妖精キツネの救済物語   作:雪見綾時

5 / 6
第三話~修行2~

 さて、修行開始からかれこれ3年、私は6歳、小学生になった

 

 どうやら私は才能があったらしい

 

 ハッキングはやり方は一通りマスターし、今は訓練として父が作ったセキュリティを突破出来るように練習している

 因みに、父はかつてハッキングを駆使して情報屋をやっており、怪盗キッドの手伝いとして情報の横流ししていた時もあったらしい

 

 次にカポエイラは、まだまだだがこの歳にしてはと言うことで及第点をもらっている。これからも訓練は続くが、鬼気迫る今までの勢いは緩めてもいいだろう、と母に言われた

 そんな母は数年前までICPOで峰不二子を追っていた捜査官だったらしい。しかしお父さんと出会ってあっさり退職、ただ峰不二子の件はまだ未練があるらしく、私に捜査資料を渡しハッキング訓練の片手間でルパン一味の情報を収集させている

 

 最後に変装術だが、これは実は( かんば)しくない

 盗一さん(あれからそう呼ぶように言われた)からは

 

 「あははは、どうやら伊織くんには変装の才能は無いようだね。これだけ手先が器用なのに、片手間で教えた手品や声帯模写は才能があるのに、変装が出来ないってことは、単純に人間観察が足りないんだろう。取り敢えず簡単に出来る男女の変装を教えておくから、後は独学で頑張りなさい」

 

 と言われ、既に修行を終えている(落第を押された)

 言われた当初はなまじ他の修行が上手くいっていただけにショックだったが、そう言われては仕方がない、今は人間観察から始めようと最近は休日なんかでも散歩と称してあちこちを歩き回っている

 

 また、あれから色んな人と出会った

 特に挙げるとすれば母からの紹介で出会った銭形警部。母はルパン一味の情報を彼に流していたらしい、これからもよろしく頼むと挨拶をされてしまった

 そして盗一さんのところで出会った女性二人。私の姉弟子にあたる藤峰有希子さん(現工藤有希子さん)とシャロン・ヴィンヤードさん(ベルモット)。出会った当初こそお互いぎこちなかったが、今ではゆき姉、シャロン姉様(ほぼこちらの強引なお願いで)と呼ぶ中にまでなった

 

 更にゆき姉に紹介され、工藤優作さんとも知り合い、現在が原作の何年前なのかがようやく分かったのは朗報だろう

 因みに今は原作の約13年前、工藤新一が毛利蘭と出会った頃だ

 と言うことは、もう少し時間に余裕があるだろう

 これから必要なのはなにも自分の能力だけではない。両親にこれ以上迷惑をかけるわけにもいかない

 と言うことで、今後必要になるものを得るため、私は阿笠博士の家に来ていた

 

 ピンポーン、とチャイムを鳴らし家主が出てくるのを待つ

 しばらくするとはーいとまだ原作当時より若々しい声が聞こえ、扉が開いた

 

 「ん?君はどこの子じゃ?」

 

 「初めまして!私は鈴凪伊織って言います!天才発明家、阿笠博士(あがさひろし)さんですか?」

 

 私がそう尋ねると彼は目を丸くしたあと、にんまりと笑んだ

 

 「いかにも!ワシが阿笠じゃ!」

 

 エヘン、と胸を張る阿笠博士(あがさはかせ)に思わずちょろいな大丈夫か?と思わないでもなかったが、取り敢えずと話を続けた

 

 「私、博士の発明に感動して、仲良くなりたいと思ってゆき姉に場所を聞いて来ちゃいました!」

 

 「そうかそうか、感動したか!……ん?ゆき姉?」

 

 「はい!お隣の工藤有希子さん、私の姉弟子なんです!」

 

 「ほう!有希子さんの!と言うことは君は女優志望なのかの?」

 

 「いえ、そういう訳では無いんですけど……」

 

 「まぁまぁ、詳しい話は中で聞こう!丁度昨日ケーキを買ってのぉ、甘いのは好きかの?」

 

 「はい!ありがとうございます!」

 

 目的は電波妨害装置ほか、諸々の便利グッズ!

 そしていつか来る日のために親睦を深めること!!

 

 よーし!頑張るぞー

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。