格を作り出した。

 

 

それが私、紅 歩蘭だ。

 

 

そうして私は4つの人格を持ち、人格にある制限を付け、記憶を消し、普通の生活に戻ろうとした。

 

偶然か必然か、私達は本家、フランドール・スカーレットの『フォー・オブ・アカインド』のような4つの分身、人格に別れた。

 

 

初めの一人目は人生に飽きた私。

 

次の二人目は暴力に耐えられなかった私。

 

三人目の私は破壊を目的とした。

 

そしてヴィランになることを恐れた私達が作り出した四人目

 

 

一人目により吸血鬼の弱点を破壊し、二人目により痛覚が薄れ、三人目により時たま暴走するようになり、四人目は調律するように人格を入れ換えた。

 

今ではどの人格が主人格か分からないほどに狂った私達は崩壊した元家の前で立ち尽くしていたところを警察に保護された。

 

 

警察には多重人格であることは取り調べの時に知られている。

 

そこから私の普通は崩壊した。

 

私達は順番に四人目の人格に呼び出され、知っていることを話した。

 

取り調べの内容を中から聞いていた私達は他の人格と知識以外を共有することをしなかった。

 

フランドール・スカーレットとしての能力を使えば四人に分身しそれぞれと会話が出来たが人生を諦めた人格と破壊を尽くす人格のことを踏まえてやめておいた。

 

 

さて、初めて貴方達読者に話し掛けたのは四人目の人格である私だ。

 

私の場合、少し特殊な立ち位置であるため全ての人格の全てを把握している。

 

人格を交代するのも、現状を把握するのも私だ。

 

なら、一番初めの私は何をしているのかというと、精神が壊れ今は廃人状態にある。

 

私が把握していることは、主人格が廃人状態にあり、主人格が現れればすぐに死んでしまう状態であること。

 

二人目の人格はまだまともで、痛覚が麻痺していたり、トラウマから暗闇や拘束、暴力を嫌い、すぐに三人目の人格に変わるのでそこは私が調整している。

 

そして最も厄介なのが三人目の人格で、表に出た瞬間から破壊を始めるため体が制御できない。行動を止めていれば制御権を奪い、一時的に人格を破壊して置けば収まる。

 

私達四人の人格はそれぞれ記憶に鍵をしていて、トラウマを思い起こすようなことが起こると記憶の鍵は壊され、その人格が出てきてしまう。

 

ここまで話していて分かるだろうが元の主人格が出てこないため既に私が主人格のようなことになっている。

 

今の紅 歩蘭が出来上がってから10年程経っているが私もそろそろ疲れてきている。

 

それが顕著になってきたのは先日の訓練だ。

 

入学時、つまり第一話の時点で既に壊れかけていたがついにここまで来てしまった。

 

人格が勝手に変わらないように施した封印魔法が一瞬弛んだことからか3人目の人格が勝手に表に出てきたのだ。

 

さらに人格の壁を破壊するなんてことをしてしまったから記憶や知識、各人格の感情なんかがごちゃ混ぜになってしまっている。

 

おそらく、この体が私の制御から離れることもそう遠くはない。

 

今は封印魔法をかけ続けてなんとか押さえているようなものだ。

 

そして、あの事件があっても私の在学は許されたが私が限界なのだ。

 

「だから私はここには要られない」

 

だから私は自主退学を希望し、学校から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

さて、結末を書こう。

 

わたし、フランドール・スカーレットはヴィランとして世界から認識された。

 

学校を自主退学してからわたしはどこかの森へと隠れた。

 

いままでの疲労からか寝てしまったことが終わりの始まりだった。

 

気付けばわたしはヒーロー、エンデヴァーと対峙していた。

 

辺りは火の海で、周りのビルや建物は崩壊、ヒーローらしき人達が私を囲み、"個性"を使い取り押さえようとしているがわたしはソレを破壊し防ぐ。

 

お返しにと火だけで出来ている剣、レーヴァテインを軽く振るうとヒーローは吹き飛ぶ。

 

そこでわたしは自身の行動に気付き、動きを止める。

 

それを好機としたエンデヴァーと遅れてきたオールマイトがわたしを取り押さえる。

 

一時的に正気に戻ったわたしは動かない口を無理やり動かし、こう言った。

 

 

「ありがとう。どうかわたしをあなたがたのてでコロシテクダサイ」

 

 

わたしは存在が許されない。

 

刑務所や保護するとしてもその能力、"個性"で壊して簡単に出られてしまう。

 

だからここで殺しておかないと取り返しがつかないのだ。

 

オールマイトはエンデヴァーに下がるように言うとエンデヴァーは警戒の為に下がる。

 

 

 

 

オールマイトは言った。

 

「君は私の教え子だ!私は教師だ!私は大人で君は子供だ!だから絶対に助け出してやる!」

 

あぁ、なんて頼もしい言葉なのだろう。

 

私が普通ならここで助けてと言ってしまうだろう。

 

オールマイトは続ける。

 

「君は確かにヴィランになってしまった。だが同時にその目からは助けてと言うのも聞こえた!だから私は君を助ける!」

 

やっぱりオールマイトは凄い人ですよ。こんなわたしを助けようとしているのだから。

 

「何故なら?」

 

だって、

 

「私はオールマイトだから!」あなたはオールマイトだから。

 

「だから私は」だからわたしは

 

「君を救ってみせる!」あなたにコロサレル。

 

 

あぁ、オールマイト。あなたは本当に凄い人です。

 

だからわたしはここで死ねると言える。

 

だからわたしはここで終われる。

 

だから、

 

 

「サヨウナラ。オールマイト、サヨウナラ。せかい」

 

 

その言葉でオールマイトは気付いたのかわたしの口と手を塞ごうとした。

 

だが間に合わない。

 

その前にわたしは手を握り、こう叫ぶ。

 

「キゅッとしテ、ドカーん!」

 

 

その瞬間、わたしは自分が内側から弾けるのを何故か分かった。

 

まるで第三者、神様の視点から観ているような感覚とともに辺りにわたしだったものが弾け飛ぶのを確信する。

 

そしてわたしは第二の人生を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 




本来ならもう少し続くはずでしたが、グダグダになりそうだったので考えていたもう一つの結末を投稿。

これ以上は書けないと思います。
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