~羽衣狐の屋敷:羽衣狐の部屋~
剣帝「うぅ…うぅーん……ここは…母上の部屋?」
剣帝がムクリと上半身だけ起こし周りを見回すと剣帝の傍らで羽衣狐が眠っていた
剣帝「母上……なぁ、無銘」
無銘『んだよ、剣帝』
剣帝「何でこうなったか説明してくれるか?俺が倒れた後どうなった?」
無銘『えーっとなぁ、まず、お前の全身にあった傷はお前が倒れた数十分後には全部治ったな、んで、羽衣狐が心配そうにお前を自室に運んでたな』
剣帝は無名の話をなるほどなと頷きながら聞いていた
剣帝「それで?糸は全身に回ったのか?」
無銘『なら、試してみるか?』
剣帝「試すってどうやってだ?」
無銘『ん?こうやって』
剣帝がどうするのかと思って待っていると剣帝の腕がひとりでに動き羽衣狐の胸を揉み始めた
剣帝「ちょっ、お前っ、何してやがる!」
無銘『これが手っ取り早いだろう』
剣帝「手っ取り早いとかそういう問題じゃねぇ!」
羽衣狐「んっ…んんっ……何じゃ騒々しいのぉ…………起きて早々にわらわに手を出すとはのぉ、心配したのじゃぞ?剣帝」
剣帝の身体を無名が操り、羽衣狐の胸を揉んでいると羽衣狐が目を覚まし、剣帝の顔を笑顔で見始めた
剣帝「え、えーっとぉ……」
羽衣狐「全く…触りたければわらわを起こして言えば触らせてやる物を、夜這いの様な事をしよって」
剣帝「ファッ!?」
無銘『何だ、頼めば良かったのか』
羽衣狐の驚愕の発言に剣帝は驚きをあらわにして、無銘は剣帝の驚きに反応してか、剣帝の操作を解いた
羽衣狐「さて、剣帝はどんな手管でわらわを楽しませてくれるのじゃろうか?」
剣帝「いや…あの…えと……あぁ!俺ちょっと試したい事が有るので出掛けて来まーす!!」
羽衣狐「何じゃ、つれないのぉ」
ぬら「お主は息子まで夫にする気か?羽衣狐」
剣帝が操作が解けた事を実感すると急いで屋敷の外に出て行った、そして、その後ろには残念そうな表情の羽衣狐とその横に突如現れたぬらりひょんが居た
羽衣狐「あら、いけませんか?ぬらりひょん様」
ぬら「一夫多妻ならぬ一妻多夫制度が取り入れられてるからないけなくはねぇが、剣帝はどうにも嫌がってるように儂には見えたが?」
羽衣狐「わらわは剣帝は嫌がってるのではなくきっと恥ずかしがっているだけだと思うじゃが」
ぬら「それも嫌がるの内に入るんじゃねぇかなと儂は思うんじゃがな」
羽衣狐とぬらりひょんが隣同士で座って話しているとその後ろの襖を開いて八剣が入って来たが、一歩も前に進めなくなっていた
八剣(な、何じゃ、この異様なまでの重圧は……)
ぬら「ん?どうした八剣」
羽衣狐「そうじゃぞ、どうしたのじゃ?八剣、そんな風に震えたりしよって」
八剣「い、いや、何でも無いのじゃ、そういえば母上、剣帝様は何処じゃ?」
八剣はぬらりひょんと羽衣狐が気付くと二人の間に入り込み、羽衣狐に剣帝の行方を聞き始めた
羽衣狐「剣帝ならば先程わらわの胸を揉んだ後に出て行きよったぞ?」
八剣「……あ、有り得ぬ…剣帝様が母上の胸に…やはり…所詮男は胸に誘惑されるのか!」
ぬら「否定はしねぇ、まぁ、ちょっと興味が出ただけだろうさ、カッカッカッ」
八剣「グヌヌヌヌッ、妾も少し出掛けて来るのじゃ!」
羽衣狐とぬらの話を聞いて八剣は慌てて剣帝の後を追い掛けようとしたが羽衣狐に襟を掴まれてしまった
八剣「グエッ、何をなさるのじゃ!母上」
羽衣狐「待たぬか八剣、剣帝はやる事があると言って居ったからの、今行ってはその邪魔になるだけじゃぞ?」
羽衣狐に剣帝の行動を言われると八剣はしょんぼりとした様子で元居た場所に座り込んだ
羽衣狐「それで良い、時には愛する者を待つ事の大切なのじゃぞ」
八剣「妾が剣帝の婚約者なのに…」
羽衣狐「あぁ、その話じゃが、剣帝にその気は無いようじゃぞ?」
八剣「なっ!?それはまことで御座りますか!母上」
羽衣狐に婚約破棄の話を聞くと八剣は驚いたような表情で羽衣狐に問いただして
羽衣狐「うむ、まことじゃが、別に八剣の事は嫌いではないとも言って居ったからの…脈はまだあるぞ」
八剣「それならば妾は女を磨かねば……母上!花嫁修業を付けて下され!」
羽衣狐(ホッホッホ、今までは嫌じゃ嫌じゃと言うて居った事に自分から率先して向かうとは、これも剣帝のお陰じゃのぉ)
八剣「母上、速くして下され」
八剣は立ち上がると急いで自分が入って来た襖に向かい、羽衣狐に手招きした、その様子を見て羽衣狐は心の中で笑いながら八剣の後ろに付いて行った
ぬら「………何と言うか、面白くなって来たのぉ」
ぬらは自分の周りで起きる事柄や周りの者達の変化に笑みを浮かべながら煙管を吸い、空に向かって煙を吐いていた
はい、毎度お馴染みの俺です。
今回も最後まで読んで頂き有難う御座います。
今回の話では剣帝以外のキャラにスポットが当てられました。
いやはや、八剣はどことなく暴走しやすい傾向にありますね。でもまぁ、きっといい子になるでしょう
さて、今回の後書きはここまで
また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう