幻想剣帝録   作:アルクロ

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第三十五話「一人の狐は剣を振るう」

~屋敷付近の森~

 

無銘「んー、あっちは終わったっぽいなぁ、やっぱ剣帝に一撃も掠らせる事も出来ない雑魚の集まりか、クカカッ」

 

無銘は剣帝の居る方向を見ながら自分が相手していた鎧姿の人間達に背を向けつつ鎧姿の人間達が振るってくる剣を嘲笑いながら回避していた

 

鎧男C(この男…完全に我々をナメきっている)

 

鎧男D(ならば!)

 

鎧姿の男Dは鎧姿の男Cの鎧をコンコンと鍔の部分を叩き、合図を送った、すると、二人は同時に無銘に斬りかかった、すると、同時だったので無銘は少し驚いたのか動きが少し止まった

 

鎧男CD((取った!!))

 

無銘「………良いコンビネーションだ、が…まだ足りねぇな!」

 

剣が当たる寸前で無銘は瞬間的に二人の隙間を通り抜けて、二人の男の後ろに周り込んだ

 

無名「詰めが甘かったな」

 

鎧男α「貴様がな」

 

無銘が鎧姿の男達に斬りかかろうと右手に持っていた黒刀を振り下ろそうとした瞬間、無銘の真後ろの茂みから鎧姿の男達のリーダーが現れ、無名に剣を振り下ろした

 

無銘「しまっ!」

 

鎧男α「貰った!」

 

無銘は鎧男αの気配に気付いていなかったら様で慌てて後ろを振り返り、回避行動を取ったが、無銘は服の左袖の部分を切り落とされた

 

鎧男α「左腕、頂い…何っ!?」

 

無銘「はぁ、危ねえ危ねえ、俺に左腕があったら危うく切り落とされるところだったぜ」

 

切り落とされた左袖を鎧男達のリーダーが拾い上げるとその袖の中にはあるべき筈の左腕が無かった

 

剣帝「全く…油断し過ぎだし遊び過ぎだ、無銘」

 

無銘「クカカッ、しくったしくった」

 

剣帝「取り敢えず、数はある程度減らした、戻れ無銘」

 

無名「あいあい」

 

無銘の後ろの影から突然と剣帝は現れ、無銘の頭をポンポンと叩いた、そんな事をしている剣帝の後ろには大量の鎧男達の死体が積み重なっていた、そして、無銘と剣帝はそれぞれ左手と右手を合わせて一つとなった

 

剣帝「さぁてっとぉ、終わりにしますかね」

 

鎧男α「オイ、その前に一つだけ質問をさせろ」

 

剣帝「何ですかね?」

 

鎧男α「貴様、本当にあの羽衣狐の息子か?奴の息子にしては狐の妖術を使っていないではないか」

 

鎧男達のリーダーが剣帝に質問をすると、その質問が少し頭に来たのか剣帝は鎧男達のリーダーを睨み付け、両手を地につけた

 

剣帝「なら、母上の、羽衣狐の息子が俺だって証拠を見せてやるよ!」

 

鎧男α「ぬうぅぅ!何だ…何をする気…だ?」

 

剣帝が両手を地に付けて全身に力を巡らせると剣帝の腰のあたりから一本の銀の尻尾が生え、それと同時に頭からは2つの狐の耳が生えた、そして、剣帝の姿は段々と大きな別の生物のものへと変わった

 

鎧男α「化け…狐」

 

剣帝『ガアァァァァ!!』

 

剣帝が変化した姿は銀色の毛並みを持ち、口には牙が生え揃った一本の銀の尻尾を持つ、大きな狐の姿だった

 

鎧男C「クソォ…化物め!」

 

鎧男α「よせ!今ソイツには近付k」

 

剣帝は自分に向かって剣を振り上げながら突撃して来る鎧姿の男の声を聞き、存在を確認すると、軽く見てから腰から生えているであろう、巨大な尻尾で鎧姿の男を吹き飛ばした、すると、男は勢い良く飛んで行き、岩に叩き付けられ絶命した

 

鎧男D「貴様ぁ…よくも俺の相棒を……許さん!殺してやる!!!」

 

鎧男α「よせと言っているだろう!辞めっ」

 

鎧男Cが殺された事により鎧男Dは激しく激昂し剣帝に突撃して行くが、剣帝は特に意に解する事無く右前足で鎧男Dの首を跳ね飛ばした

 

鎧男α(攻め込むには…まだ早かったか……)

 

剣帝「………ガァ!!」

 

剣帝は次に鎧男達のリーダーを見て、一呼吸置いてから口を大きく開き、口の中に大きな刀を作り出しリーダーに向けて発射した

 

鎧男α「くっ!」

 

鎧男リーダーはその飛んで来る刀にどうにか剣をぶつけて軌道を逸したが、逸らすと同時に剣は壊れてしまった

 

鎧男α「まだ…勝てないか………撤退!撤退だ!!」

 

鎧男リーダーが大声を上げると森の中に侵入して来ていた鎧男達は撤退を始めた

 

ぬら「凄まじいもんじゃのぉ…」

 

羽衣狐「剣帝め…変化の技術までもう備えよったか」

 

逃げ行く人間達の背を見つめていた剣帝だったが、人間達の背が見えなくなると元の人間の姿に戻り、地面に倒れ込んだ

 

八剣「け、剣帝様!?如何なされたのじゃ!?」

 

剣帝「………スゥ……スゥ…」

 

剣帝は変化の反動でか終わると同時にスヤスヤと寝息を立てて眠りに落ちてしまったのだった、剣帝はその後屋敷に連れて帰られ、羽衣狐に抱き締められながら眠り続けた




はい、毎度お馴染みの俺です。
今回も最後まで読んで頂き、有難う御座います。
昨日は私事で休んでしまい申し訳ありません
これからも読んでくださると光栄です
それでは、今回の内容を振り返りましょうか。
まぁ、単に剣帝君が狐としての力を奮っただけですがね。
いやー、強いですなぁ。
でも、変化はまだ多様できそうには無いですね。その内自分のものにしそうですが
さて、今回の後書きはここまで
また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう
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