幻想剣帝録   作:アルクロ

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第二十三話「愛ゆえに」

~剣帝が羽衣狐の子供になる事が決定された日の翌日:羽衣狐の屋敷の一室~

 

剣帝「ふぁーあ…………あれ夢オチとかじゃ無かったのか」

 

剣帝は羽衣狐に抱き締められ続けた後に夜も遅かったのでスヤスヤと眠ってしまったようで服装が白い浴衣姿に変わっていて、更に羽衣狐の屋敷の一室で布団に包まって寝ていた

 

剣帝(取り敢えず、状況の整理は出来たし…次は何をするかだな)

 

剣帝が考え事をしながら襖を開けると其処には昨日とは違いこちらも白い浴衣のような和服に身を包んだ羽衣狐が外の風景を見ながら座っていた

 

剣帝「おはようございます。羽衣狐さん」

 

羽衣狐「……………」

 

剣帝が声を掛けても羽衣狐はそっぽを向くように知らん振りをしていた、なので、剣帝は頭を掻いてから少し恥ずかし気にしながら

 

剣帝「おはようございます…は、義母上」

 

羽衣狐「あぁ、お早う、良い挨拶じゃな、剣帝」

 

羽衣狐は剣帝に母上と呼ばれるとくるりと反転して剣帝の方を向いた、すると、剣帝は羽衣狐の方から視線を逸らした。それもその筈、羽衣狐の姿は胸元が大きく開かれその大きな乳房の谷間が良く見えているのだ

 

羽衣狐「何故視線を逸らすのじゃ?」

 

剣帝「あの…えっと…その…」

 

剣帝がジェスチャーで自分の胸の辺りを指差すと羽衣狐は自分の胸元を見て、ニヤリと笑みを浮かべた

 

羽衣狐「剣帝は純情な青年じゃからな、少しばかり刺激が強過ぎたかのぉ?ふふっ、愛い奴め」

 

剣帝「………言及したく有りません」

 

剣帝は羽衣狐から視線を逸し続けながら話を続けようとするが、羽衣狐はゆっくりと剣帝に近付き

 

羽衣狐「何時までも母から目を逸らすでないわ」

 

剣帝「むぐっ!ムグググー!!」

 

剣帝の顔を両手で掴み、自分の胸元に押し込んだ、すると剣帝は息苦しくてジタバタと暴れ初める、だが、羽衣狐はその動作も愛いと言って一向に離す気配を見せず、剣帝は押し込まれている内に段々と暴れなくなった

 

羽衣狐「ホッホッホ、わらわの胸で眠ってしまったか」

 

剣帝「……………」

 

八剣「おはようございまする。母う、えっ!?何をなさって居られるのじゃ!母上!!」

 

羽衣狐「朝から騒々しいのぉ八剣、わらわは単に可愛い息子と戯れて居るだけじゃ」

 

羽衣狐が大人しくなった剣帝を胸元から離すと剣帝は窒息して気を失っていた、そして、そんな場に八剣が入って来て剣帝の左腕を掴みながら羽衣狐に状況の説明を要求したが、羽衣狐は笑っているだけだった

 

八剣「剣帝様は妾の婿じゃ!如何に母上と言えどもその様な行為は控えて頂きたいのぉ!」

 

羽衣狐「確かにお主の婿でもあるが、同時にわらわの息子でもあるのじゃ、これ位の戯れ、見過ごさぬか」

 

八剣は剣帝の左腕を羽衣狐は剣帝の右腕を掴んで互いに引っ張り合う、そのせいで剣帝はまるでやじろべえの様に右に左に激しく揺れる

 

八剣「大概離して下され、母上!剣帝様が辛そうな表情を浮かべて居ります!」

 

羽衣狐「ならば、お主が離せば良かろう、八剣よ」

 

剣帝「………ハッ、一体何がって、痛い痛い痛い!」

 

八剣と羽衣狐が互いに自分の掴んでいる方の腕を目一杯引っ張ると流石の痛みに剣帝も意識を取り戻し痛がり始めた

 

剣帝「二人とも痛い!離して下さい!」

 

八剣「あっ、すまぬ、剣帝様」

 

羽衣狐「スマヌ剣帝、ついムキになってしもうた」

 

剣帝「はぁ、二人とも取り合いなんてしないで下さいよ、俺は二人共大切に思ってるんですから。悲しくなりますって、うわぁ!」

 

八剣と羽衣狐は剣帝の訴えかけによって慌てて手を離し、しょんぼりとした状態になっていたが、剣帝の発言を聞くと嬉しそうな表情になり、剣帝に抱き着いた

 

羽衣狐「こんなにワガママを言う様な母を許してくれて有難う、剣帝」

 

八剣「スマナカッタのぉ…妾もワガママが過ぎて居った様じゃ」

 

剣帝(うっ…い、息が…苦しっ…………)

 

八剣と羽衣狐は剣帝に勢い良く抱き付きそのまま剣帝の頭部や胴体を抱き締めた、すると、剣帝はまたもや窒息して気を失っていた




はい、毎度お馴染みの俺です。
今回も最後まで読んでいただき有難う御座います。
さて、今回の話は剣帝が羽衣狐と八剣に取り合いをされる話でした。
そして、ネタが多い回ともなりました。
さてはて、剣帝君はこれからどうなるのでしょうか?
まぁ、その辺は追々分かっていく事でしょうね。
それじゃ、今回の後書きは此処まで
また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう
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