~エースキラーと戦った翌日:剣帝の部屋~
布団で眠っている剣帝に寄り添うように羽衣狐と八剣が剣帝の側に座っている、そして、八剣は布団から出ている剣帝の左手を握っている
剣帝「…………」
八剣「母上、剣帝様が起きる気配がまったくないのじゃが」
羽衣狐「ふむ…何かしら大きな戦いの跡が有ったからのぉ、剣帝も疲弊してしまったのじゃろうな、ここは安静にさせておくのが無難じゃろうし、わらわたちは出て行こうかのぉ、ほれ、来るのじゃ八剣」
八剣「………分かり…ました」
八剣は羽衣狐に手を引かれ名残惜しそうにしながら剣帝の手を離し、剣帝の部屋をあとにした
剣帝「………」
無銘「オイッ、何時までそうしてるつもりだ?そんな事をしていても時間は無為に過ぎるだけだぞ」
剣帝「………分かっているさ」
八剣達が退室し終わり部屋から離れると無銘が剣帝の身体から離れて現れ、剣帝は無銘に文句を言われると虚ろな目を開いて起き上がった
無銘「ようやく起きたか、そんじゃあ早速人里に」
剣帝「その前に能力の確認をしたい」
無銘「あーそー、なら、速くしやがれ」
剣帝「あぁ」
剣帝が左手を振るうと剣帝の目の前に能力名が書かれたスクリーンが現れた、そして、剣帝がそれを下から上に撫でるように手を動かすとその手の動きとリンクしてスクリーンの文字も動いた
剣帝「………ほぼ変わり映えは、新しいのどこだ?」
無銘「一番下のそれじゃねぇの?」
剣帝「あぁ、これか」
剣帝が自分の新能力を探していると無銘が能力名欄の一番下に《武器を創造する程度の能力》と書いてあるのを見つけた
剣帝「ふむ…武器を創造する程度の能力か」
無銘「完全にお前が元から持ってた《剣や刀を創造する程度の能力》の上位互換だな」
剣帝「確かにな」
無銘「さてと、それじゃあ確認も済んだろ?さっさと行くぞ?」
剣帝「あぁ」
無銘が剣帝の右腕に戻ると剣帝はバレないように屋敷から出て行った
~屋敷付近の人里~
人里の中は相変わらず賑やかで人がゴチャゴチャと話し合い、買い物をして、生活をしていた、そんな人里の中で現在最も人が集まっているのが酒場だった、そして、そんな酒場の中では羽衣狐の屋敷に攻め入る作戦がまた練られていた
男性A「やはりあの剣帝とか言う怪物が居ないタイミングを狙う必要があるんじゃないか?」
男性B「だが、アイツの動向や何をするかなどは我々は予測が立てられないぞ?」
男性C「ならばどうする、このまま妖怪達を野放しにして俺達が滅びるのを待つのか!」
酒場の中では酒場の机が一箇所に集められ、それを囲むようにして複数人の男性が会議をしていた
男性A「そんな事が出来る訳が無いだろう!」
男性B「ならばどうするんだ!」
男性C「だから今はそれを考える会議をしているのだろうが!会議の意味合いを忘れたのかこの阿呆が!」
男性B「貴様!言って良い事と悪い事があるだろう!」
男性C「やるのかぁ?」
男性B「貴様から売ってきた喧嘩だろう、買ってやるとm」
マスター「辞めろ!今はそんなことをしている場合じゃないだろう」
男達が会議以外の事でヒートアップしそうになっていると明らかに周りとは一線を画した風格を漂わせているマスターが二人を止めた、すると、言われた二人は渋々という感じで喧嘩を止めた
マスター「全く…さて、あの男に関してだが、次に攻め入る時には俺がアイツの相手をする」
男性A「マスターでも、大丈夫か?」
マスター「何、どうにかする」
男性B「確かに我々の中で最も戦闘能力が高いのはマスターだが」
男性達が酒場で会議を続けていると、酒場の外から人里の危険を知らせる鐘の音と人の声が聞こえた
