幻想剣帝録   作:アルクロ

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第一話「地獄から落下する男」

~???~

青年(…………)

 

青年は真っ白な部屋の中に気を失って倒れている、そして、その青年に近づく一つの影

 

??「俺、参上!」

 

と一人の女性が右手のからその右手を前に出し左手を後ろに伸ばしたポーズを決めていた

 

青年「………」

 

青年は男性の声が聞こえていないかのように死んだように気を失っている

 

女性「あっれれー?おっかしいぞー。ノリが悪いなぁ」

 

女性は青年の様子を見ながら首を傾げている

 

青年「……………」

 

青年の意識は戻る気配が全く無い

 

女性「仕方ないなぁ。消すか」

 

女性はそう言いながら携帯でどこかへ電話を始めた

 

青年「………」

 

女性が電話をしている間も青年は目覚めずずっと気絶して続けている

 

女性「ん?もしもし、えっ?嘘ぉ~こいつ消すの駄目?仕方ないな。消すのは見送りしてやろう」

 

女性は携帯で誰かに電話をしていると、悪態を付き始めて

 

青年「…………」

 

そして、電話を終えるとまた女性は青年に近付き

 

「ライダー……キック!!」

 

そう言って女性は青年の腹に向けて蹴りを叩き込んだ

 

青年「ゲファ!……」

 

青年は蹴られた衝撃で意識を取り戻し飛び起きた

 

女性「起きるのおっそーい!私はこんなに待ったんだよ。殺されたいの?」

 

と青年の近くに居る女性は多少怒りを交えながら青年に喋りかけた

 

青年「……………」

 

青年(………夢だな)

 

青年は女性の言葉に反応すること無く周りを見回し始める

 

女性「あらら?私が俺に変わったのが驚きでないと?」

 

青年「………別に……」

 

青年は心根が死んだような目で声のした方を向き、それからまた部屋の中を見回し

 

青年「殺風景な部屋……」

 

女性「あは、そうだね。という訳で君は死んだんだよ」

 

青年「………………そう…ですか」

 

青年は特に驚いた様子も無く壁を触り始め、質感を確認する

 

女性「驚かないんだねぇ?ああ、それとこの部屋は白くしてあるけど生きた人間で作ってあるからあんまり触ったら気持ち悪いと思うよ?」

 

青年「…………人間製の壁……」

 

青年は女性の言葉を聞き、壁を強く押し始めた

 

女性「たしか、そこらへんは小学生以下の女の子で構成されてたはずだよ。触り心地良いよね」

 

青年「高校生は…どの辺……ですか?」

 

青年は女性の居る方を向き、覇気も心も篭っていない声で質問した

 

女性「今君が踏んでいる場所と言うよりこの足場全てかな?」

 

青年「……………どうにかして入れないかな……」

 

青年は両手を地面に付きながらボソリと呟いた

 

「強くならないとここの本当の姿は見ることは無理だよぅ。入るなんてもっと強くならないとね」

 

青年「そう………ですか……」

 

青年は落胆したような声を出しながらまた立ち上がった

 

「まぁ君には強くなってもらわないといけないんだけど。you!最強をめざしちゃいなyo!」

 

青年「……………無理ですね…」

 

青年は女性のノリに乗る事なく淡々と否定をした

 

「えー、まぁ強制的に転生させて能力あげるんだけどね」

 

青年「………俺みたいなの転生させてどうするんですか……第一、転生とか小説じゃあるまいし……」

 

青年は女性の言葉をただ淡々と否定し続ける

 

女性「神様だから出来るけどね。じゃあ君の見た事の無い事をしてあげよう」

 

くるりと回り男性に性転換した

 

青年「……………」

 

青年は今度は多少驚いた様子を浮かべたがすぐに平静を取り戻した

 

男性「ノリが悪いなぁ。仕方ないちょっと燃えなよ」

 

男性が指を鳴らすと青年の足が炎に包まれた

 

青年「……………」

 

青年は特に熱いとも言わずに炎に包まれる自分の足を眺め、その足に手を伸ばし手に炎を燃え移らせようとする

 

男性「はい。消してあげる」

 

青年「………………」

 

炎が消えると青年は少し悲しそうな表情を一瞬浮かべてから男性の方に向き直った

 

男性「炎と言えば不死の炎の子とか居たなぁ。転生すれば会えるんだけど君はどうしたい?」

 

青年「不死……炎……まさかあの娘?」

 

青年は男性の言葉を聞いてとある白髪の少女を頭を思い浮かべた

 

男性「そうそう。その子だ」

 

青年「………あの娘に会えるのなら是非とも転生したいものですね」

 

男性の返答を聞き青年は少しだけ心が篭った声で返答した

 

男性「ああ、実際に転生させてイチャイチャしてたりする奴やラブラブしてる奴が居るし会えるぞ」

 

青年「……………そうなんですか」

 

男性の言葉を聞いた瞬間青年の目に急激に殺意が篭ったように思える

 

男性「ああ、でもリョナとかしてる奴も居たな。洗脳とかしてたし洗脳解いたら燃やしてたなぁ」

 

青年「……………ハァー」

 

男性の言葉に反応し青年の目に確実に殺意が宿り始め、イライラした気持ちを抑えるように大きく息を吐いた

 

男性「君が強くなればそう言うのも助けれるんだよ」

 

青年「…転生させて下さい、速く」

 

青年は男性の言葉に反応し、感情的に喋り始めた

 

夜鴉「まぁ待ちたまえ。私は夜鴉と言う名前で通っている。強くなるには能力を与えないとな」

 

青年「………能力…転生物に確実にある物ですね」

 

青年は徐々に落ち着きを取り戻し、また淡々とした喋り方に戻った

 

夜鴉「そうだよ。これがないと相手は能力持ちだから守れないね」

 

青年「…それじゃあ速く下さい…」

 

夜鴉「う~むそうだなぁ」

 

夜鴉が考えていると青年はせがむ様に夜鴉の目の前で土下座を始め

 

青年「あの娘を護り続けられるような能力を下さい!」

 

夜鴉「ふぅん?そんなに大事なんだじゃあ君には≪剣や刀を作り出す程度の能力≫をあげよう。感謝するんだな」

 

青年「有難う御座います…それじゃあ早く転生させて下さい」

 

青年は能力を貰うと嬉しそうに顔を上げ夜鴉に感謝を告げた

 

夜鴉「ちなみにお前の力を越える武器は作れないからそこの所は了承しろよ?じゃあ行ってらっしゃい」

 

青年「…………分かりました…でも、何処に行けばいいんです?」

 

青年は夜鴉の説明を聞いてから立ち上がったが、何処に行けばいいのか分からず首を傾げた

 

夜鴉「直ぐに解るよ」

 

青年「直ぐにってどういう…うわっ!」

 

青年の足元が開き、青年は真っ逆さまに落ちていった

 

夜鴉「さて、地獄を楽しみな!」

 

夜鴉はそう言って青年が落ちていった穴を見下ろしていた

 




はい、どうもうp主です。
今回は青年が死んだ後すぐの話となります。
いやはや、これからあの青年はどうなるのでしょうかね?
気になる方は次回をお楽しみに
それでは、砂の散る厄災の郷でまたお会いしましょう
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