幻想剣帝録   作:アルクロ

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第十話「驚異的な脅威の顕現」

~館の庭~

 

人狼「相変わらず槍捌きがとんでもないわねぇ、アタシの爪でも切れないだなんて」

 

ヴラド「貴様こそ相も変わらず血の匂いを漂わせよって」

 

人狼はケタケタと笑っている様な表情でヴラドに爪でヴラドの槍を押し、ヴラドも槍でその爪を押し返している

 

青年(実力は均衡……いや、ヴラド公爵の方が若干押され気味か…)

 

青年が様子を窺っていると二人は押し合いをやめて互いに少し距離を取り、人狼はヴラドの後ろに居るせを見始めた

 

人狼「あんらぁ、アタシが食べてあげた右腕が何であるのかしら?もしかして生えてきたのかしら?」

 

青年「さぁ?どうだろうね」

 

人狼はまた食べられると言わんばかりの目で青年の右腕を見つめていた、そして、青年は手袋に長袖の執事服を来て右腕の正体がバレないようにしつつ右手をゴキゴキとするジェスチャーをした

 

人狼「まぁ良いわ、どちらにしろ今度は全身残さず食べてあげるから!」

 

青年「言ってろ!」

 

人狼は青年に向かって走り始めたが青年は慌てる事無く人狼に右手を向け掌から大量の剣や刀を創り出し人狼に向けて枝の様に伸ばした

 

人狼「あら、そこそこ腕を上げたのかしら?」

 

青年「チッ、外れたか」

 

人狼は平然と向かって来る剣や刀の枝を避けて更に青年に近づく

 

青年「それならこれで!」

 

ヴァルナ「起動完了、来なさい『零』!」

 

青年が次なる攻撃をしようと地面に手を付いているとヴァルナが叫び、その声のすぐ後に館の中から中に浮いた黒い菱形でその周りに半透明の薄紫色の翼を展開した物体、零が飛んで来た

 

人狼「貴方がこの館から漂って来ていた異様な気配の正体かしらぁ?」

 

青年(何だアレ…ここに居る誰よりも異様な気配を纏ってる…)

 

人狼は青年から零の方を向くとそちらに完全に敵意と意識が向けて他の一切をそっちのけで物体を向かっていく、すると、物体は人狼に反応してか菱形の周りの翼が変形し腕のようになりソレが十字に組まれ

 

零「…スペシウム…光線……」

 

青年「!?!?」

 

人狼「グフッ……」

 

そして、その組まれた腕のような部分からレーザーが人狼に向けて放たれ、人狼はそのレーザーに反応出来ずモロに受けてしまった

 

零「………」

 

青年(何だあの物体…何でウル○ラマンのスペシウム光線放てるんだよ……)

 

青年が驚いていると零は腕のような部分を元の翼に戻した、その隙を見逃さないと言わんばかりに人狼は零の身体を斬りつけた

 

人狼「これでどうかしら?」

 

零「………反撃…開始…」

 

零は人狼の斬撃を受けて体に傷を負いつつも菱形の部分から人狼の身体にトランプのような形が銃身に彫られた赤い銃を人狼の腹部に押し当て、人狼の腹部に弾丸を連射した

 

人狼「グハッ……グッ……グガガッ……」

 

青年(今度はダディのギャレンラウザー……)

 

人狼は腹部を撃たれると零から少し距離置いてしまった、それを理解したように零は更に人狼に弾丸を浴びせる

 

青年(これなんてキング戦?)

 

人狼「うぅっ……ウグゥッ…ざっけんじゃねぇ!!」

 

人狼は怒りを顕にしながら弾丸を切り裂きまた零に近付いて何度も爪で斬撃を浴びせかけた、すると零はまた損傷を負いながらもまた多彩な攻撃を繰り出し続けた

 

人狼「はぁ…はぁ…」

 

零「ギギッ……ビキキッ…」

 

人狼も物体も互いに満身創痍という様子で人狼は膝をついて居たがまた立ち上がり

 

人狼「はぁ…はぁ…その子を食べるのはまだ無理そうね……でも、今度会った時こそは食べてあげるから覚悟しなさい……」

 

青年「なっ、待て!」

 

人狼はクルリと体の方向を180°転換して全総力で逃げ始め、その後をすぐに傷だらけの物体が追い始め、それに続くように青年も追い駆けていく

 

人狼「しつこいわねぇ…全く…」

 

青年「逃がしゃしねぇ!!」

 

青年はまた右腕を伸ばして人狼に攻撃しようとしていると人狼は何かを思いついたように一瞬止まり、黒い菱形の零を全力で殴り飛ばし、零は青年の右腕に貫かれ、右腕はまるで自分で意思があるかのように零を取り込み始めた

 

青年「グッ……アッ……ギャアァァァ!!」

 

人狼「ウフフッ、それじゃあまた会いましょう」

 

青年は右腕を抑えて蹲り始め、人狼はその隙に森へと逃げていき、青年の右腕は青年が苦しんでいる間に零を完全に取り込み、太くなっていた部分が元の太さに戻っていった




はい、毎度お馴染みの俺です。
今回は人狼と零との戦いの回となりました。
それから、今回短くてスミマセン。少々現実で忙しかったので書く時間が少なくてこうなってしまいました…
楽しんでいただけたなら幸いです。
それでは、今回の後書きはこの辺で終わります。
また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう。
さようなら
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