~ヴァルナが部屋に来てから数日後~
青年「997…998…999…1000!っと………ん?」
青年は両手で逆立ちをしながら腕立て伏せをしていた、そして、そんな事をしていると扉がノックされたので青年はクルリと回転しながら扉の前に立った
青年「はい、どなたでしょうか?」
ヴァルナ「ヴァルナよ、先日約束した御茶会に誘いに来たわ」
ヴァルナが声を掛けると青年は慌てて服を着て扉を開けた
ヴァルナ「あら、今日はこの前のような袖の無い下着姿ではないのね」
青年「そりゃ、御茶会のお誘いですからね。正装しますよ」
青年は何故か部屋の中のタンスに入っていた執事服を着こなしていた
ヴァルナ「それじゃあ行きましょうか」
青年「はい」
ヴァルナは青年の部屋から離れ館の庭へと向かい青年はその少し後ろを付いて行く
~薔薇の咲いた庭~
ヴァルナ達が着いた館の庭は一面が赤い薔薇に包まれていた、そして、その庭の大きく開けた場所に机や椅子が置いてありヴラドがそこに座っていた
ヴラド「随分と遅かったではないか」
青年「あっ、スミマセン…俺が着替えるのが遅かったからです」
ヴラドは椅子に座って紅茶を飲みつつ待っていたようで、カップを受け皿に置き青年達の方を見ながら言った
ヴラド「まぁ良い…ところでアレから力の制御は出来たか?」
青年「まぁまぁですかね」
青年は左手を開いたり閉じたりして自分の扱える力を確認するような動作を取った
ヴラド「ふっ…まぁまぁか」
青年「はい、まぁまぁです」
今度は黒くなっている右手をチラリと見てガシャリの音を鳴らしながら左手と同じ動作をした
青年「あと少しばかり修行をすれば完全にモノに出来ますね」
ヴラド「ふむ、コントロール出来るようになれば余に言いに来い、余が何処までやれるか相手をしてやろう」
ヴラドは楽しみにしていそうな顔をしていたが、ヴァルナがヴラドの横に座り
ヴァルナ「ヴラド様?出来うる限り御召物は汚さないようお願いいたしますね?」
ヴラド「あ、あぁ、なるべく汚れないよう努力しよう…」
ヴァルナが怒気の篭った笑顔を見せているとヴラドは苦笑いをして反応した
ヴァルナ「貴方もよ」
青年「あっ…はい」
ヴァルナは笑顔のまま今度は青年の方を向き、青年は多少怯えた様子でヴァルナに反応した
ヴァルナ「それじゃ、御茶会を続けましょう」
ヴラド「うむ」
青年「はい」
三人は机を囲みつつ紅茶を飲んだりスコーンを食べたりしている、そして、青年はヴラドに近づき
青年「ヴラド公爵の奥さん…どことなく恐いですね…」
ヴラド「あぁ…余も何故か怒っている時のヴァルナには逆らえぬのだ……」
二人がヒソヒソと話しているとヴァルナがその様子を見てまた怒りを込めた威圧をしているような笑顔で
ヴァルナ「何か?」
ヴラド「いや、何も」
青年「何でも無いです…」
ヴァルナに威圧されてか青年とヴラドは少し離れてまた紅茶を飲み始めた、すると、其処に先日青年に殺されかけた槍を持っている吸血鬼が走り込んできた
吸血鬼B「た、大変です!ヴラド公爵」
ヴラド「いったいどうしたのだ?そんなに慌てて」
ヴラドが吸血鬼に近付くと吸血鬼は顔をヴラドの方に向けて上げて
吸血鬼B「や、奴です!人狼です!人狼が現れました!!」
ヴラド「なぬっ?」
青年「人狼…」
ヴラドは人狼と聴いて驚いていた、そして、青年はその後ろで斬られた右肩を抑えていた
吸血鬼B「や、奴はもうすぐ近くn」
人狼「お喋りはそこまでよ」
吸血鬼は喋っている途中で頭を切り裂かれ、吸血鬼の後ろから人狼がやってきていた
人狼「私が預けたお肉はそろそろ熟れている頃合いでしょう?食べさせて貰うわね!」
ヴラド「ヴァルナ!余がコヤツを抑えている間にアレを起動しておけ!」
ヴラドはヴァルナに命令をすると自分たちのように向かって走ってくる人狼に向かって走り人狼とヴラドは互いに槍と爪を撃ち合わせ始めた
はい、毎度お馴染みの俺です。
今回は平和な回になるかと思いきやまさかの人狼登場です。
果たして青年はトラウマに遭遇して無事で居られるのでしょうかね?
それでは、また次の砂の舞う幻想でお会いしましょう
次回をお楽しみに