幻想剣帝録   作:アルクロ

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第三十七話「己の力の衝撃」

~羽衣狐の屋敷:剣帝の部屋~

 

剣帝「暇だなぁ…」

 

無銘『仕方無いな、やる事が無いからな』

 

剣帝は無銘と喋りながらゆったりと縁側で外を眺めていた

 

剣帝「あれから人里からの進行も何も無いからなぁ」

 

無銘『どうせ無意味な作戦でも練ってんだろうさ』

 

剣帝「無意味は流石に可哀相だから辞めような」

 

無銘『なら、無駄だな』

 

無銘の発言に剣帝がすこし怒ったように反応すると無銘は別の言い回しをした、すると、剣帝ははぁと溜息をつきながら右手を振るい無銘を体外に出て来させた

 

無銘「何だよ、急に体外に押し出しやがって」

 

剣帝「あのな、お前は忘れてるかも知れないが、俺も元は人間だったんだぞ?」

 

無銘「それがどうした?」

 

剣帝「そろそろお前の考え方を変えさせるべきかねぇ?」

 

剣帝は器用に左手だけでゴキゴキと指を鳴らし殺気を漂わせながら無銘に近付いて行く、すると、無銘はその殺気を感じ取りニヤリと笑みを浮かべる

 

無銘「クカカッ、変えられるかどうか試してみるかぁ?クソ野郎」

 

剣帝「その減らず口を叩き潰してやるから覚悟しやがれ」

 

無銘と剣帝は互いに戦意を剥き出しにし、剣帝は背中から大きな蝙蝠の翼を出して上空へと飛び上り無銘もそれに続いて背中から剣帝の翼よりは小さめな蝙蝠の翼を六枚出すと上空へと飛び上がっていく

 

~羽衣狐の屋敷の上空500m~

 

無銘「死ねゴラァ!」

 

剣帝「ぐっ…効くかボケェ!」

 

無銘は剣帝にオーバーヘッドキックの要領で蹴りを叩き込もうとしたが剣帝はその蹴りを左腕で難なくガードした

 

剣帝「テメェが落ちろ!!」

 

無銘「喰らうかよ!」

 

今度は剣帝が踵落としを無銘の頭部に叩き込もうとしたが、無銘は落ちてくる剣帝の踵に難なく拳をぶつけて踵落としを防いだ

 

剣帝「チッ…やっぱり防がれるか、流石は無名だな」

 

無銘「クカカッ、そりゃこっちのセリフだ、無駄に本気を出しやがって」

 

剣帝「本気?それはこれを出してる時の俺の事だろうが!」

 

無銘「クカカッ、それもそうだな!」

 

剣帝は無銘の言葉に触発されて腰の辺りから尻尾を出し、無銘に尻尾の先端部を向けて、突きをする様に素早く攻撃し始めたが無銘はそれを見切って回避し続ける

 

剣帝「当たらないか」

 

無銘「当然だろう?お前の攻撃を俺は見切れるんだからなぁ」

 

剣帝「………なら、遠距離じゃ埒があかないな」

 

無銘「となれば、やっぱこれだろ!」

 

 

無銘は右手を剣帝は左手を互いに開くと、その開かれた手から剣帝は少し前に見せた白銀の刃の剣が、無銘は漆黒の刃の刀が出て来た

 

剣帝「バラバラに刻んでやるよ」

 

無銘「輪切りにして皿に盛り付けてやんよ」

 

そして、お互いに剣と刀を構えると、相手に向かって突撃を仕掛けて同時に斬りかかり、鍔迫り合いを始めた

 

無銘「腕一本で何処までやれるかねぇ?」

 

剣帝「それはそっちも同じだろう、が!」

 

無銘「げふぁっ…いってぇ」

 

剣帝「フッ、油断禁物だぞ」

 

鍔迫り合いをしていると剣帝は無銘の鳩尾に蹴りを叩き込み少し距離を取った、無銘は鳩尾を蹴られたせいで少しの間腹を抑えていた

 

無銘「いってぇじゃねぇか…あぁ!?」

 

剣帝「油断する方が悪いんだろうが」

 

無銘「なら、今のテメェも悪いって事か?」

 

剣帝「そうはならねぇよ」

 

無銘は腹を抑えながら剣帝を睨み付け、剣帝の影を操作して影を剣帝に突き立てようとしたが、剣帝はそれを読んでいたのかやすやすと剣で防御した

 

無銘「チッ…やっぱこれも読まれてたか」

 

剣帝「まぁ、お前の考えそうな事だしな」

 

無銘「ちぇー、俺の行動を簡単に読みやがって、これじゃあ俺勝てねぇし降参だわ」

 

剣帝「なら、とっとと刀を消してから俺の体内に戻れ 」

 

剣帝と無名はお互いに手に持った武装を消すと近付いて行き

 

剣帝「まぁ、丁度いい練習相手にはなった」

 

無銘「クカカッ、俺的にも良い暇潰しになった、またやろうなぁ」

 

無銘と剣帝が右手と左手でハイタッチする要領で手を合わせると一人に戻り、剣帝は下に向かってゆっくりと下降して帰った




はい、毎度お馴染みの俺です
今回も最後まで読んで頂き、有難う御座います。
今回の話では剣帝と無銘が軽く戦闘を行ったようですね。
無銘はともかく…剣帝まで罵詈雑言吐いてる…
まぁ良いや、今回の話、楽しんで頂けましたかね?楽しんで頂けたならなによりです。
さて、今回の後書きはここまで
次はどんな話になるのでしょうかね?
それでは、また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう
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