幻想剣帝録   作:アルクロ

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第十九話「月狩決戦」

~森の奥地~

 

人狼「ウフフッ!楽しいわねぇ!!」

 

青年(コイツ…五年前より腕を振るう速度が速くなってやがる)

 

人狼は何度も爪を振るいながら青年を追い掛け、青年はその爪の斬撃を紙一重のところで回避し続けていた

 

人狼「ほらほら、もっとちゃんと避けないと当たっちゃうわよぉ」

 

青年「ウゼェなっと!」

 

青年は地面に手を付きバック転しながら回避をし続けていた、そして、人狼は青年が着地する瞬間を目掛けて爪を振るおうとしていた

 

人狼「これで、終わ…えっ!?これは…」

 

青年「ふぅ…上手く引っ掛かった」

 

人狼が爪を振るおうと左腕を振っていると、その腕は木々の隙間に張られていた黒い布のような物に張り付き動かせなくなった

 

青年「影や闇が司れるならば、こういう事も出来る」

 

人狼「やっぱり貴方、あの館の家主を殺してたのね」

 

青年「えぇ、そうですが?」

 

人狼は残った右腕で左腕を拘束していた黒い布のような物を切り裂き、左腕を自由にした

 

青年「………しまった」

 

人狼「ウフフッ、アタシを縛りたいならちゃんとしないと駄目よん」

 

人狼は口に手を当てながら青年の行動を嘲笑いつつ、また人狼は青年に向かっていく

 

青年(どうするかなぁ……)

 

人影『オイッ、アレ使えよ』

 

青年(………でも、まだアレ戦闘では使った事ないじゃねぇか)

 

青年が自分の失敗に頭を悩ませていると頭の中に人影の声が響き

 

人影『良いから試せ!ダメ元だ!』

 

青年「分かったよ!!」

 

人狼「うっ、重っ」

 

青年が人影の提案に従い、右腕を人狼の方向に突き出した、すると、人狼の体が何倍にも重くなったように突然、人狼の脚が地面にめり込み始め

 

人狼「貴方…何かしたのかしらぁ?」

 

青年「さぁ?何かしたと思うか?」

 

青年は左手に黒い剣を持ちながら身動きが取れなくなっている人狼の側に近づいていき

 

人狼「調子に……乗るんじゃないわよぉ!!」

 

青年「うおっ!」

 

人狼は青年が近付いていくと全身の力を振り絞って自分に掛かっていた何かしらの力を振り払った

 

青年「マジかよ…アレを振り払うのか」

 

人狼「ふぅ…ふぅ…アタシを、嘗めんじゃないわよ」

 

人狼は肩で息をしていたが少し経つと呼吸が整って、少し疲れている様子になり

 

青年「………これだけ強けりゃ良いかもな」

 

人影『あぁ、確かにそうだな』

 

人狼(何か悪巧みかしら、それならそれを実行される前に潰すまでよん!)

 

人狼は青年がボソボソと喋っている事に勘付き、全速力で青年に切りかかった

 

青年「危ねっ!」

 

人狼「今度は逃さないわよ!」

 

人狼は本気になったのか先程振っていた時の倍程の速度で腕を振るってくる

 

青年「くぅ…速い」

 

人狼「これで、終わりよ!!」

 

人狼は青年が回避をしようとまたバク転をすると、待ってましたと言わんばかりにそれ目掛けて爪を振るった

 

人狼(殺った!)

 

青年「……………なんちゃって」

 

青年がバク転中にニヤリと笑うと右手から何かしらの粒子が溢れ出てきた

 

青年「Clock up」

 

人影『クカカッ、上手くいったなぁ』

 

青年は着地すると人狼にゆっくりと近付き、人狼の体に右手で触れた

 

青年「お前を頂く」

 

人影『それ俺のセリフな』

 

青年が人狼の体に触れていると青年の右腕が溶けたようにドロドロになり、人狼の全身を包み込んだ、そして、包み込み終わると徐々に元の腕の大きさに戻り始め

 

青年「これで…コイツとの因縁も終わりか」

 

人影『大して長くもなかったがな』

 

青年は完全に右腕が元の大きさに戻ると右手を閉じたり開いたりを繰り返しながら何処かへと歩いて行った




今回も最後まで読んでいただき有難う御座います
はい、毎度お馴染みの俺です。
今回は青年と因縁の相手の戦いを書きました。
無事に勝てはしたみたいですね。
まぁ、Clock Upなんて反則使ってますからね。
さてはて、青年は次に何処へと向かうのでしょうかね?
楽しみに待っていて下さいな
それじゃ、今回の後書きはここまで
それでは、また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう
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