幻想剣帝録   作:アルクロ

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第十三話「黒き進化する剣」

~青年の部屋~

 

青年「………ヴラド侯爵は槍使いだ…だからその槍をどうにかしないと駄目だ、だが、俺はヴラド侯爵の本気を見た事が無い……」

 

青年はベットの上でブツブツと呟きながら考え事をしていた、すると、ヴラドが扉を開けて部屋の中に入ってきた

 

ヴラド「相変わらずの修行の算段作りか、精が出るな」

 

青年「あっ、ヴラド侯爵…丁度いいか……あのぉ、ヴラド侯爵」

 

青年はヴラドが入室してきた事を確認すると何かを思い付いたのかヴラドに声を掛けた

 

ヴラド「何だ?」

 

青年「そういえば、聞いた事が無かったんですが。ヴラド侯爵の能力ってどんなのなんですか?」

 

ヴラド「余の能力か?余の能力は万物を槍に変える程度の能力だ、貴様の能力の槍verと思えば早かろう」

 

青年がヴラドに対して能力について質問を投げ掛けるとヴラドはサラリと素直に自分の能力について回答した

 

青年「ふむ…有難う御座います」

 

ヴラド「何故余の能力について聞いたのだ?」

 

青年「単に気になっただけですのでお気になさらず、ところで如何様な御要件でこちらに?」

 

青年の返答を聞くと、そうかと言いヴラドは納得し、青年はヴラドに部屋に来た理由を尋ねた

 

ヴラド「なに、単なる暇潰しだ」

 

青年「そうですか。了解しました。それでは俺はこれで」

 

青年はヴラドの居る方を向きながら立ち上がりヴラドにお辞儀してこら部屋から出て行き修練場へと向かった

 

青年「………遠距離武器が要るな…」

 

青年はまたもやブツブツと呟きながら修練場へと走って行った

 

~修練場~

 

青年「さて……試すか」

 

青年が両手の親指で他の指を撫でながら手を閉じると手の内側に右手に10本の短剣左手に10本のナイフ、合計20本の短剣やナイフが出現した

 

青年「そらよ!」

 

青年がその短剣やナイフを森に向かって投げると短剣やナイフは木から木へ跳弾するように跳ね返りながら青年から50m離れた位置にあった全身に的が付いている案山子にナイフが8本短剣が2本突き刺さった

 

青年「合計10本か…まだまだ足りないな」

 

青年は短剣やナイフを抜きながら自分の使う武器について考えを巡らせていく

 

青年(短剣は一つ一つの威力はナイフよりは多いが…投げる事には向かないな…やはり投げるならばナイフで短剣は緊急時用に服の内側に仕込むか)

 

青年は考え事をしながらさっきと同じ場所に立つと今度は両手共に10本ずつナイフを構えてそれを同時に全てまた案山子に向けて投げ飛ばした、今度は16本のナイフが案山子に突き刺さった

 

青年「やはりナイフの方が良く突き刺さるか」

 

青年は実験をしながら結論を得ると青年はニヤリと笑みを浮かべていた、そんな青年の頭に声が響いた

 

人影『オイッ、修行中に集中したいだろうがちょいと良いか?』

 

青年「お前から話しかけてくるなんて珍しいな、何だ?」

 

青年の頭の中に響いたのは青年と良く話している人影の声だった

 

人影『あのよぉ、ヴラドの言った能力の話、あれマジで信じてんのか?』

 

青年「あぁ、ある程度はな」

 

青年が人影と頭の中で会話していると人影はハァと溜息をついた様子で喋り始め

 

人影『あのなぁ、この争いまっただ中の時代に重要な自分の使う能力を簡単にバラすか?』

 

青年「まぁ、そうだな」

 

人影の言葉を聞き青年は納得したような様子になった

 

青年「だがまぁ、隠し玉は最後まで持つのが基本だからな」

 

人影『そんな事であの男が殺せると思ってるのか?』

 

青年「思ってねぇが……どうにかするさ」

 

人影の言葉に対して青年はケタケタと笑う様子も無く真面目な表情で標的を見据えていた

 

人影『それじゃ、もっと修行しな』

 

青年「あぁ……何時かはこいつの真価も発揮させたいしな」

 

青年は最初に出した刃が黒く鍔の部分に紅い珠がハメられた横に太い剣を右手から出して見て、それを右手に持ちながら修行に打ち込み始めた




はい、毎度お馴染みの俺です。
今回は青年がヴラドを殺す為の作戦を練りそれを実行する為の準備をする回となりました。
果たして彼はヴラドに勝てるのでしょうかね?
はたまた負けてしまうかな?
どちらになるかは彼次第ですね。
それじゃ、今回の後書きはこの辺で終わりにします。
また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう
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