幻想剣帝録   作:アルクロ

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第二十七話「銀の剣と黒い腕の試闘」

~何処かしらの山~

 

剣帝は鬼を殺した翌日、鬼が良く出ると噂の山の中腹部に立っていた

 

剣帝「久々に能力閲覧といくか」

 

剣帝が自分の頭部に意識を集中させると剣帝の脳内に文字が流れ始めた

 

剣帝「新しいのは…《魔術師の資質》と、これは鬼の能力かな?《怪力》か…ふむふむ、ん?これは新しい欄だな、魔導か…覗くか」

 

剣帝が今度は魔導と書かれた部分に集中すると、今まで見えていた文字が消えて今度は魔法や魔術が見え始めた

 

剣帝「えーっとぉ?今手元にある魔法系は…《フレイムストライク》と《ライトニングシュート》と……これは母上のかな?《千年呪殺》と…試しに使ってみるか」

 

剣帝は左手に剣を作り出すと目の前にある木を切り刻み、大きな的のようなものを作った、そして、それを自分の視界内の100m直線上に置き、的から離れてから自分の隣に剣を突き刺してから左手を的に向けて突き出した

 

剣帝「………さて、発動だ」

 

剣帝が左手を突き出したままフレイムストライクを使おうと考えると剣帝の左手の前に剣帝が殺した魔法使いが出していたものとはとは比にならないほど巨大な火の玉が現れて的に向かって飛んでいった

 

剣帝「……何で威力変わってるんだ」

 

人影「いやいや、当然だろうが、そういう魔法とかは使う奴の能力値で良く威力変わるだろ」

 

剣帝が自分で放った魔法の威力に驚いていると、剣帝の右腕が溶け落ちて人影が剣帝の隣に現れた

 

剣帝「まぁ、そうかも知れないけどな………そういえば、お前の名前って何ていうんだっけ?」

 

人影「俺にゃ名は無いだろ、お前が付けてねぇんだからよ」

 

剣帝「まぁ、確かにそうだが、呼ぶ上で何かしらの名前の様な物は必要だからなぁ」

 

無銘「なら、俺の事は無名とでも呼びやがれ、名が無いから無銘(むめい)だ」

 

人影は剣帝に名前を聞かれて、無銘と名乗った、そして、無銘が自分の名を名乗った瞬間に無銘の全身の黒い影が砕け散り、整った顔立ちの短髪黒髪の男性の姿になった

 

無銘「名を手に入れた恩恵って所かねぇ?この姿は」

 

剣帝「さぁなぁ?それにしても黒髪ねぇ、俺とはほぼ反対色だな」

 

無銘「確かにそうだなぁ」

 

無名は自分の黒髪と剣帝の銀髪を見てから剣帝の発言に対して頷き、剣帝に向かって喋り始める

 

無銘「さて、テメェがここに来た理由は単に能力の試しか?」

 

剣帝「まぁ、大体ね」

 

無銘「んじゃよぉ、動く的、攻撃して来る敵役が必要じゃねぇか?」

 

剣帝「…………確かにそうだね」

 

剣帝は無銘の発言を聞き、意図を察してニヤリと笑みを浮かべ、無銘も剣帝の笑みを見ると笑み零した

 

無銘「それじゃあ、始めるか」

 

剣帝「そうだな!」

 

剣帝と無銘は互いに距離を取って剣帝は炎の魔法無銘は雷の魔法を発動した

 

剣帝(速さでは向こうが上か…だが、魔力消費量が向こうの方がデカイ)

 

無銘(雷は燃費は悪いが速さも威力もデカイからな、その辺差し引けば問題ねぇな!)

 

剣帝が放った火球にぶつかりながらそれを突き破って雷は剣帝に向かって進んでいくが、剣帝はそれに即座に反応して大量の火球を雷にぶつけた

 

無銘「やっぱ防がれるか」

 

剣帝「当然だろうがよっと!」

 

剣帝が足下に向けて一度地団駄を踏むと無名に向かって剣が生えて向かっていくが、無名はそれを見た次の瞬間には無銘は自分の足下から槍を生やして剣にぶつけた

 

剣帝「やっぱりそう防がれるよなぁ」

 

無銘「当然だろ?お前の力を一番知ってるのは俺だからな」

 

剣帝「まぁ、そうだよな……さて、そろそろ帰らないと母上が心配するかもしれないし、帰るとするかね」

 

無銘「そだなー」

 

剣帝がくるりと身体を反転して帰り始めると、無銘が後ろからすぐに追い付いてきて剣帝の右腕の姿に戻った

 

~羽衣狐の屋敷~

 

剣帝「母上、ただいま帰宅しました」

 

剣帝が羽衣狐の屋敷に戻っても誰も出迎えに出て来なかった

 

剣帝(んー?何かあったのかな?まぁ、仕方無いか)

 

剣帝ははぁとため息をついてから靴を脱ぎ、屋敷の中へと上がっていき、自分の寝泊まりしている部屋に入った、そこには見知らぬ白髪で和服を身に纏ったイケメンの男性と羽衣狐が寄り添って座っていた

 

??「ん?誰じゃ?貴様は」

 

羽衣狐「おぉ、帰って来て居ったか、剣帝」

 

剣帝「はい、先程帰って来ました……ところで、その隣に座って居られる方はどなたですか?母上 」

 

剣帝が頭にクエスチョンマークを浮かべながら羽衣狐に質問すると羽衣狐はニコニコとした笑顔のまま答え始める

 

羽衣狐「あぁ、剣帝は会うのは初めてじゃな、わらわの夫のぬらりひょん様じゃよ」

 

ぬら「宜しくの、剣帝とやら」

 

剣帝「あっ、はい」

 

羽衣狐「さて、今日は久方振りに家族で食事にするかのぉ」

 

羽衣狐がそう言うと剣帝やぬらりひょん、八剣は仲良く机を囲んで夕食を食べて、楽しく談話していた




はい、毎度お馴染みの俺です。
今回も最後まで読んで頂き有難う御座います
さて、今回の話では剣帝の右腕に名前が付きましたね。
まぁ、本人達は名は無いと言ってますがね。
そして、羽衣狐の夫が出てくる回となりました
果たして次はどんな回になるのでしょうかね?
次回をお楽しみに
それじゃ、今回の後書きはここまで、また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう
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