警報『襲撃だぁ!!銀髪の男が襲ってきた!』
警報の内容を聞くと酒場に居た男性全員の脳内に剣帝の姿が過ぎり、男性達は全身に鎧を着込むと急いで外に出て、里の入り口の方を見た、其処には全身から枝の様になっている鉄が生えた女性の首を持った虚ろな目をした剣帝が立っていた
~時は少々遡り:人里付近の草原~
無銘『見えてきたな』
剣帝「……あぁ、さっさと片付けてあの娘の命を護らないと」
剣帝は全身から闇を発しながら人里に進み初めていた
門番A「何だ…アレは」
門番B「外国に居ると言われる悪魔と呼ばれるものじゃないのか…」
その闇を遠くから見つけてしまった門番達はその闇やそれを発している剣帝に恐怖心を煽られてしまっていた
剣帝「………標的二人…発見だ」
門番B「き、貴様は羽衣狐の息、んぐっ!」
剣帝「俺に母親など居ない!」
門番「貴様ぁ!やはり攻め込んで来たの、ムグッ!」
剣帝は自分よりも背の高い門番二人の口に手を当てるとそのまま持ち上げて口の中に小さな針のような物を入れて無理矢理飲ませた
門番A「んんっ!?…ゲホッゲホッ」
門番B「い、一体何を飲ませた…」
剣帝「……」
門番's「「と、通す、がっ!?」」
剣帝は何かを飲ませた後二人の口から手を離すと死体を見るような目で二人を一瞥した後、二人の間を通り過ぎようとした、がそれに反応するように門番二人が道を塞ごうとした、その次の瞬間、二人の体の内側から突如として枝の様な形をした剣が肌や肉を突き破って出て来た、更にそんな風な剣が大きくなってる感覚が二人の体内にまだあった
門番A「アガッ……アガカガッ」
門番B「ギャアァァァ!何だこれは!?」
右に居た門番Aは口から剣が生えてしまったせいでうめき声しか上げられず、左に居た門番Bが激しい激痛を訴えはじめた、だが、二人がそんな状態になっても枝の様な剣は二人の体内から体外へと二人の体を突き破りながら出て来る
剣帝「ソイツ等を喰らって育て…剣樹…」
剣帝が門番達の間を通り抜けて行くと、門番達は悲鳴を上げながら体中を剣に貫かれ、剣の樹となり絶命した
剣帝「さて…始めるか」
剣帝は人里に入ると目に映る全ての人間に近付き、首や頭、顔を掴んで門番達と同じ様に針のような物を飲ませたり、身体に突き立てたりして次々と剣の樹に変えていった、そして、その殆どが完全に樹になるまで意識も感覚もあるようで、最後まで口が残っていた者は痛い痛いと悲痛の声を上げ続けていた
女性「お願い、み、見逃して…家に家族が、子供が居るの!まだ死ねないの!!」
剣帝「家族が居る?へぇ、そうなんだ」
女性「え、えぇ、だから見逃し」
剣帝「嘘は良くないなぁ」
剣帝は泣きながら助けてと懇願してくる女性の顔を躊躇いも無く左手で掴み、眼に二本の針を突き立てた、すると、女性は樹になり始める前に絶命した、だが、突き立てられた針は女性の体内に入り込み女性の体を突き破りながら枝の様な剣が出て来る
剣帝「あっ、死んじゃった」
剣帝がその女性の死体を投げようと左手を女性の死体の頭から首へ持ち替えてから上に掲げて居ると近くにあった酒場から多数の鎧姿の男性が出てきた
はい、毎度お馴染みの俺です。
今回も最後まで読んで頂き有り難う御座います。
今回の話は割と惨い描写ありで作ってみました。
まぁ、精神がほぼ壊れてる剣帝のやっている事なのであり得ますね
さて、次回も惨い描写があると思いますが。お楽しみに
それでは、今回の後書きはここまで
それじゃ、また次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう