幻想剣帝録   作:アルクロ

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第七話「鮮血の魔人の誕生」

~館近くの修練場~

 

青年「とぉりゃあ!!」

 

青年は修練場に残っていた最後の案山子に木刀を大振りに当てて、案山子の支柱を叩き折り案山子を吹き飛ばした

 

青年「ふぅ……一休みするか…」

 

青年は自分が叩き折った案山子の残骸の山にもたれ掛かって座り込んだ

 

青年「さてと……ヴラド公爵から頂いた報酬を飲むか……」

 

青年はポケットから小瓶を取り出すと、小瓶の蓋を開き中に入っているヴラドの血を飲み始めた

 

青年(うーん…辛いような、苦いよう…な……うっ!)

 

青年が血を飲んでいると青年は突然首を掻き毟り、叫び始めた

 

青年「アァァァァァ!!」

 

青年はひとしきり首を掻き毟ると掻き毟る行動を辞めて両手をフリーにした

 

青年「……………ギャアァァァァ!!」

 

両手をフリーにすると同時に青年の体が炎に包まれた

 

青年(暑い!痛い!全身の内側から炎であぶられてるようだ………ダメだ…痛みで…意識が……)

 

青年の身体から完全に炎が消えると青年は地面に倒れ込んだ

 

~30分後~

 

青年「うぅっ……んんっ?」

 

30分経過すると青年は目を覚まし、自分の状態を確認しはじめた

 

青年(取り敢えず…身体の何処も炭にも灰にもなってないな……ん?)

 

青年は指の調子を確認する為に髪を多少引っ張りながら髪をいじろうとした、その瞬間青年は自分の髪色に驚いた

 

青年「な…なんで髪が白く…」

 

青年の髪の色は倒れる前とは違い、黒色から白色へと変化していた

 

青年「これはいった……うっ!」

 

(殺せ…壊せ…殺し尽くせ!壊しまくれ!!全て…全てだ、目に映るすべてが壊れるまで暴れろ!)

 

青年が髪色が変わっていた事を疑問に思っていると突然激しい破壊衝動と強い殺意に襲われた

 

青年「うっ……あっ……あぁ…」

 

青年はうめき声を上げながら徐々に座り込んでいき、青年の目から段々と光が無くなり座った目となった

 

青年「壊さ…ないと…」

 

 

青年はそう呟きながらふらふらと歩き始め、左手には一振りの剣を持っていた、そんな状態の青年の前方に先日戦った吸血鬼の内の槍を持っていた吸血鬼が歩いてくる

 

吸血鬼B「き、貴様は!!ここで会ったが百年…目?」

 

吸血鬼が腕を振るうよりも早く吸血鬼の首は切り飛ばされ首の上の空中で回っていた

 

青年「ヒヒッ……死ね!死ね!死ねぇ!!」

 

吸血鬼B「き、貴様ぁ!俺の体に何をする!!」

 

青年は倒れ込んだ吸血鬼の身体に飛び乗り、その身体を手に持っていた剣で何度も何度も突き刺した

 

吸血鬼「や、止めっ…グフッ!」

 

青年「ヒャーハハハハハッ!!ぶっ壊れろぉ!!」

 

青年は吸血鬼の身体を力一杯蹴り飛ばし、そのすぐ後に吸血鬼の頭を掴み体と同じ方向に投げてから剣を投げて剣で吸血鬼の体と頭を貫いた

 

青年「ヒャーハハハハハッ!!楽しいねぇ!!」

 

青年が大声で笑っているとその声を聞き付けてか、先日戦った吸血鬼の残りの二人が走って来た

 

吸血鬼A「貴様ぁ!俺の仲間に何をした!」

 

吸血鬼C「今ここで退治してくれ…待て!何処に行…く?」

 

青年は二人が叫んでいる間に二人の間を通り抜けて行き、そして、青年を首を動かして二人が視線で追うと弓を持っていた吸血鬼の頭がゴトリと地面に落ちた

 

吸血鬼C「い…何時の間に……」

 

青年「ヒャハハッ、鈍いんだよ!ゴミが!!!」

 

青年が剣を持った吸血鬼の身体ごと頭の無くなった弓を持った吸血鬼の身体を蹴り飛ばした

 

吸血鬼A「ガハッ!……つ、強い…何だその手は…どうなっている」

 

青年「潰れちまいなぁ!!」

 

青年に蹴り飛ばされた吸血鬼は近くにあった岩に勢い良く叩き付けられ血を吐いた、そして、その吸血鬼に向かって青年には跳躍して近付き、巨大化させて右手を振り下ろした

 

吸血鬼's「グァッ!!」『ガハッ!!』

 

青年「ヒヒャヒャ、これで終いかぁ?」

 

青年が右手を上げると吸血鬼は二体とも岩にめり込んだ状態になっていて、小さなサイズに縮んでいった手はその吸血鬼達の血がベットリと付いていて朱色に染まっていた

 

青年「………美味そうだ」

 

青年は歩きながらジュルリと舌なめずりをして、右手に付着した吸血鬼の血を舐めながら最初に投げ飛ばし岩に突き刺した槍を持っていた吸血鬼に刺さっている剣を勢い良く引き抜き、それに付いている血も舐めた、すると、青年の身体がドクンと震え髪が上方向に向かって跳ね始めた

 

青年「あぁっ…ガアァァ……ゴガアァァァ!!」

 

青年は最早人の言葉を話さず獣の様な叫び声を上げ始めた

 

ヴラド「何だこの声は!………声の主は貴様か」

 

ヴラドが青年の近くの窓を開けて外を見た、そして、ヴラドは青年の様子を見ると同時に窓から青年の肩を切り落とした槍を片手に出て来た

 

ヴラド「血を与えるのはまだ早かったやもしれんな!」

 

青年「ガァ!」

 

ヴラドは槍を前方で回してから構え、青年に向かって行った、そして、青年は向かって来るヴラドに向けて右腕を突き出した、すると、青年の右腕の形状は巨大な刀に変化した

 

ヴラド「フンッ!この程度の単調な動きでは余は倒せん!」

 

ヴラドは当然のように槍で向かって来る刀を打ち払い、青年に近付き青年の全身に切り傷を負わせた

 

青年「グガァァ!!」

 

ヴラド「最早人語すら喋れぬ程に落ちぶれたか」

 

青年はジタバタと暴れ始めたが、ヴラドはその動きを全て見切り的確に青年の身体を切り刻み青年の自由を奪って行った

 

青年「グガッ…ガッ…」

 

ヴラド「さらばだ」

 

青年は傷だらけの姿で地面に膝を付いた、そして、ヴラドはそんな様子の青年の胸に槍を突き立てた

 

青年「グッ……ガッ…」

 

ヴラド(この男はこの程度では死なぬだろうな)

 

ヴラド「コヤツをコヤツに貸し与えている部屋に運び入れろ!」

 

ヴラドが大声を出して喋ると館の中から何人かの従者が現れ青年を青年の寝泊まりしている部屋へと運び込んでいき、青年は部屋のベットで死んだように目を閉じていた




はい、毎度お馴染みの俺です。
今回は青年が力を急に手に入れたがゆえに起きた悲劇の回となりました。
因みに、襲撃された三人組は瀕死で生きていたのでご安心を、吸血鬼って再生能力高いですから。
それにしても…ヴラド公爵の強さがヤバイですなぁ
っと今回の後書きはこの辺で終わりましょうかね。
それでは、次なる砂の舞う幻想でお会いしましょう
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