~人間達が攻めて来た翌日~
剣帝「スゥ……スゥ…」
羽衣狐「剣帝の寝顔は可愛い寝顔じゃな」
羽衣狐は眠っている剣帝の横に座りながら剣帝の寝顔を見下ろしていた
羽衣狐(……少し、イタズラをしてみようかのぉ)
剣帝「んむっ……んん……」
羽衣狐はニコニコとした笑顔のまま剣帝の頬を突いた、すると、剣帝は少し体を揺らした、それを見た羽衣狐は楽しくなってきはじめ
羽衣狐(可愛い反応じゃのぉ…もっとやりたくなるのぉ)
剣帝「むぅ……んっ……お母…さん……遊んで…くれるの?」
羽衣狐「…うむ、遊んでやるぞ、剣帝」
剣帝「有難う、お母さん…」
剣帝の寝言に羽衣狐が返答すると、その返答を聞いて脳が勝手に言ったのかその返答への返しと剣帝が浮かべた幼気な笑顔を見ると羽衣狐は胸を抑えながら気絶し、そのまま十分経過した
~十分後~
剣帝「んんっ……ふぁーぁ、良く寝たなぁ……何故母上が倒れてるんだ?しかも満面の笑みで」
羽衣狐「ふふっ…剣帝は良い子じゃなぁ…わらわの尻尾はフカフカじゃろう?…」
剣帝「尻尾?………確かにとてもフカフカです」
羽衣狐「そうじゃろうそうじゃろう、心ゆくまで触っていて良いぞ……フフッ」
羽衣狐の尻尾という単語に反応して剣帝が尻尾を触ると羽衣狐は相変わらず嬉しそうな顔をしていたので、剣帝は少しの間羽衣狐の尻尾を触った後に部屋を後にした
無銘『羽衣狐さんの尻尾フカフカだったなぁ』
剣帝「また触らせてもらいたいものだ」
無銘『そうだなぁ、ところで、お前はこれから何をするつもりだ?』
剣帝「取り敢えず、変化能力でどんな事が出来るかの確認かな」
剣帝は無名と喋りながら屋敷の中を歩き、屋敷の外へと向かう
無銘『そういや、変化は誰のを参考にするんだ?』
剣帝「あっ………」
無銘『忘れてたか?』
剣帝「うん、忘れてた…どうしよっかなぁ……」
剣帝は変化の参考にする対象のことを忘れていて困り始め、頭を抱え始めていた、そんな剣帝に後ろからゆっくりと近付く足音が一つ
八剣「剣帝様、起きたのじゃな」
剣帝「ん?あぁ、八剣………丁度いい所に来てくれたね」
八剣「丁度いい、とはどういう事じゃ?」
剣帝「いや何、単にねちょっと変化の練習をしたいんだけど、何分今までやった事が昨日まで無かったからね、上手く出来る気がしないからさ、八剣、例としてやってみてくれないかな?」
剣帝が事情を説明すると八剣はふむふむと頷き、了承した
八剣「構わぬが、妾も然程変化は得意ではないのじゃ、それでも良いかの?」
剣帝「あぁ、構わないよそれぞゃあちょっと付いて来て貰うよ」
二人は一緒に屋敷から少し離れて森の中へと入って行った
~屋敷付近:森~
八剣「では、少々失礼して……てやっ!」
剣帝「おー……可愛い狐の子供になったなぁ」
八剣は剣帝から少し距離を置くと一枚の葉っぱを咥えてから跳躍をして、膝を曲げて体を丸めて空中で回転した、すると、葉っぱから煙が出て来て八剣の体を隠し、少し経って煙が晴れると八剣は八匹の小さな狐の子供に変化した
剣帝「おー…よしよし、八剣は変化した後も喋れるのか?」
八剣『まぁ、喋れるのぉ』
剣帝「へぇ、そうなんだ…有難うな」
八剣『んっ、剣帝様の為ならばお安い御用じゃ』
剣帝は近くによって来た八剣を撫で回すと八剣に感謝の言葉を告げた、そして、八剣はその言葉を聞くと八匹一斉に跳躍して、元の姿に戻った
剣帝「それじゃ、ちょっとやってみるわ、悪いがそこで見ててくれるか?」
八剣「うむ、了解したのじゃ」
今度は剣帝が八剣から距離を取ると、剣帝は地面に手を付き、腰の辺りから尻尾を出し、その尻尾に力を込めた、すると、剣帝の場合は尻尾から煙が出て来て剣帝の姿は昨日も見せた巨大な狐の姿に変化した
八剣「ふむ……何故剣帝様は小さな狐にはならぬのじゃ?と聞いても答えられる訳が…」
剣帝『理由は簡単だ、俺が変化すると自動的に何故かこの姿になるからな』
変化している状態で剣帝が八剣の質問に返答すると、八剣はポカーンと驚いたような表情を浮かべていた
剣帝『どうした?八剣』
八剣「いやいや、どうしたもこうしたも無いのじゃ、剣帝様は確か変化は昨日初めて行ったのじゃよな?」
剣帝『あぁ、そうだが?それがどうした?』
八剣「本来ならばその変化中に喋る技術はおおよそ五年ほど修行をせねばならぬのじゃ…」
剣帝は八剣から返ってきた質問への返答を聞くとふむふむと口を開けていた理由に納得した
八剣「まぁ、それだけ規格外というわけじゃな、剣帝様は」
剣帝「まぁ…なっと!」
剣帝は変化してから少し経つと元の人型の姿に戻り、剣帝が戻った事を確認すると八剣は剣帝の横に寄り添い、二人は並んで屋敷へ帰って行った
はい、毎度お馴染みの俺です。
今回も最後まで読んで頂き、有難う御座います。
さて、今回の話の内容は…剣帝が変化をマスターしようとする回でしたね。
まぁ、力を追い求める剣帝だからこそ巨大な化狐にしかなれないんでしょうね。
さて、今回の後書きはここまで
それでは、また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう。