~青年が吸血鬼達に絡まれてから数日後~
青年(………やはり片腕だけでは使える剣術も限られてくるな……やはり試すしかないか…)
青年は顎に手を当ててから自分の無くなった右腕の傷口に触れて、能力を発動し始め
青年「ふっ……うぅっ…グアァァァ!!」
青年が叫び声を上げながら傷口から手を離していくと其処に剣が生成されていき、それを覆うように小刀や短剣が傷口から出て来た
青年「ハァー…ハァー……二の腕はコレで良し……」
青年が創り出した剣や刀の束は歪な形だが腕のようになっている
青年「次は関節から先……だ」
青年は腕を見ながら次に作るつもりの部位を考えていると意識が途切れベットに倒れ込んだ
~一時間後~
青年「うぅ…うぅん」
ヴラド「ようやく起きたか」
青年が目を覚ますとヴラド公爵がベットの隣の椅子に座り、チクチクと刺繍を作っていた
青年「あっ…えっと…俺どうなってました?」
ヴラド「貴様はベットに倒れ掛かりつつ眠っていたのだ、そして、部屋の中は大量の血で血だまりが出来る始末だ、いったい部屋の中で何をしていたのだ?」
青年「それは…えっと……」
青年は口ごもりながら右腕を動かそうとした。すると、カチャカチャと鉄が擦れる音が鳴りながら剣製の腕が出てきた
ヴラド「その腕はどうした?」
青年「これが……血だまりの理由です……」
青年は右腕の変わりを作るに至った理由をヴラドに話し始めた
~青年説明中~
ヴラド「ふむ…つまりは、更に強くなる為に無くなった右腕の代わりが必要だった、という訳か」
青年「はい…なので剣でいっその事作ってしまおうと思った訳でして……」
青年が申し訳なさそうに顔を俯けているとヴラドが唐突に笑い始め
ヴラド「フッ、フフッ、フハハハッ!やはり貴様は面白い男だな!」
青年「へっ?な、何故です?」
ヴラド「自分の能力と武器を自分の腕の代わりにするなど誰が思い付く?余でも思い付かぬぞ」
ヴラドは笑いながら青年の問に対しての答えを言い始めた
ヴラド「それを貴様はたった一度の思い付きで即座に行動に移した、最早阿呆とも思える程の行動だが、それがかえって面白い」
青年「は、はぁ…」
ヴラドが笑っていると青年は納得したような困ったような表情を浮かべていた
ヴラド「ふぅ………オイッ」
青年「は、はい!何でしょうか?」
ヴラド「その腕はまだ制作途中であろう?早く完成させ余を楽しませよ」
青年「は、はい!」
ヴラドはひとしきり笑うと青年に腕の代用品作りの続行を命じ、青年は慌てて作り始めた
ヴラド「慌てずともゆっくりと作れ、粗悪品を余に見せるつもりか?」
青年「あっ、す…スミマセン…」
青年は謝りながらゆっくりと腕の代用品の肘から先を作り出し始め、青年が手を引いていくと先程と同じ様に剣が生成されていき、手首まで完成した
青年「ふぅ………」
ヴラド「なるほどな、一本の剣を骨に見立てそれを覆うように他の剣を生成し、それの形を整え腕を形作ったか」
青年「えぇ…そういう事です」
青年は汗を額一杯にかいて一休みすると、ヴラドに返答をしてから手を作り始めた
青年「ふぅ……これをこうして……」
ヴラド(指先が刃では手としては使い物にはならんと思うが…どうする気だ…)
ヴラドが興味津々で青年が作っていく手を見ていると青年は指先の生成を始め、指先には鞘が付けられ危険性が落ちた
青年「これで…大丈夫……かな?」
ヴラド「なるほど、鞘か」
青年はガシャガシャと剣製の手を動かして、動作を確認している
青年「よしっ!完成だ!!」
ヴラド「また修練場へと行くのか?」
青年「はい、一応使えるかの確認をしないといけませんから」
ヴラド「そうか…気を付けるのだぞ」
青年はヴラドの言葉を聞いてから、はいと答え、左手で扉を開き廊下に出て、そのまま館を出て修練場へと走って行った
はい、毎度おなじみとなります。
後書きのコーナーです。
今回も少なめですが。どうか、お許し下さい
さて、今回の内容的には主人公の思考が壊れてますね。
普通はこんな考えには多分至らないでしょうし…
まぁ、こんな壊れた精神をしてるから虐められてたんでしょうね
さて、今回はこの辺で終わりにします。
では、次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう